笑顔をもう一度2
テーブルクロスが無事に出来上がり
ランディ家にとどけた。
ランディ夫人はとても喜んで
くださった。
玄関を出ると君枝が心配そうに
していた。
喜んでもらえたことを報告する
と、ランディ夫人と君枝は
抱き合って喜んだ。
丁度その時昭一がそれをみていて
どういうことだと聞く。
改めて君枝は昭一に事情を話して
お店で働きたいという。
翌日お店に君枝が来た。
昭一に働いてもいいという許可を
もらったという。
君枝は明美に責任をもって働く
からというと明美は納得した。
昭一は元の銀行員にもどったという。
ある日のあさのこと
麗子が友人の出産祝いにと
いってあさ早くに店をたたき
明美が応対した。
たくさん買っていってくれたが
商品がすくなくなり、
補充のために
商品を作り始めた。
君枝は特に熱心に取り組んだ。
そんな時
君枝と昭一の出会いの話となった。
子供のころから弱かったので
よく入院をしていた。
昭一は木から落ちて
怪我をして入院した。
そのとき、であったという。
楽しくて元気な少年だった。
昭一が退院してもら
君枝との行き来は続いて
結婚する年齢になった。
昭一の家族や親せきはみんな
反対したが、昭一は君枝と結婚
するといって意志を崩さなかった。
お店で仕事がひと段落して
一休みしようかとて
すみれが声をかけたとき
立ち上がった君枝は倒れて
しまった。
入院をした君枝に医者が
働くなんてとんでもないと
いった。
麻田が進駐軍の仕事に行ったとき
コンビーフの缶詰や
クラッカー、砂糖、キャラメルと
いったものをくれたというので
それをお見舞いに持って行った。
今度は「バナナやな」と明美が言う。
三人で食べながら「女学校時代
日の丸弁当だったね」という話に
なった。
君枝は生まれたときは未熟児で
へその緒が首に巻きついていた。
その時死んでもおかしくなかった
という。
生きながらえた命だった。
女学生の時、日本は戦争に勝つ
と思っていたので、気が強くなって
いた。
しかし、戦争に負けて何もかも
うしなって、自分も生きる夢も
気力も、なかった時に
すみれに一緒に
お店をやろうと言われた。
それはうれしくて、役に立ちたくて
頑張りすぎたという。
昭一にはこんな自分を奥さんに
してくれて、お母さんにしてくれて
感謝しているという。
だから、やめろと言われたら、
逆らうことができない。
「ごめんね・・・・
もう、もどらない・・・・」
涙で君枝は話した。
すみれは、君枝に「早く元気になって
ね」といって
部屋を出た。
明美も出ようとして
ふりむき
「本当にこれでええの?」
と聞いた。
君枝にはこたえられなかった。
******************
ひとそれぞれに、人生の幸せ
の形があるという。
すみれは、泣き言も恨み言も
いわずに、君枝に元気になって欲しいと
いった。
一度は、仕事のことは昭一に言えずに
このまま仕事をやめるといった。
二度目は話をしたので働いてもいいと
許可をもらったといった。
そして・・・
恐れていたことが起こった。
すみれは、嫌な顔をしないで
君枝を安心させた。
すみれのリーダーシップはすごい
と思った。
この時代、誰もが無我夢中で
生きていたはずである。
ひとをおしのけ
人を傷つけ、
人をだましてまでも
生きていたはずである。
誰もが自分が大事なのだから
そうなる。
すみれの、気持ちは
誰かのために特別なものを
作ることの大事さを
秘めているので
そういう優しさも
強さももった女性になった
のだろうと思う。
テーブルクロスが無事に出来上がり
ランディ家にとどけた。
ランディ夫人はとても喜んで
くださった。
玄関を出ると君枝が心配そうに
していた。
喜んでもらえたことを報告する
と、ランディ夫人と君枝は
抱き合って喜んだ。
丁度その時昭一がそれをみていて
どういうことだと聞く。
改めて君枝は昭一に事情を話して
お店で働きたいという。
翌日お店に君枝が来た。
昭一に働いてもいいという許可を
もらったという。
君枝は明美に責任をもって働く
からというと明美は納得した。
昭一は元の銀行員にもどったという。
ある日のあさのこと
麗子が友人の出産祝いにと
いってあさ早くに店をたたき
明美が応対した。
たくさん買っていってくれたが
商品がすくなくなり、
補充のために
商品を作り始めた。
君枝は特に熱心に取り組んだ。
そんな時
君枝と昭一の出会いの話となった。
子供のころから弱かったので
よく入院をしていた。
昭一は木から落ちて
怪我をして入院した。
そのとき、であったという。
楽しくて元気な少年だった。
昭一が退院してもら
君枝との行き来は続いて
結婚する年齢になった。
昭一の家族や親せきはみんな
反対したが、昭一は君枝と結婚
するといって意志を崩さなかった。
お店で仕事がひと段落して
一休みしようかとて
すみれが声をかけたとき
立ち上がった君枝は倒れて
しまった。
入院をした君枝に医者が
働くなんてとんでもないと
いった。
麻田が進駐軍の仕事に行ったとき
コンビーフの缶詰や
クラッカー、砂糖、キャラメルと
いったものをくれたというので
それをお見舞いに持って行った。
今度は「バナナやな」と明美が言う。
三人で食べながら「女学校時代
日の丸弁当だったね」という話に
なった。
君枝は生まれたときは未熟児で
へその緒が首に巻きついていた。
その時死んでもおかしくなかった
という。
生きながらえた命だった。
女学生の時、日本は戦争に勝つ
と思っていたので、気が強くなって
いた。
しかし、戦争に負けて何もかも
うしなって、自分も生きる夢も
気力も、なかった時に
すみれに一緒に
お店をやろうと言われた。
それはうれしくて、役に立ちたくて
頑張りすぎたという。
昭一にはこんな自分を奥さんに
してくれて、お母さんにしてくれて
感謝しているという。
だから、やめろと言われたら、
逆らうことができない。
「ごめんね・・・・
もう、もどらない・・・・」
涙で君枝は話した。
すみれは、君枝に「早く元気になって
ね」といって
部屋を出た。
明美も出ようとして
ふりむき
「本当にこれでええの?」
と聞いた。
君枝にはこたえられなかった。
******************
ひとそれぞれに、人生の幸せ
の形があるという。
すみれは、泣き言も恨み言も
いわずに、君枝に元気になって欲しいと
いった。
一度は、仕事のことは昭一に言えずに
このまま仕事をやめるといった。
二度目は話をしたので働いてもいいと
許可をもらったといった。
そして・・・
恐れていたことが起こった。
すみれは、嫌な顔をしないで
君枝を安心させた。
すみれのリーダーシップはすごい
と思った。
この時代、誰もが無我夢中で
生きていたはずである。
ひとをおしのけ
人を傷つけ、
人をだましてまでも
生きていたはずである。
誰もが自分が大事なのだから
そうなる。
すみれの、気持ちは
誰かのために特別なものを
作ることの大事さを
秘めているので
そういう優しさも
強さももった女性になった
のだろうと思う。
