私はフィレンツェの街並みと、それを歩く人々を、静かに観察するような構図が好きです。

今回は「ルネサンス前夜」の雰囲気を再現するため、歴史的な服飾研究をもとにしたデザイン設計図を描きました。


設計図では、画家帽を被った男性がアーチの中に立ち、彼の視線の先には、様々な服装を纏った男女たちがいます。

布の質感、袖の広がり、革靴の重み──どれも記録と想像の境界を歩く存在です。

中には長槍を背負う女性兵、双排扣の短い外套にスカートを合わせた青年など、時代を少し先取りした試作的な装いも含まれています。


📌今回の正稿(9:16)はまだ完成しておらず、この記事に掲載したのは設計用の16:9ラフスケッチです。





ですが、主役であるピエロ(※レオナルド・ダ・ヴィンチの父)についても正稿でしっかり描く予定です。


フィレンツェの市街を眺めながら、貴族の庭に立つ男。

顎の髭を剃ったばかりのその表情には、何かを思案する静けさが漂います。


🔜このシリーズは “つづく” 予定です。

次回の更新もぜひお楽しみに