『宇宙戦艦ヤマト2199』がようやくイスカンダルに到達してくれて、正直ホッとしている。

自分ではなく相方が懐かしがって見はじめたのだけれど、
毎週日曜日の夕方になると、何となく気が重くなって困った。

別にこの作品が気に入らないから、というわけではない。

70年代の『ヤマト』はわりと好きだった。
(登場人物よりメカが気に入っていて、当時は何も見なくても
フリーハンドでヤマトの絵が描けた)
新バージョンはいかにも21世紀風にアレンジされているけれど、
時代を反映したら、まあ、こうなるだろうなという感じだし
アニメーション技術の飛躍的な進歩もわかる。
宇宙空間も実に美しい。

けれど、毎週見るたびに、痛みを覚えるほど強烈な皮肉を感じずにはいられない。


地球が放射能汚染で危機を迎えるのに、外敵などまったく必要なかった。


今、現実に日本で起きている危機は、私たち自身が作り出したものだ。
壊れた原子力発電所から、今も汚染物質は漏れ続けているし
それに対して、根本的な解決策は見つかっていない。

(首相の「アンダー・コントロール」発言はあまりにも非現実的で、驚かされた。
あれは、すでに何らかの有効な手段を使って、状況に対処できていることを示す表現だからだ。
世界中が、実際にはそうではないことを知っているはず)

目下、唯一の具体的な対策といえば、土壌を凍らせ、その状態を保ち続けることらしいが
そもそも、福島第一原発の事故は、安全を守る仕組みを電気じかけの装置に頼ったあげく
失敗した結果だったのではなかったろうか?

私たちは、今、こんなにも切実に放射能除去装置を必要としている。

たとえ、宇宙の彼方まで行かなければならないとしても
行けば本当に手に入れられるものなら、どんなにいいいだろう。