思いを込めた特別な品1-2

昭和20年8月戦争で破壊された
神戸の街を泣きながら見ている
女性がいた。
幼子を背負っている。
彼女は坂東すみれという。
24年後、子供服の会社を興す
ことになるが・・
お話は昔にさかのぼり
昭和9年1934年の神戸。
坂東すみれは9歳。
坂東営業部という会社の社長
坂東五十八の次女である。
つまり社長令嬢。
長女はゆりという。
すみれは口の重たい、おとなしいが
芯の強い女の子だった。
ゆりは華やかで愛想のいい
優等生の様な娘である。
あるひ、母はなから、刺繍というものを
教えられる。
きれいな糸で作られた
四つ葉のクローバーだった。
四つ葉の意味は
勇気、希望、愛情、信頼だと
はなは語った。

すみれは刺繍に興味を持ち
みようみまねで、針と糸をもって
しはじめた。
そんなある日、はなの見舞いに行くと
五十八がいうのですみれは
はなにわたそうとハンカチに
刺繍を始めた。
そして、お見舞いの時
はなに、ハンカチを渡した。
五十八はそれをみて
なんだそれは?とわからなかった
ようだった。
すみれは、恥ずかしくなって
ハンカチをはなから、すばやく
取り戻して病室を走って出て
いった。
はなは、あの刺繍はすみれと白ゆりなのよ
とわかっていたようだ。
すみれは恥ずかしくて
悔しくて、悲しくて、でも
上手になりたいと思った。
そして、黙々と練習した。

そのとし、坂東家は新しく家を
立てた。
大きくて立派なお屋敷だった。
そのお披露目パーティには
多くのお客様がきた。
田中五郎貴族議員と
その息子、則夫。
そして、取締役の
野上正蔵とその息子潔。
ゆりは潔がお気に入りのようだった。
パーティで五十八が娘を
紹介した。
ゆりは、長女の坂東ゆりですと
自分で言ったが
すみれは、なかなか自分では
話しができない。
ゆりがすみれを紹介して
くれた。
潔はすみれが作った刺繍を
みて、すみれと白ゆりだと
わかったという。
なぜ?すみれは潔が
分かったことに驚いた。
神戸にはいろんな人が住んでいる。
その中でも坂東家は
大きな御屋敷だったので
見せてほしいという子供たちが
多くいて潔は子供たちをつれて
見学会をもった。
その中に女中の松の娘
小野明美がいた。
年頃はすみれより少し上かも
しれない。
テーブルにあったお菓子をみて
きれいといっただけで
女中のキヨがお嬢様の
お菓子を泥棒するのかと
明美言ったので明美は
否定するが、キヨは
明美を悪者扱いする。
松がやってきて自分の娘だと
いって、謝ったので
それはそれでおさまった。
明美は泥棒などして
いないのに、なぜ謝るのかと
松に聞いたが・・。

坂東家には麻田茂雄という
靴職人が出入りしている。
ゆりが学校へいくので
その時に履く靴を
作ろうと
サイズを測りに来た。
靴は針と糸で作りますと
麻田がいうと
だまってみていたすみれは
針と糸??と大声を
上げて驚いた。
すみれは、はじめて針と糸で
靴ができているとしり
それはどんなふうにできて
いるものなのかと
五十八の靴を
分解して調べた。
この靴は舶来品で彼が
大変気に入った
ものである。
ちょうど、五十八が東京へ
出張に行くという。
その靴を履くらしいが、
すみれが分解してしまった
ので、どうしたものかと
執事の井口が悩む。
潔は麻田の所へ持っていくと
いうとすみれは、一緒に行くと
いった。
もちろん、キヨは反対した。
すみれは、こっそりと
麻田の店に靴と持って
行く潔に声をかけ、一緒につれて
いって欲しいという。

潔は考えたが、自分がいるから大丈夫
だと思い、すみれと
一緒に麻田の店を目指した。
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2016年後期朝ドラ
べっぴんさんが始まった。

まだ、あたまのなかは
花束をあなたにあげよう~~
いとしい人
いとしい人よ~~
の歌がぐるぐるとまわって
いるのに・・。

なかなかなじめずにいた。
今回のべっぴんさんは
会わないかもしれないなと
思った。
ドラマのなじみ具合が
今までと違うのだ。
期待しないでいたけど
期待できそうだったと
いうのが今までの朝ドラ
一回目の感想だったが
今回は
お金持ちの御令嬢のお話なの
かしら???と
すみれちゃんがなんだか
不思議の国の
アリスに見えたりしました。
刺繍はなんだかよくわかりませんでした。

なんかな、なんかな・・といって
言葉を探す口の重たいすみれに
いらっとするけど
なんかな、というのは
よく私も、言葉が出ないときや
話しが複雑でどこから話したら
いいのかわからないときに
なんかなぁー
あのなぁー
と言葉を探すので、親近感を感じた。

さて、こてこてのお嬢様の
すみれが潔を町へ出る。
これは、お譲さまとしては
してはならぬことで
成らぬことはならぬことなので
どんな騒動になることやら・・・
と思いました。
この辺から、このドラマになじんでいける
かもしれないと思いました。
人見知りの私というか
ドラマ見知りの私というか・・
そういうことです。