お父様の背中3
そんなとき
良子さんの夫
勝二さんが帰ってきた。

すみれは友の幸せを
よろこぶが
紀夫の面影を
心に描いた。
いまだ生死さえわからない。
勝二が出征するまえは
赤ん坊だった
子供も大きくなったと
勝二が喜ぶ。
二人が帰って行った。
君枝とすみれは
二人の夫を案じたが
必ず帰って来ると
ふたりは話し合った。

勝二は良子が店に行くことは
賛成だった。
だが、良子には明美の
事がひっかかった。

そのころ、夜遅く明美が
あさやを訪問した。

「どうしたのか」と麻田が
きくと首になったことを
話した。
「ひどい話だ」と麻田は言う。
そして、三人には
看護婦をやめたことは
麻田に黙ってもらった。

翌日から
明美は早くに店にたった。

そして

四人でテーブルクロスを
作る作業にとりかかった。
ランディさんの家にいって
要望を聞くことにしたが
店の番は、良子がすると
いった。
大丈夫かと明美が聞くが
良子は大丈夫だと
答えた。
ランディ家では
大事なお客様を迎える
特別なパーティらしい。
君枝は「パッチワークはどうかな」と
いう。

パッチワークに決まった。

店に帰ると
良子が店から出てきた。

しょんぼりしている。

そして、
「やめる」といった。

理由を聞くと勝二が
家にいてほしいというからだ
といった。
勝二は職探しに言っているが
すぐに決まるといった。
「奥様はのんきでええな」と
明美は言った。

「奥様になったらいいのに」と
明美にいうと
「私は、仕事があるから」と
いった。
すみれは、良子に頼みたいことが
たくさんあるというが
良子は「ごめん」といって帰ろうとした。

明美は、「ご苦労様でした」と
いった。
幸せの四つ葉のクローバーは
かけてしまうのでしょうか。
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最初から仲良くというわけには
いかないと
思います。
育った境遇が違うと
明美は思っているけど
人間関係はそれだけでは
ないですね。
もっと、違うものが
たくさんあります。

同じ考え方が
いいかもしれませんが

それでは

停滞することもあります。

違うことを受け入れるという
のは勇気がいることで
その人に従うことは
なかなか大人になると
よしとしないものです。

さて・・・・???