昔は、蜘蛛が現れると息が止まるほど怖かった。
けれど、1階の部屋に住んで5年——今では彼らに「こんにちは」と挨拶してしまう。
この絵は、蜘蛛たちを擬人化して描いたもの。
「今日の夕飯は何にする?」「蚊?それともゴキブリ?」
まるで人間みたいに真剣に討論する姿を、ちょっとユーモラスに、でも優しく描いた。
彼らも生きていて、彼らなりの生活がある。
そう思えた時、自分の中の「恐怖」が「共感」に変わっていった。
小さな命たちと共に生きる世界は、実はとても賑やかで面白い。
そんな視点を、読んでくれる人にも分けられたら嬉しい