9月11日と、地球生まれの異星人。一体、何の関係があると思う?
実はあるんだな、これが。
時々、「私も地球まれの異星人だと思うが、地球人の中では生きづらい。
自分と同じような人だけしかいない国に住みたい」といったコメントが来る。
まさかね。
本気でそう思うんなら、宇宙船でよその星にでも移住したらどう?
少なくとも地球を見る限りでは、一つの民族/宗教/人種のためだけの国、
なんて、存在しない。私は二十数カ国に行き、いくつかの国に住んだりもした
けど、どんな国にも、さまざまな人種・いろいろな民族がいた。宗教だって
決してひとつだけじゃなかった。
国家とか、国境とかいうのは、政治によって決まるものだし、一般の、大多数の
人々の暮らしは、政治とはかかわりのないところにあるんだから、当たり前だ。
(もしもあなたが、日本は日本人の国だと思っているなら、あなたは誰より
おかしい。日本だって実際は多民族国家だ)
どんな国にも、いろんな種類の人がいて、さまざまな文化が共存している。
地球産異星人だってそこに含まれている。だから、他の人々と共存するのを
どうしても拒否したいなら、地球には住めない。
それが現実の世界。
「平和」っていうのは、当然ながら、お互いの違いを認めて、尊重しあうことだ。
こっちの民族/文化/宗教の方があっちよりすぐれている、なんて勝手に
決めつけ、「劣っているもの」をやっつけようとすれば、必ず争いが起きる。
それが、9月11日に起こったことの意味だと思う。
民主主義でない国、キリスト教でない国は「劣っている」というアメリカの政治
姿勢に対する、(ものすごく過激で暴力的な形だけど)断固とした反対表明。
もちろん、無差別大量殺人をするのは、絶対に良くない。
でも、アメリカという国が、これまで常に「我われの民主主義は、他のどんな
政治形態よりもすぐれている」というタテマエをふりかざし、他の政治形態の
国にいちゃもんをつけ、戦争をしかけては、一つでも多く「民主化」しようとして
きたことは、間違いなく事実だ。
民主主義が最高の政治形態だなんていうのは、単なるタテマエにすぎない。
(アメリカ国内が理想郷なんかじゃないことを見ても、それは明らか)
実際はアメリカが「民主化」した国=アメリカの子分になる。だからアメリカは
子分を増やしたい、ってだけのこと。
「民族独立運動」っていうのが、今も世界のあちこちで起こっている。
まるで、ひとつの民族が自分たちのための国を作るっていうるだけで、正しい
ことのように思っている日本人が多いみたいだけど、実際には、人は国境線
に関係なく、まじりあって住んでいる。「民族独立」しようと思えば、誰かが
追い出される。難民になる。恨みをもつ。そのこと、本当にわかってる?
民族独立運動が引き起こした、おぞましい悲劇の中で、一番歴史に残ってる
ものって何だと思う?
アドルフ・ヒットラーの第三帝国。
彼は、「アーリア民族がもっともすぐれている」として、アーリア人だけの国を
作ろうと呼びかけた。「民族浄化」という名の大虐殺で、ユダヤ人をはじめと
するあらゆる異民族や障害者を、文字通り国から抹消してしまおうとした。
あれがどんなに醜い失敗だったか、お忘れなく。
民族が独立するだけでは、本当の問題解決にはならない。あらゆる国が、
国内の少数派に配慮し、差別や不当な扱いを受けないよう配慮すること、
なるべくあらゆる国民にとって平等な政治をすること、それしか解決はない。
そして、地球生まれの異星人も、たとえ少数派として不当な扱いを受けたと
感じる時があるにしても、やっぱり、他の人々と共存していくしかない。