子の権現天龍寺は延喜11年(911)に、子の権現がこの地に十一面観音像を祀って天龍寺を創建したのが始まりである。その後、子の聖を大権現と崇める恵聖上人が長和元年(1012)に子の聖の尊像を本尊として子ノ聖大権現社を創建し、天龍寺を子ノ聖大権現社の管理運営をする別当寺とした。
この杉は延喜11年(911年)、この峰に子の大権現が初めて登った際に、食事に使った杉の箸を地面に差したものが根付いて大樹になったという。 木は南と北に2本並び、樹齢は2本とも約800年と推定されている。また、古くから霊木として守られ、6月13日の開山日には各自の願いが成就するようにと、箸立ての儀が行われている。この二本杉は、またの名を飯森杉(めしもりすぎ)ともいう。