土つきの玉ねぎをいただいた。
掘りたてだけれど、ほんとの新玉ねぎではなかったので、ホッとした。
新玉ねぎはどうも苦手。
料理をしない人には、違いがぴんとこないかもしれないけど、
新玉ねぎとは、一般的には、未熟なうちに(茎が枯れないうちに)収穫し、乾燥はさせないで出荷する、
いわば早生の生玉ねぎのこと。
やわらかく、みずみずしい反面、煮とけやすく、腐りやすいので保存には向かない。
辛みや香りもおだやかで、生食にも適している。保存がきく通常の玉ねぎに比べれば、葉もの野菜に近い感覚。
この、葉っぱものに近いというのが、私にとっては困るところだ。
普通の玉ねぎは、私にとって「安定している」。
長期保存できて、しっかりした風味があり、炒めたり煮たりすると、こくが出る。
ところが、新玉ねぎは頼りない。
乾燥させていないので、すぐにカビが生えるから油断ならないし、煮たら水っぽくて、すぐしなしなとなる。
私にとっては、「不安定」な野菜。
そう、私は何であれ、不安定なものが苦手。
サラダにすればおいしい、と言われても、そうそうサラダばかり食べているわけにもいかないし。
私としては、玉ねぎに期待するのは、主に煮る料理での役割だから、新玉ねぎのシーズン(主に春)になって、
野菜売り場が新玉ねぎ一色になると、ちょっとうろたえてしまう。
毎年、売り場の中を懸命に探して、普通の玉ねぎを買っている。
早く新玉ねぎのシーズンが終わらないかな……と、ひそかに願いながら。