心配と不安がつきません、アリクレハです。
10日越しで、膠芽腫の治療でお世話になっている外来の主治医からの説明で、緩和に切り替えるタイミングと理解した私たち家族。
でも、正直諦めたわけじゃない。家に帰ったら、気持ちが変わって少しでもご飯を食べれるかもしれない。起き上がったり出来るようになるかもしれない。その希望は忘れてない。
かと言って、入院している今、母に何かをしてあげられる訳ではなく、もどかしい日々が続いていた。
主治医からの提案で、胃ろうの造設に向けて準備が進んだ。
翌週の月曜、消化器内科の先生の診察と説明。同意書などの署名。
これは、父が1人で診察室に行き説明を聞いてきた。母の状態は、別途入院している病室に来てくださっているのだろう。
その結果、その週の金曜に手術が決まった。胃カメラと内視鏡で行う、30分ほどの手術で立ち会いは必要ないらしい。
母にも父から説明をしたら、早く帰りたいから頑張る、と言ってたそうだ。
多少は麻酔をするだろうし、とにかく尋常じゃないほどの病院嫌いなので、今の状況は母にとっては地獄だと思う。
胃ろうの造設が終わり、問題なくちゃんと使用出来れば、1週間ほど様子を見て退院ができるとのお話だった。
胃ろうをつけ終えた後、傷口が問題ないことを確認したら、私たち家族も使い方を教わって、そこでやっと退院することが出来る。
そして、手術当日、終わったとか大丈夫だったとかの連絡は病院から一切なく、面会の時間に私と父は2人で病院に行った。
胃ろうの手術ってそんな感じなの?
病院に着くと、ただ、簡単に看護師さんから問題なく終わりましたよーと言われた。詳しくは先生からお電話行くと思います、と受付の人も看護師さんも毎回言ってくるのだが、催促しない限り、先生から連絡が来たことは無い。
あー、ほんとに早く連れて帰りたい。この病院、不信感しかない。けど、今の母の状態、簡単に動かせる状態じゃない。
この日は、麻酔がまだ効いているのか、母はずっと眠っていた。
ただ、手を握ると握り返してくるので、聞こえてるのか?反射的なものなのか?わからないけど。
来たよ、お疲れ様。傷口触らないようにしてね。
沢山話しかけたけど、反応はなかった。
胃ろうをつける前日、母の声を聞いてから、今日の時点まで母の声は聞けていない。
この時点でまた不安が倍増する。
何言ってるかわからなくても、母の声が聞きたいなぁと心底思う。