1000円の図書カード | 19blues

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アラフォー女子の日常
(日々の食事、子育て、仕事他)

 
 一枚の図書カードがある。
 これは先日送られてきたものだ。
 
 
 話は昨年の夏にさかのぼる。
 私は病院の中庭をカメラを持って散歩をしていた。
 
 そこで一組の家族と出逢った。
 幼稚園生くらい子どもが二人に年相応の両親。
 そして入院中のおばあちゃんがいた。
 おばあちゃんは背もたれの長い車椅子に乗り、
 鼻はチューブでつながれていた。
 外出許可をもらったらそのおばあちゃんは
 話すことができなそうだった。

 
 携帯電話で家族写真を撮るその家族を見て、
 私は携帯ではもったいないなと思った。
 「撮りますよ」というつもりが
 「私のカメラで撮りますよ」と声をかけていた。 
 

 持っていた新聞の端に住所を書いてもらった。
 帰りにコンビにで現像してその日、早速郵送した。
 おばあちゃんもうまい具合にカメラ目線で
 いい写真だった。 
 
 
 その日、やけにつかれた気分だった。
 というのは自分の行為が偽善に感じたから。
 私は勝手にそのおばあちゃんの残りの命の時間を
 実は想像していた。だから写真におさめた。
 ”携帯ではもったいない”ではなくて
 その5人で外で撮れる写真はもう
 最後ではないかと思ってしまっていた。


 家族に伝わる。
 そう思って
 「写真の勉強してて課題なんですよ」とウソをついた。
 
 
 

 
 
 
 先日、一通の手紙が届いた。
 おばあちゃんの今年に入ってからの
 他界について綴られていた。
 
 それから
 私達家族の一生の思い出となりました。
 

 
 と書いてあった。
 同封されていた図書カード、
 一生ものになる本に変えようと思っている。