常子、子供たちの面倒を見る1
物があふれる時代となった。
なかには安全性を無視した
粗悪品もあった。
だからこそ、いい商品の情報を
届けたいといばらの道を覚悟で
常子たちは商品試験に臨んで行った。
トースターの商品テストでは
大量おトーストができるので
会社のビルの前で
安く売った。
パンのやけむらがあるのは
雲母版を調べる必要があると
花山の指示で
つぎつぎと
試験項目が増えていく。
一方電球も試験をしている
部屋がある。
違う商品を同時に試験をしなくては
雑誌の発行に間に合わない。
常子たちは総動員で
この作業に臨んでいた。
そんな時美子が水田の家に
いって鞠子とたまきと
食事を楽しんだ。
たまきはおしゃれで料理の好きな
おしゃまな少女である。
美子おばちゃんのことを「よっちゃん」と
鞠子と同じように言う。
「よっちゃんにおいしい目玉焼きを
つくってあげる」といって
料理に挑んだ。
が、見事目玉焼きは崩れてしまった。
がっかりするたまき。
「よっちゃんにきれいな目玉焼きを
食べさせてあげたかった」という。
鞠子が「じゃ、これをあげるから」と
いってたまきに自分が焼いた
まるい目玉焼きのお皿を渡した。
たまきはよろこんで美子に渡した。
鞠子は、常子と星野はどうなんだ
ろうという。昔、一週間に一度
あっていたことがあった
のをあれは、お互い好きだった
のでは?という。
再会で再婚はあるのかなといった。
美子はどう考えてもあの忙しい
常子があっているはずはない
・・・と思った。
「だってね、好きな人と一緒って
しあわせでしょ?」と
鞠子が言う。
美子は、「そうね」といって「やっぱり
その目玉焼きをもらうわ」と
崩れたたまきがつくった
目玉焼きのお皿をとった。
「おいしい~~」というとたまきは
笑った。
ある男性社員が
トースターの異常に
きがつき、はっとした。
パンが飛び出す
レバーの試験である。
花山は「カウントが何回目で
そうなったのか」と
聞く。
社員は作業に夢中になって
忘れたという。
花山は「君は首だ!」といった。
「こんなことで首ですか」と
聞く。
花山は「ひとが必死になって作った
商品を試験するんだ。
其れなりに覚悟をもって
挑んでほしいといっただろう。
また、試験の手違いで
データが狂うことがあれば
作った人に対しても
読者に対しても
とんでもない
過ちになることを
何度もいったはずだ」と
いう。
編集部はしーんとした。
そこへ、カメラマンの本木が
帰ってきた。
あまりの緊張状態にびっくり
した。
大塚が「すべての試験の
カウントをしている」といった
ので、その場は助かった。
常子は、「ありがとう」と
大塚に言った。
「カウントの様なデータを
とるひとと、作業をする人
を別にしたほうがいいな」と
の声が出た。
カメラマンの本木は友人に
トースターの試験をしていると
いうと
友人から大量のバターをもらった
といった。友人の会社でつくって
いるという。
「バタートーストですか」と
美子は喜んだ。
花山は「返して来い」と
いった。
「こんご、バターの商品試験を
することになったとき
手加減をしてしまうかも
してないから」という。
常子は花山の試験にかける厳しさを
感じた。
そこへ電話がなった。
美子が出ると
「その声は美子さん?」という。
星野だった。
常子にかわった。
あなたの暮らしで商品テストを
していることを星野の上司は
大変評価をしていた。
うちの製品を使ってほしいと
いって、洗剤などを
提供したいといっているが
どうだろうという電話だった。
常子は一連の花山の態度や
考え方から
いくら、親しい人からでも
なにかをもらって商品テスト
をするわけにはいかないと
思ったので、公正のため
に自社で用意したものをつかって
試験をするという姿勢を
話した。そしてすみませんが
と断った。
美子は理解したが
「せっかく、電話を下さった
のだからお詫びにいったら」と
常子に言った。
常子は星野の家を訪ねた。
ドアが開いて
不安そうな顔をした
青葉が常子を見て
「おばちゃま?」という。
「どうしたの?」と聞くと
青葉は大樹が倒れたという。
びっくりして家に上がると
大樹が倒れていた。
熱を出していた。
常子は大樹の名前を呼んだ。
*****************
花山の言うことは厳しいですが
ただしいです。
どこからも、提供なしで
やっていくことで
公正を期していくことが
できるが、
親切な提供者へも
薄情なことになるの
が、仕方がないことです。
今後はもっとめんどうくさい
ことが起こるはずですが。
鞠子は自分が結婚して
やっと人を愛することが
わかるようになったらしい。
昔常子が
星野と付き合っていたとは
もちろん知らないが
鞠子自身、年がいったぶん
あのとき二人は付き合っていたんだと
うすうすわかるようになったらしい。
なぜ、星野の求婚を断ったのかと
いうと常子はととねえちゃんとして
家族を守りたいということと
まだまだ、家族のそばにいたいと
思ったからだった。
星野は「僕の好きな常子さんなら
そういうだろうと
思っていました。」
といって、あきらめました。
そして大阪へいったのでしたね。
鞠子は、常子が求婚されたこと
など知りませんし、美子もです。
知っているのは君子だけです。
鞠子は今回の再会で
どうなるのか・・・
と興味津々ですが。
そんな簡単なことでは
ないのですよね・・・
恋とは一人で耐えるもの
愛とは二人ではぐくむもの
常子は一人で耐えてきました。
さて、これから二人で
育むことができるのでしょうか。
五反田の言葉がよみがえります。
