研究対象:日本
概要
世界第二位の経済大国。国民性である勤勉さを活かした高度な産業を強みに、世界から一目置かれる国。華やかな一面を持つ一方、自殺者3万人を超すなど、精神的な弱みを持つ。
高度に発展した経済は、国民に便利な生活を与えることに成功した。しかし便利さとは、本来の生物のあり方とその性質を異にすることを強調しなくてはならない。一例を挙げてみると分かりやすい。小型のスーパーマーケットであるコンビニエンスストアというお店が、日本全国に散らばっている。都会に住むものであれば、家を出て5分と歩かぬうちに一軒にはぶつかるだろう。そこでは、食料から雑誌、文具まであらゆるものを調達できる。しかし、そこにはわれわれの言うところの”熱”を含んだ商品が置かれていない。ことに食べ物に関しては、一切の”熱”が排除されてしまっている。さて、われわれがここで述べる”熱”とは、われわれの”手”もしくは”労働”によって作られたものが持つものであるが地球・日本のコンビニエンスストアで販売されている商品には、”熱”が含まれていない。商品は、コントロールされた機械によって製造されている。われわれ(地球人からしたら宇宙人)にとっては、”熱”のこもっていない商品を食すことは理解しがたいが、便利さを追求していくと”熱”というものは排除する必要があるようだ。
この”熱”を排除する姿勢が、コンビニエンスストアのみならずあらゆる方面で貫かれているのがこの国の現状である。”熱”のない食は人間から体温を奪い、いつか気力までも奪ってしまい、精神を弱らせる。
今回の調査報告第一弾として私は日本を選択した。理由は、経済の発展(われわれの課題)と精神の衰退(われわれの懸念)の関係を解明するためのマイルストーンをこの国の研究が示してくれそうだ。