四つ葉のクローバー4
すみれは良子、君枝の協力を
得て、エイミーの赤ちゃんの
ドレスを作ることにした。
家に帰ると、栄輔が来ていた。
そして、スープのかんづめをもって
来てくれて、さくらと遊んでくれた。
さくらは、遊び疲れて
お昼寝となった。
すれみは、紀夫がいたらなと
つぶやく。
闇市ではゆりが、栄輔に
なぜすみれの所へ行ったのかと
聞く。
「さくらちゃんがかわいい」というが
いまいちゆりは、腑に落ちない。
栄輔はすみれの夫についてどんなひとか
とゆりに聞いた。
潔とゆり、すみれと紀夫は
小さい時から一緒に遊んでいた。
ゆりは潔と結婚することに
なり、家を出たのですみれは
婿養子にと紀夫と結婚したと
いった。
「それは、恋愛結婚なのか」と
栄輔が聞く。
「恋愛結婚???」
ゆりは、ぴんとこない。
そこへ潔が帰ってきた。
この間の、ゆりの抗議は無視された
ままだったのでゆりは機嫌が悪い。
つまり、ゆりは潔と
同志だという自覚があるのに
なかなか認めてくれないと
いうことだった。
いつも潔がひとりで仕事にいく。
今日は和歌山に行ってきたという。
そして、梅干をもらってきたと
いうが、ゆりは、相手にもしなかった。
君枝は赤ん坊のドレスのデザインを
ノートに書いていた。
姑の琴子が早く寝るようにという。
返事をした後、またノートを
開いた。
翌日君枝はふたりにデザインのノートを
見せた。
ふたりは、わぁ~~~っと
歓声を上げるほど
すてきなドレスだった。
そして
期間限定、いまだけの手芸クラブ
を打ち立てた。
この話を聞いたとき良子も君枝も
やりたいと思ったという。
そして、デザインノートをみながら
良子は型紙を作った。
すみれがそれに合わせて
ドレスに鋏を入れた。
闇市ではゆりが歩いていると
急に周りで喧嘩が始まった。
栄輔はゆりが巻き込まれると
おもって、逃げるようにいったが
ゆりは倒れてしまった。
栄輔は喧嘩に巻き込まれた。
闇市の元締め、根本の子分の玉井は
喧嘩の報告を根本にした。
喧嘩は栄輔を呼び込む演技だった。
が、栄輔に右腕を怪我させられた。
根本は「そろそろやな・・・」と
不気味なことを言った。
君枝の家で三人はちくちくと
針を動かしていた。
そして笑顔で
「たのしいな」
「たのしいな」と
いった。
すみれは、良子の笑顔を久しぶり
にみたという。
もし、戦争がなかったら何をしていたか
という質問をすみれは二人にした。
良子は、大学へ行って・・・そして
やっぱり結婚かなと言って笑った。
君枝は美術学校へ行きたかった
が、きっと家にいたと思うという。
「すみれは?」と聞かれて
すみれは何もうかばず
「きっと、こんなことをしたいと
思っていたはず」といった。
この時代を生き抜いた人はみんな戦争で
大きく変わった。
だからこそ・・・・
闇市では栄輔を狙うやつらが
陰からじっと栄輔を見ていた。
だからこそ・・
未来を切り開く力が生まれたのです。
良いほうへ良いほうへと
向かう力です。
すみれは
出来上がったドレスを
広げて見せた。
そして
「天使のドレスや・・・」
といった。
********************
戦後の混乱は続きます。
この時代を生きた人は確かに
つよい、人たちです。
食べ物がない
物がない
夢がない
なにもない
そんな時代を
生きた人たちは
戦後の日本の復興に
頑張った人たちです。
ご苦労をおかけしましたと
いいたいです。
戦争の不幸は
子供のころずいぶんと聞かされ
ましたが、よくよく考えると
ほんの十数年前のことで
傷病兵がアコーディオンを
もって、ここはお国を何百里
という音楽を奏でていた
と思います。
そして、傷病兵は
そういう格好をしたひとではないか
と、おもいましたが、
・・・
悲しい時代でもありました。
