お父様の背中1
すみれの店が開店する日
五十八と忠が一緒にやってきた。
あいさつのあと、商品を見て
いいものだと
感心していた。
明美を見て「あの、マツさんの娘さんか」
という。
「マツさんにはよくしてもらった」と
感謝する。
明美は驚いた。
そして、店の外で
ウインドウにかざっている
ドレスを見ながら言う。
ただの看板なのに贅沢なドレスを作る
ものだと思うという。
自分は貧乏で育ったからその辺の感覚が
よくわからない。もと使用人の娘と
お嬢様が一緒に働いているなんて
どう思っているのだろうかと
つぶやいた。
麻田は、「そのまままっすぐに受け止めたら
いいですよ」という。
五十八の言った言葉をそのまま受け止め
るようにと麻田はいった。
時子たちがやってきた。
商品をみながら説明を受けて
いいものなんだと感心した。
「で、一番安いものは何?」と
時子が聞く。
「おしめかな」とすみれはいった。
「一枚何ぼ?」と聞かれて
すみれは、言葉に詰まった。
五十八は商品を見て
値札がないのに驚いた。
一同が帰った後
五十八は商品を売るにも値札ついて
ないのは何事だという。
「原価は?」
「布は潔さんからのご祝儀で。」
「手間賃は?」
「私たちの手仕事なので・・・」
「ならどうやって儲けるのや?
ここで何を売りたいのや?
この商品にどんな思いを乗せて
売りたいのや?」
五十八はすみれに質問した。
すみれは、赤ちゃんが快適に
健やかに成長しますようにと
いった。
「ほお、ええやないか。」
五十八は満足していった。
「そんな思いを値段につけなさい。
買う買わないはお客様が決めることだ。」
すみれは、考えた。
そのころ
潔は警察の取り調べを受けていた。
「警察は何を食べているのや?
闇市で買ったコメを食べないと生きて
いけれないはずだ」というと
警察官は、怒って潔を殴った。
すみれのほうは、時子たちに自分たちが
作ったおしめのよさを説明した。
「へえ、ええもんやな。」
「で、いくらになったの?」
すみれは、「いくらやったらええですか?」
と聞いた。
さっきの説明では、いいものだと分かった
ので、「一枚10円やな」という。
いまでは100円ぐらいかな。
結構、いい値段です。
すると、誰かのおなかが
ぐう~~~~~~~~~~っと
なった。
食べるものを節約しているので
おなかいっぱい食べれていない。
それはみんな一緒だった。
すみれは、三人に相談して
「今日は特別にしよう」と
いった。
三人は同意した。
この日、おしめは特別サービスで
ただとなった。
五十八はびっくりした。
時子たちは喜び
「友だちにも進めるわ~~~」という。
「で、これ、どうやって使うの?」
という質問が出た。
すみれは、明美に説明を
お願いした。
五十八は
ハラハラしてみていた。
そして、店の外に出て
「あれは、なんだ?」と
ぼやく。
忠は、五十八が商売を始めた
ころも信用が大事というので
サービスをしていたといった。
そこへゆりがやってきた。
深刻な顔をしている。
潔が警察に逮捕されたと
いった。
おそらく、根本たちが
潔が場所代を払わないので
警察に通報したのではないかと
思うが。
驚く五十八。
すみれは、その様子を見て
驚いた。
******************
よかったですね・・・
値段がないとは・・・
お嬢様です・・・
あきれます。五十八も呆れてますが
私もあきれました。
でも、すみれは、エイミーの赤ちゃんの
ドレスにもそのまえの
写真いれにも
値札をつけていませんでした。
さもありなんです。
笑いますね。
生活できないではないですか。
お嬢様は、なかなか世渡りが
大変です。
すみれの店が開店する日
五十八と忠が一緒にやってきた。
あいさつのあと、商品を見て
いいものだと
感心していた。
明美を見て「あの、マツさんの娘さんか」
という。
「マツさんにはよくしてもらった」と
感謝する。
明美は驚いた。
そして、店の外で
ウインドウにかざっている
ドレスを見ながら言う。
ただの看板なのに贅沢なドレスを作る
ものだと思うという。
自分は貧乏で育ったからその辺の感覚が
よくわからない。もと使用人の娘と
お嬢様が一緒に働いているなんて
どう思っているのだろうかと
つぶやいた。
麻田は、「そのまままっすぐに受け止めたら
いいですよ」という。
五十八の言った言葉をそのまま受け止め
るようにと麻田はいった。
時子たちがやってきた。
商品をみながら説明を受けて
いいものなんだと感心した。
「で、一番安いものは何?」と
時子が聞く。
「おしめかな」とすみれはいった。
「一枚何ぼ?」と聞かれて
すみれは、言葉に詰まった。
五十八は商品を見て
値札がないのに驚いた。
一同が帰った後
五十八は商品を売るにも値札ついて
ないのは何事だという。
「原価は?」
「布は潔さんからのご祝儀で。」
「手間賃は?」
「私たちの手仕事なので・・・」
「ならどうやって儲けるのや?
ここで何を売りたいのや?
この商品にどんな思いを乗せて
売りたいのや?」
五十八はすみれに質問した。
すみれは、赤ちゃんが快適に
健やかに成長しますようにと
いった。
「ほお、ええやないか。」
五十八は満足していった。
「そんな思いを値段につけなさい。
買う買わないはお客様が決めることだ。」
すみれは、考えた。
そのころ
潔は警察の取り調べを受けていた。
「警察は何を食べているのや?
闇市で買ったコメを食べないと生きて
いけれないはずだ」というと
警察官は、怒って潔を殴った。
すみれのほうは、時子たちに自分たちが
作ったおしめのよさを説明した。
「へえ、ええもんやな。」
「で、いくらになったの?」
すみれは、「いくらやったらええですか?」
と聞いた。
さっきの説明では、いいものだと分かった
ので、「一枚10円やな」という。
いまでは100円ぐらいかな。
結構、いい値段です。
すると、誰かのおなかが
ぐう~~~~~~~~~~っと
なった。
食べるものを節約しているので
おなかいっぱい食べれていない。
それはみんな一緒だった。
すみれは、三人に相談して
「今日は特別にしよう」と
いった。
三人は同意した。
この日、おしめは特別サービスで
ただとなった。
五十八はびっくりした。
時子たちは喜び
「友だちにも進めるわ~~~」という。
「で、これ、どうやって使うの?」
という質問が出た。
すみれは、明美に説明を
お願いした。
五十八は
ハラハラしてみていた。
そして、店の外に出て
「あれは、なんだ?」と
ぼやく。
忠は、五十八が商売を始めた
ころも信用が大事というので
サービスをしていたといった。
そこへゆりがやってきた。
深刻な顔をしている。
潔が警察に逮捕されたと
いった。
おそらく、根本たちが
潔が場所代を払わないので
警察に通報したのではないかと
思うが。
驚く五十八。
すみれは、その様子を見て
驚いた。
******************
よかったですね・・・
値段がないとは・・・
お嬢様です・・・
あきれます。五十八も呆れてますが
私もあきれました。
でも、すみれは、エイミーの赤ちゃんの
ドレスにもそのまえの
写真いれにも
値札をつけていませんでした。
さもありなんです。
笑いますね。
生活できないではないですか。
お嬢様は、なかなか世渡りが
大変です。
