PGS(着床全胚スクリーニング)について。
「生殖医療の必修知識 2017年版」を読んでいたら
PGSの臨床に関して少し載っていたので書いておきます。
その前にPGSとは何かを簡単に説明します。
PGSはトリソミーとかモノソミーなどの染色体数異常を発見できる
検査です。21トリソミーは有名でダウン症のことです。
ダウン症は生まれてくることもあるけれど、
多くのトリソミー(染色体が3本)やモノソミー(染色体が一本)
は生まれてきません。
これを知らずに子宮に戻すと着床しなかったり、しても流産することがあります。
そして高齢の女性はこの染色体数異常が多くなります。
戻して流産を繰り返すことで心身ともに負担になります。
PGSはそれを先にわかり正常胚のみを戻すことで出産の可能性を広げることができます。
現在日本では日本産婦人科学会が禁止していて検査が出来ません。
(国が禁止しているわけではないので脱会して行っている医師もいます)
しかし、世界的には多くの国で認められています。
去年、このPGSの臨床研究を日本産婦人科学会がはじめたというニュースが
流れました。
https://mainichi.jp/articles/20170214/k00/00m/040/105000c
ここでは対象女性が
「対象は35~42歳で、体外受精で3回以上妊娠しなかった女性と、流産を2回以上した女性。」になっています。
最近読んだ「生殖医療の必修知識 2017年版」では
対象が
「不妊症のために体外受精をすでに行っており、2回以上の臨床的流産既往があり、胎児(胎芽)染色体数的異常を認めた症例」(同書P440)
となっております。
もしかすると、近々、PGSがもっと一般的に臨床研究対象になるかもしれませんが、
そのとき「2回以上の臨床的流産既往があり、胎児(胎芽)染色体数的異常を認めた症例」が初期対象になるかもしれません。
もしも不幸にも流産したら、染色体数異常を確かめる上で流死産絨毛検査を受けておけば
将来的にPGSを受けることが出来る可能性があるかもしれません。
初期流産はあまり染色体の検査を進められないので頭の片隅にそんなこともあるかもと
入れておいてもらえればとブログ記事にしました。
マンガがなくてすみません(^_^;)