暑い。


7月に夏バテしてたら、この先3ヶ月どうしていいのかわからない。と思いつつ、

家の中が屋外より暑く、朝っぱらから室温が30度を越えるとくれば、クーラー

なしではとても過ごせない。建物が熱をためこんで過熱しているんだから…


最近唯一寒い思いをしたのが、M;I-3を見たとき。 (正しい表記のしかたがいま

だにわかってない。念のために言うと、トム・クルーズの映画が好きなのは夫で、

私じゃない) 映画館の中さえ少し蒸し暑かったけど、映画が始まったとたんに

とひゃ~、寒っ!と思い始めた。


筋書きをばらすのは良くない。しかし、これだけは言える。スリル満点に爆走する

映画を作りたいなら、クライマックスシーンから映画を始めるのはいくらなんでも

まずい。映画が四分の三まで進み、冒頭の場面にたどりつくまでの過程が最初

から見え見えで、こっちはどうでもよくなってしまう。


しかも、静と動のシーンの組み合わせではなく、揺れたり回ったりと、カメラが常に

しつこく動きっぱなし。これでは、筋書きなんかどうでもいい、トムのお顔やお姿を

見たいというファンだって、ほれぼれと眺めるひまさえないってものだ。


トム、血迷ったか?! 自分が主演、いや出資までしているんだから、自分がマヌケ

に見えるような映画は絶対許さないはずじゃないの? それなのに、どうしてこんな

出来になるわけよ! せめてジョン・ウー(二作目の監督)に頼めなかったの?!


イーサン・ハント(=M:Iシリーズ)はこれで卒業して、次はナポレオン・ソロ・シリーズ

に挑戦した方がいいんじゃないか、と真剣に考えてしまった。


ナポレオン・ソロは、M:Iの元ネタ(スパイ大作戦)と同じ昔のTVシリーズでスパイ物。

ただし、気のきいたシャレやギャグや社会風刺が満載のユーモアもので、007など

かっこつけたクールなスパイのイメージを思い切りよく笑いとばしている。


主人公二人組(ナポレオンと相方、いや相棒)は思い切りずっこけているけど、これ

が案外カッコいい。私は中学生ぐらいのころ、深夜の再放送をずっと見ていて、相方

のハンサムなイアン・クレアキン役が大のお気に入りだった。(冷戦時代だから、敵

のソ連、つまり今のロシアの名前を持ったスパイっていう設定自体、すでにギャグ)


トムはこれまで長く、本人はいたって真剣なのに周囲から「ハンサムなだけのバカ」

と見られるので苦労してきた。というか、そんな風に見えた。だけど、自分の既成

イメージをやっきになって否定するより、逆手にとって笑いのネタにする方が、絶対

クールだし、かえって爽やかでカッコいい。


新庄が野球をやめたら、イメージ・コンサルタントとして相談に乗ってもらったらいい

かもしれない。「自分を笑いとばす!」って実はすごいことだし、それができるヤツの

方が、人間の器の大きさを感じさせる…なんてことを思うのは、私だけだろうか?