理由はよくわからないが、香りビジネスが、最近、大流行しているようだ。
香水のことじゃない。
家庭生活のあらゆるシーンに香りをつけるのが、異常なまでに流行っている、という話。
家でテレビコマーシャルを見ているだけで、この傾向は一目瞭然だ。
一定時間毎に自動で香りを放出する、置き型の芳香剤。消臭芳香スプレー。トイレにはトイレ専用消臭芳香剤。
そして、トイレの香りづけに念を入れたければ、香りつきのトイレットペーパーもある。
もっとも、この程度の香りづけ製品なら、以前からあった。ただし、事態はどんどんエスカレートしてきている。
洗濯物用には香りつきの洗剤があり、衣類の柔軟仕上げ材には、今や実にいろいろな香りがついている。
そして、洗えないもののためには、除菌消臭芳香スプレーがある。中でも、「”アメリカの柔軟仕上げ剤の香り”
がする」のが売りの消臭芳香スプレーには、びっくりした。(その元となった柔軟仕上げ剤も、大人気らしい)
どう考えてもおかしいと思うのは、これだけあらゆるものに香りが仕込んであって、むしろ無香のものを探す
ほうが難しいくらいなのに、それぞれの香りはどれもばらばらで、統一性はまったくない、ということだ。
香りつき製品をあれこれ使っていたら、家の中ではとんでもなくいろいろな香りが混じりあうことになる、はずだ。
想像しただけで、何だか頭がくらくらしてくる。
私もアロマオイルや香水は使うけれど(というか、だからこそ)、洗濯した衣類やシーツから別の香りがしたり、
室内によけいな香りがたちこめていたりするのは、うれしくない。
あらゆるものへの香りづけは、一体なぜ今、こんなに流行っているんだろう。
他の人たちはいったい、こうした香りの氾濫について、どう感じているんだろうか?
香りつき製品の大々的なコマーシャルを見るにつけ、不思議で仕方がない。