見事な伏線でした。
物があふれる時代となった。
なかには安全性を無視した
粗悪品もあった。
だからこそ、いい商品の情報を
届けたいといばらの道を覚悟で
常子たちは商品試験に臨んで行った。
トースターの商品テストでは
大量おトーストができるので
会社のビルの前で
安く売った。
パンのやけむらがあるのは
雲母版を調べる必要があると
花山の指示で
つぎつぎと
試験項目が増えていく。
一方電球も試験をしている
部屋がある。
違う商品を同時に試験をしなくては
雑誌の発行に間に合わない。
常子たちは総動員で
この作業に臨んでいた。
そんな時美子が水田の家に
いって鞠子とたまきと
食事を楽しんだ。
たまきはおしゃれで料理の好きな
おしゃまな少女である。
美子おばちゃんのことを「よっちゃん」と
鞠子と同じように言う。
「よっちゃんにおいしい目玉焼きを
つくってあげる」といって
料理に挑んだ。
が、見事目玉焼きは崩れてしまった。
がっかりするたまき。
「よっちゃんにきれいな目玉焼きを
食べさせてあげたかった」という。
鞠子が「じゃ、これをあげるから」と
いってたまきに自分が焼いた
まるい目玉焼きのお皿を渡した。
たまきはよろこんで美子に渡した。
鞠子は、常子と星野はどうなんだ
ろうという。昔、一週間に一度
あっていたことがあった
のをあれは、お互い好きだった
のでは?という。
再会で再婚はあるのかなといった。
美子はどう考えてもあの忙しい
常子があっているはずはない
・・・と思った。
「だってね、好きな人と一緒って
しあわせでしょ?」と
鞠子が言う。
美子は、「そうね」といって「やっぱり
その目玉焼きをもらうわ」と
崩れたたまきがつくった
目玉焼きのお皿をとった。
「おいしい~~」というとたまきは
笑った。
ある男性社員が
トースターの異常に
きがつき、はっとした。
パンが飛び出す
レバーの試験である。
花山は「カウントが何回目で
そうなったのか」と
聞く。
社員は作業に夢中になって
忘れたという。
花山は「君は首だ!」といった。
「こんなことで首ですか」と
聞く。
花山は「ひとが必死になって作った
商品を試験するんだ。
其れなりに覚悟をもって
挑んでほしいといっただろう。
また、試験の手違いで
データが狂うことがあれば
作った人に対しても
読者に対しても
とんでもない
過ちになることを
何度もいったはずだ」と
いう。
編集部はしーんとした。
そこへ、カメラマンの本木が
帰ってきた。
あまりの緊張状態にびっくり
した。
大塚が「すべての試験の
カウントをしている」といった
ので、その場は助かった。
常子は、「ありがとう」と
大塚に言った。
「カウントの様なデータを
とるひとと、作業をする人
を別にしたほうがいいな」と
の声が出た。
カメラマンの本木は友人に
トースターの試験をしていると
いうと
友人から大量のバターをもらった
といった。友人の会社でつくって
いるという。
「バタートーストですか」と
美子は喜んだ。
花山は「返して来い」と
いった。
「こんご、バターの商品試験を
することになったとき
手加減をしてしまうかも
してないから」という。
常子は花山の試験にかける厳しさを
感じた。
そこへ電話がなった。
美子が出ると
「その声は美子さん?」という。
星野だった。
常子にかわった。
あなたの暮らしで商品テストを
していることを星野の上司は
大変評価をしていた。
うちの製品を使ってほしいと
いって、洗剤などを
提供したいといっているが
どうだろうという電話だった。
常子は一連の花山の態度や
考え方から
いくら、親しい人からでも
なにかをもらって商品テスト
をするわけにはいかないと
思ったので、公正のため
に自社で用意したものをつかって
試験をするという姿勢を
話した。そしてすみませんが
と断った。
美子は理解したが
「せっかく、電話を下さった
のだからお詫びにいったら」と
常子に言った。
常子は星野の家を訪ねた。
ドアが開いて
不安そうな顔をした
青葉が常子を見て
「おばちゃま?」という。
「どうしたの?」と聞くと
青葉は大樹が倒れたという。
びっくりして家に上がると
大樹が倒れていた。
熱を出していた。
常子は大樹の名前を呼んだ。
*****************
花山の言うことは厳しいですが
ただしいです。
どこからも、提供なしで
やっていくことで
公正を期していくことが
できるが、
親切な提供者へも
薄情なことになるの
が、仕方がないことです。
今後はもっとめんどうくさい
ことが起こるはずですが。
鞠子は自分が結婚して
やっと人を愛することが
わかるようになったらしい。
昔常子が
星野と付き合っていたとは
もちろん知らないが
鞠子自身、年がいったぶん
あのとき二人は付き合っていたんだと
うすうすわかるようになったらしい。
なぜ、星野の求婚を断ったのかと
いうと常子はととねえちゃんとして
家族を守りたいということと
まだまだ、家族のそばにいたいと
思ったからだった。
星野は「僕の好きな常子さんなら
そういうだろうと
思っていました。」
といって、あきらめました。
そして大阪へいったのでしたね。
鞠子は、常子が求婚されたこと
など知りませんし、美子もです。
知っているのは君子だけです。
鞠子は今回の再会で
どうなるのか・・・
と興味津々ですが。
そんな簡単なことでは
ないのですよね・・・
恋とは一人で耐えるもの
愛とは二人ではぐくむもの
常子は一人で耐えてきました。
さて、これから二人で
育むことができるのでしょうか。
五反田の言葉がよみがえります。
見事な伏線でした。
