常子、星野に夢を語る1

「もう、星野さんに会えなくても
いいの?」と美子に聞かれた。
常子は「星野さんにはご家族がいるの。
其れにうちの子も大変だし。」
といった。
うちのことは「あなたの暮らし」のこと
だった。

アイロンの試験ではアイロンを使いこなせ
ない社員がおおいため、一般読者の
主婦の手助けをかりることにした。
康恵の提案だった。

康恵は戦争未亡人だったが
縁があって再婚した。
さんざん悩んだという。
でも、子供がかわいくてなついて
いたのでというのが決定打
のようだった。

さっそく主婦たちが集まって
各メーカーのアイロンの試験をする。
時間と発熱のぐあいやら
発熱はするが、まんべんなくできて
いるか一部が冷たいままかとか
持ち手がどのくらいの時間で熱くなる
のか、熱くならないかとか
この時代のアイロンは温度制御がないので
どこまでも熱くなるので
途中でコードを抜くこともある。
すぐに冷えるのか
時間がかかるのか・・・

アイロンといえどもメーカーごと
に長短があった。
商品試験では火事の懸念の
項目もあった。

大変重要な試験であると思う。

昭和31年9月。
常子は商品試験で
一日中、主婦をつかうので
「家庭ではお子さんはどうされていますか」と
康恵に聞いた。
康恵の仕事をよくわかっているらしく
あなたの暮らしをみながら
今日は何をしたの?と
聞いてくるという。
康恵にとっては、うれしいことだった。

常子が森田屋に原稿を
もっていくと
星野の家族が店にきていた。

はっとする常子と星野
だった。
一瞬の気まずさがあった。

青葉は「おばちゃま」といって
駆け寄ってきた。
そして、どうして来なくなったか
とか、来てほしいとか
いつ来てくれるのかと
大樹と一緒に質問する。
常子は星野の顔を見て
答えらない。

宗吉は「なんだよ。
はっぱのあんちゃんちへ
いけない事情でもあるのか?」
といった。
気まずい雰囲気を感じたのは
南も一緒で
宗吉に「原稿をみなくては」と
うながした。

仕事が終わって会社から康恵が
帰る。

一生分のアイロンをあてた
感じだ。主人がアイロンあては
うまくなったといったという。

「前の夫を忘れたわけではないけど
子供がいるから、前向きにいかなくて
は」という。

そこへ鞠子とたまきがやってきた。
鞠子は常子をずごいとたまきに
教えた。
常子は女性でありながら
社会の偏見に負けず
自分がやりたいことを
どんどんやるひとであること。
もしたまきが大きくなって
やりたいことをやれたら
それは常子の様な先駆者がいて
道を切り開いてくれたから
だということを忘れないように
といった。
そして鞠子は常子がいたからこそ
自分も大学へいけれたことや
仕事ができたことを
感謝しているといった。

その頃星野家では
めずらしく星野が
早く自宅へ帰ってきた。

そして仏壇にむかって
手を合わせた。
そこへ、来客があった。
弓岡柳生・・
加菜子の父親だった。
星野は「お父さん・・・」と
驚いた。
弓岡は
「ひさしぶりだね、武蔵君」と
いった。
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今週はおそらく、再婚がポイント
になると思います。
仕事と家庭の両立や
仕事と子育てとか
そんな中で再婚とは・・・と
常子は感じているようです。

星野との再婚はあり得るのだ
ろうか・・・・。

副題からして
ありえないのでしょうね。

副題でわかるのかと言われたら
そう思うだけだとしか
答えられませんが。

常子は星野に
自分の夢は・・・・・
きっと、女性でも
働けるという
道を切り開くことだとか
いうのかなと思いますが

星野の気持ちはどうでしょうか?

加菜子さンを忘れているわけでは
ないのですが・・・
実際子育てをしていて
やはり、母親が欲しいと思います。

また深く考えます。
自分の都合をまた常子に
押し付けて
困らせることになりはしないか
と・・・
以前プロポーズしたとき
常子は家族を養うという
大きな目標がありました。

そんな中でそれをやめさせて
まで常子と結婚したいと
は星野は思わなかった
のですね。
好きだけど、手が届かない
あいてだったのです。

いまはどうだろうか?
それを考えています。

子供の守に来てもらうことは
金輪際、やめようと
思ったのでしょう。

いくら子供たちが
それを望んでも、常子と
自分は違う生活と
違う人生を送って
いるわけであって
その接点を無理やりつくる
ことは・・・
星野にとっていい選択とは
いえないことだった
のですね・・・
そこへ義父がやってきます。

おそらく予告編からして
再婚を促す話でしょう。
星野は
再婚を現実として考えて
いません。
考えているなら
とっくに、付き合っている
女性のひとりやふたりは
いたはずです。

思い通りにいかないあ
恋の行方に
見る側を
よくもはらはらどきどき
させるじゃないのと
思います。