側弯症コースの特徴(1)肋骨 [側弯症コース]
■肋骨が重要
一般的には、側弯症イコール背骨のねじれで
治療も、「背骨をどうするか」ばかりです。
当院では、
「背骨が原因不明で湾曲し始め、肋骨もその影響を受けている」
とは考えず、
『肋骨の影響を受けて、背骨が湾曲してしまっている』
との考えで施術を行い、大きな効果を得ています。
今回は、側弯症の特徴である
「肋骨と胸椎のねじれ」と「肩の高さの左右差」の
当院の調整について書いていきます。
側弯症の他の特徴である
「骨盤と腰椎のねじれ」
「首」
「頭蓋骨(側頭部とアゴ)」
については、別の機会に書かせていただきます。
■肋骨と胸椎のねじれ
例えば下図のような湾曲の場合です。
肋骨の筋肉の状態は下図のようになっています。
[背中側から見た背骨と肋骨の図です]
肋骨と肋骨の間の赤い線は、
左側は、内肋間筋が収縮したままの状態で
右側は、外肋間筋が収縮したままになっているのを表したものです。
この状態は、
右側は一部で、息を吸う時の肋骨の動き(肋骨の前側を上げる)のまま固まり
左側はほぼ全てで、息を吐くときの肋骨の動き(前側を下げる)のまま固まっています。
この筋肉を緩めて、背骨に付く肋骨の角度や背骨のねじれを調整していきます。
小さな肋間筋を1つ1つ確実に緩めていくやり方が
側弯症に効果があります。
内肋間筋に触れながら、反応する長肋骨挙筋と同時に触れることで
両方が同時に緩みます。
外側の内肋間筋は下側の長肋骨挙筋と強く反応し、
内側になるに連れて上の長肋骨挙筋と反応していきます。
この組み合わせでないと内肋間筋は緩んでくれません。
それを表したのが上の図の青い線です。ここでは、1つの肋間のみ青い線で表しましたが、
同じパターンが全ての肋間に当てはまります。
肋間筋と長肋骨挙筋を1つ1つ緩めて
肋骨の[横]と[後]の固まった部分を解放していきます。
次に
短肋骨挙筋と、胸の内部で肋骨の内側にある胸横筋をペアにして緩めます。
これは、下図の青い線で表したように、
ほぼ同じ高さで反応しペアになります。
胸横筋を緩めることで
肋骨の[前]側の固まった部分を開放します。
このようにして肋骨の筋肉が緩み解放され
肋骨の位置が整ってくると、呼吸も楽になります。
そして、
長肋骨挙筋は、背骨を反対側へ回旋させる筋肉で
短肋骨挙筋は、背骨を同側へ側屈させる筋肉でありますので
緩めて解放しますと
背骨の「ねじれ」や「傾き」が半減します。
半分残った「ねじれ」や「傾き」は、
背骨どうしを繋ぐ回旋筋や多裂筋を
前縦靭帯や後縦靭帯などとペアにして調整することで
どんどん緩み整っていきます。
■肩の高さの左右差
上で書きましたようにして肋骨が整いますと、
肩の高さの左右差もグンと良くなっています。
・骨盤調整をしても
・背骨をまっすぐに調整しても
・肩甲骨まわりの筋肉を全て緩め尽くしても
まだ肩の高さに左右差がある場合は肋骨です。
調整前の肋骨は、下図のように
左は、外側の肋間筋が縮んでいることで下向きになり
右は、長肋骨挙筋の縮みで肋骨が持ち上げられています。
肩甲骨は、小胸筋や前鋸筋などで
肋骨にピッタリくっついています。
肋骨という土台が傾いてしまったので
肩甲骨も連動して上下してしまっていたのです。
■ぜひお試しを
このような肋骨から解放していくやり方を含めた
あらい式の側弯症調整は、
毎回効果が実感でき、
回数を重ねるごとに良い変化が起き
患者さんも喜んでくださり、私も喜んでいます。
ぜひ、ご自身でも効果を実感してください。
「骨盤と腰椎のねじれ」
「首」
「頭蓋骨(側頭部とアゴ)」
についても、できるだけ早いうちに書かせていただきたいと思います。
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肩こり・腰痛から頭蓋骨・側弯症まで|中野駅2分|
あらい式整体院
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