ついに萬平に赤紙が来る。
体がわるいからと、兵役を
免除されていたが
日本の状況が割るらしい。
だからといって
病人まで担ぎ出すとは
と思うが

戦争とはこういうものだ。

人の命も

武器のうちである。

国のリーダーとなるやつらが
はじめた戦争であるが

何も知らない国民は
こうして
命まで、ささげなくては
いけなくなる。

常に鈴は萬平のことを
兵隊にもいかない
国の役にも立たないと

くさしていたが

夢枕に出てきた
咲が
これで福子も未亡人になって
よかった。
こんどこそ、
勤め人と一緒にさせれるねと
いう。

なんてひどいことをいうの!
と鈴はいうが

咲は

いつも、お母さんが言っていること
でしょ?

そういって消えて行った。

鈴はほんとうに
萬平が嫌いなのだろうかと
自問自答する。

よくあさ、萬平は
腹の痛みにうなり始めた。
脂汗がながれる。
この村には医者はいない。
山一つ越えたところにあるという。
福子は
あわてて、医者を呼びに行く。

山一つ越えて・・・・・・(汗)

鈴は、萬平にそっと聞いた。

兵隊に行きたくなくて
仮病を使っているの?

どうもそうではないらしいと
徐々に鈴はわかってきた。

村の人たちが心配して
やってくる。

鈴がやっとの思いで連れてきた
医者。

腹膜炎かも・・・・
憲兵にやられたらしいですな。


村の人たちは

びっくりする。

憲兵??????


腹膜炎なら・・・・・
手術だろうが

この時代で

このご時世で

この場所で

手術は・・・

まず、無理である。

医者は、薬がきけば
いいですな。

といって、帰って行った。

福子は不安になる。

戦争は病人を動員しなくては
いけなくなるほど
断末魔の状況の日本だった。

疎開先の
村は
空襲も
飢えも
心配ないほど
のんびりとしているし
平和である。

だが、

たまにみる

国民服が

戦争の厳しさを
語っているようだ。

今までの朝ドラで
戦争の時代を描いた
ドラマは一様に
飢えと
空襲の恐怖を描いて
いたが

はじまったばかりの
朝ドラは

のどかであった。

花子とアンも
東京の空襲の厳しさや
英語文化への
嫌悪を表現していた。

ごちそうさんでも
食べることの不自由さを
ものがたっていた。

マッサンは
主人公の妻がスコットランド人
なので
もっときびしかった。

戦争に正義も
聖戦もない。
すべて
悪魔の所為である。

国のリーダーはそうみる
べきだ。

「だれも好んで戦争をしたいとは
思いません。
が・・・」

という某政治家の
あのセリフ
戦争を否定しながら
肯定している
ような気がして

驚いたものだった。