「美しい国、日本」---あのキャッチフレーズ、どうもわからない。
それについての説明もわからない。
「愛国心」と関係して、「こんな美しい国だから好きになりましょう」みたいな教え方
してるでしょう?
でも、愛国心ってそもそも「自分の国を好きになる」なんてレベルのことじゃない
ような気がする。「自分の国に誇りを持ち、支持する」ってことの方が大事なんじゃ
ないの?
だって、美しい国じゃなければ愛国心が持てないなら、貧困や戦乱で荒廃した国は
「愛するに当たらない」ってことになってしまう。
(でも、もちろん、たとえ生活条件が厳しくても、自分の国を誇りに思っている人は
いるし、そうあるべきだと思う)
「美しい国、日本」で、もう一つ気になることがある。
愛国心の模擬授業などで、他の国と比較して「日本はこれだけ素晴らしいんだ」って
ことを強調するような流れで話をしている様子を、よくテレビで見るからだ。
文化遺産や貴重な遺跡があったり、美しい風景があったりすること…それがあるから
愛国心が持てるのか? 他国と比較して競争するもんなのか?
それは、違うだろ、と思う。
このズレは、愛国心=国を愛する心、っていう文字だけをとった解釈から来ていると思う。
でも、本当の愛国心って、そんなものじゃないと思う。
どちらかというと「国民としての自覚を持ち、その国の国民であることを誇りに思う」ぐらいの
意味なんじゃないだろうか。
よそと比べて「日本の方がこんなに美しい」って言うのは、まるでケンカ売ってるみたいだ。
立派な文化財や美しい風景がなくたって、自分の国を誇りにしている人は世界にたくさん
いるはずなんだから…。