すみれは良子、君枝の協力を
得て、エイミーの赤ちゃんの
ドレスを作ることにした。
家に帰ると、栄輔が来ていた。
そして、スープのかんづめをもって
来てくれて、さくらと遊んでくれた。
さくらは、遊び疲れて
お昼寝となった。
すれみは、紀夫がいたらなと
つぶやく。
闇市ではゆりが、栄輔に
なぜすみれの所へ行ったのかと
聞く。
「さくらちゃんがかわいい」というが
いまいちゆりは、腑に落ちない。
栄輔はすみれの夫についてどんなひとか
とゆりに聞いた。
潔とゆり、すみれと紀夫は
小さい時から一緒に遊んでいた。
ゆりは潔と結婚することに
なり、家を出たのですみれは
婿養子にと紀夫と結婚したと
いった。
「それは、恋愛結婚なのか」と
栄輔が聞く。
「恋愛結婚???」
ゆりは、ぴんとこない。
そこへ潔が帰ってきた。
この間の、ゆりの抗議は無視された
ままだったのでゆりは機嫌が悪い。
つまり、ゆりは潔と
同志だという自覚があるのに
なかなか認めてくれないと
いうことだった。
いつも潔がひとりで仕事にいく。
今日は和歌山に行ってきたという。
そして、梅干をもらってきたと
いうが、ゆりは、相手にもしなかった。
君枝は赤ん坊のドレスのデザインを
ノートに書いていた。
姑の琴子が早く寝るようにという。
返事をした後、またノートを
開いた。
翌日君枝はふたりにデザインのノートを
見せた。
ふたりは、わぁ~~~っと
歓声を上げるほど
すてきなドレスだった。
そして
期間限定、いまだけの手芸クラブ
を打ち立てた。
この話を聞いたとき良子も君枝も
やりたいと思ったという。
そして、デザインノートをみながら
良子は型紙を作った。
すみれがそれに合わせて
ドレスに鋏を入れた。
闇市ではゆりが歩いていると
急に周りで喧嘩が始まった。
栄輔はゆりが巻き込まれると
おもって、逃げるようにいったが
ゆりは倒れてしまった。
栄輔は喧嘩に巻き込まれた。
闇市の元締め、根本の子分の玉井は
喧嘩の報告を根本にした。
喧嘩は栄輔を呼び込む演技だった。
が、栄輔に右腕を怪我させられた。
根本は「そろそろやな・・・」と
不気味なことを言った。
君枝の家で三人はちくちくと
針を動かしていた。
そして笑顔で
「たのしいな」
「たのしいな」と
いった。
すみれは、良子の笑顔を久しぶり
にみたという。
もし、戦争がなかったら何をしていたか
という質問をすみれは二人にした。
良子は、大学へ行って・・・そして
やっぱり結婚かなと言って笑った。
君枝は美術学校へ行きたかった
が、きっと家にいたと思うという。
「すみれは?」と聞かれて
すみれは何もうかばず
「きっと、こんなことをしたいと
思っていたはず」といった。
この時代を生き抜いた人はみんな戦争で
大きく変わった。
だからこそ・・・・
闇市では栄輔を狙うやつらが
陰からじっと栄輔を見ていた。
だからこそ・・
未来を切り開く力が生まれたのです。
良いほうへ良いほうへと
向かう力です。
すみれは
出来上がったドレスを
広げて見せた。
そして
「天使のドレスや・・・」
といった。
********************
戦後の混乱は続きます。
この時代を生きた人は確かに
つよい、人たちです。
食べ物がない
物がない
夢がない
なにもない
そんな時代を
生きた人たちは
戦後の日本の復興に
頑張った人たちです。
ご苦労をおかけしましたと
いいたいです。
戦争の不幸は
子供のころずいぶんと聞かされ
ましたが、よくよく考えると
ほんの十数年前のことで
傷病兵がアコーディオンを
もって、ここはお国を何百里
という音楽を奏でていた
と思います。
そして、傷病兵は
そういう格好をしたひとではないか
と、おもいましたが、
・・・
悲しい時代でもありました。
