
「ゲーデル・不完全性定理“理性の限界の発見”」 吉永良正著 講談社ブルーバックス 1992年発行
カバーの見返しに「ゲーデルの不完全性定理は中学生にもわかる!」と書いていある
「ゲーデルの不完全性定理がわかる中学生もいる!」の間違いではないかと思ったが
この本を読むと、どういう事態であったかを読んで理解することはできる
迎合すること無く数式もふんだんに用いて(遠慮気味なのかもしれません)
ゲーデルの登場とその業績が与えたもの
数学者にとってはその限界が示されるとともに、方法論としての生き残りが求められ
無限の神秘に圧倒される者にはさもありなんと・・
ゲーデル数によってIT社会に不可欠な道具が与えられ
これをもとに現実的業績の中に名声を残した数学者がいるかと思えば
ゲーデル本人は自らの宣言に対して理性の証明を再度果たそうとしてなのか
不遇な最期を遂げることになる
ポアンカレ予想の証明のために生涯をかけた数学者と
それを証明しながらストイックなまでの隠遁生活を送る数学者
数学が明晰に語るものは、数学的範疇の中であり
数式が現実の曖昧さや不明さにあふれた現実社会を描き切ることは
その使命ではないがゆえ不可能なのである
あたりまえのようなことだが
サブプライムローンやリーマンショックなど投機の予測を行う数学は
あえなく敗れ去っていく、それは常識的に考えて分かることだ
儲け続けることの無意味にこそ先に気づく必要があり
そこには数式は必要ないだろう・・
ゲーデルとは関係ない話になってしまった
思い込みと誤解による妄言のようにも思うけれど
どうなんでしょうか

ゲーデルの不完全性定理がわかる中年もいる?