でも場所を取るし移動中見られないという理由でハードカバーの小説は買わないで文庫本になってから買ってます。
その中の一冊、【孤宿の人】を読み終えました。
時代小説なのですが、今までの宮部みゆきさんの時代小説とはちょっと違う感じでした。
今回は結構シリアス。
切ないし、人間の汚い部分も弱い部分もたくさん出てくる。
ただその中でも唯一穢れないキレイなもの。
それが主人公の一人である「ほう」。
「ほう」という名前は「阿呆(あほう)」の「ほう」からつけられました。
何も自分では考えられない「ほう」
知恵が足りない「ほう」
この子には何も分からない。
どうせ阿呆なのだから。
そう思われ、小さい頃からつらい境遇を味わっていた「ほう」
でも「阿呆」の「ほう」ではなかった。
色々な出来事が起こる中、「ほう」は最後までキレイだった。
それがとても美しくて嬉しかった。
「ほう」だけでなく、色々な人たちの心の葛藤や一途な想いも美しい。
個人的には「宇佐」という女であるのに引手見習いをしている娘の強い想いにうたれました。
色々な人たちの想いで「ほう」が守られているのが感じられます。
それ以上にツライ事が山ほどありますけどね・・・
人の手ではどうしようもならないような事が山ほど。
孤宿の人〈下〉 (新潮文庫)/宮部 みゆき

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