「ラーメンだ福子」の放送が終わった。
池田専用組合の理事長という輝かしい
地位を捨てて裸一貫でものづくりに
いそしみだした萬平だった。

福子もそんな萬平を支えようと必死だった。

思えば、織田島製作所にかようようになった
のも、池田信用組合の仕事をしていたから
である。
その織田島製作所に通うことから
なんとか融資で支えたいと思い
ついには、自分の家と土地を担保に
銀行から融資を受けることになった。

だが銀行が融資を引き揚げるという
ので貸付金の返済を迫ってきた。
その時萬平は織田島がつくっている
万能調理器を世に出していくために
銀行へ出向いて織田島への融資をお願いした。

そこから、また借家暮らしが始まり
福子は歯を食いしばって藩屏を支える
覚悟を決めたが
実際は、不安そのものだった。

二人はあるアイディアから家で
ラーメンがつくれないものかと
言う発想がうかび

おいしく
やすく
てばやく
簡単に
栄養もあり
というラーメンを作ろうと
決意する。

家でうどんやそばを作ることは
あっても

ラーメンはない。

扁平はさまざまなラーメン屋を
食べ歩きをしては
主人に造り方を聞き
メモをためはじめる。

夫婦で必死でラーメン作りに
没頭しているとき

大きな問題が起こっていた。
それは・・・

子供たちだった。