鞠子、平塚らいてうに会う5
その夜、いよいよ明日は結婚式
という最後の夕餉である。
鞠子の好きなものをと
献立を決めて作ったが
変わり映えのしないものばかり
だわねと君子が言う。
鞠子は嬉しかった。
いただきます!
四人が声をそろえて、いった。
なにげに笑いがでた。
夕食後、鞠子は花嫁衣装をまえに
考え事をしていた。
そして、再び茶の間に戻り
三人に話しかけた。
嫁ぐ前にいっておきたいことが
あります。
まず、昔、ととねえのかばんに
よっちゃんのお弁当がはいっていて
トトねえがよっちゃんの学校へ
とどけた
ことがあったでしょ。
あれね・・・
私が間違えたの。
あの時美子はとんでもない目に
あっただった。
鞠子はごめんなさいと謝った。
そしてみんなで笑った。
が・・・
鞠子は涙が出た。
本当は笑って出ていこうと思ったのだ
けど、当たり前の日常が明日からなくなる
なんて・・・・
鞠子は君子に
お世話になりました。といった。
私、かかのようになります。いつも
家族を守ってくれている憧れのかかの
ような存在になります。
鞠子・・・しあわせにね・・と君子がいう。
はい・・・
鞠子が答えた。
常子にも
ととねえ、
今まで本当にありがとうございました。
常子は、そんな、大げさよという。
落ち込んでいるとき
いつも励ましてくれた、悩んでいるときは
いつも背中を押してくれた。
どれだけ助けてもらったか・・・
ととねえのおかげで、晴れやかな気持ちでお嫁に
いけれます。
本当にありがとう。
鞠ちゃん・・・幸せにね・・
常子はいった。
はい、と鞠子は笑顔で答えた。
美子には、
鞠子は美子がうらやましかったといった。
いつの自分の考えを持っていた。
気持ちもはっきりともっていた。
いつも迷わずに進んでいっていた。
それが、うらやましかったという。
作家になる夢は諦めたけど
水田さんの妻として迷わず
よっちゃんみたいに、進んでいくわ
といって、あとは涙だった。。
そして仏壇に手を合わせた。
鞠子はトトに呼びかけた。
私は明日お嫁に行きます。
水田さんはとてもやさしくて
誠実な方です。
心配しないでくださいね。
水田さんとトトとカカの様な
家庭を築いていきます・・・
でも
ちょっと悩んでいます・・・・・
君子、常子、美子は
え?という顔をした。
この期に及んで何を悩むのか???と。
なぜ?
と聞くと鞠子は
だって、水田さんと結婚したら
わたし・・・・
水田鞠子・・・
つまり
みずたまりになってしまう~~~~~
と
水田夫婦に負けないくらい
ギャグを飛ばしたのだった。
翌朝
ご近所の方々がお祝いの言葉を
くれた。
君子はみなさんにご挨拶をした。
みんなが見守る中
文金高島田の鞠子が
現れた。
きれい~~~~
おめでとう~~~~
みんなの祝福をもらった。
こうしていよいよ結婚式と
なった。
宗吉は初めての媒酌人で
しどろもどろ。
照代はいらいらした。
そして照代は、宗吉に乾杯しましょ
と声をかけたので
宗吉は、式次第を前へ進める
ことができた。
こうして、鞠子と水田の
結婚式が始まった。
********************
そうです。
家のなかで花嫁衣装を着て
育ててもらったご家族にご挨拶を
します。
ほんとうならね。
鞠子は前の夜に挨拶したから
いいのでしょう。
そして、玄関をまたいで
振り返らずに出ていくものなのです。
いまは、結婚式場へいって
そこで花嫁さんになって
いつの間に結婚したのかしらなんて
ご近所もあまりしらないこと
なので、
さみしいかぎりですね。
このころはまだ、ご近所付き合いが
会った時代なのですね。
結婚式はそうであっても
葬式はどうでしょうか。
ご近所の方が
知らないうちに
亡くなってて。
病院とかで亡くなることがおおいでしょ。
自宅で亡くなっても、霊柩車がくるわけ
ではないので、葬式は葬式会場で
しますから、お知らせをいただいて
亡くなられたことを知りますよね。
え?いつ亡くなられたのですか?
なんて、ご近所でも知らないことが
多くなりました。
その夜、いよいよ明日は結婚式
という最後の夕餉である。
鞠子の好きなものをと
献立を決めて作ったが
変わり映えのしないものばかり
だわねと君子が言う。
鞠子は嬉しかった。
いただきます!
四人が声をそろえて、いった。
なにげに笑いがでた。
夕食後、鞠子は花嫁衣装をまえに
考え事をしていた。
そして、再び茶の間に戻り
三人に話しかけた。
嫁ぐ前にいっておきたいことが
あります。
まず、昔、ととねえのかばんに
よっちゃんのお弁当がはいっていて
トトねえがよっちゃんの学校へ
とどけた
ことがあったでしょ。
あれね・・・
私が間違えたの。
あの時美子はとんでもない目に
あっただった。
鞠子はごめんなさいと謝った。
そしてみんなで笑った。
が・・・
鞠子は涙が出た。
本当は笑って出ていこうと思ったのだ
けど、当たり前の日常が明日からなくなる
なんて・・・・
鞠子は君子に
お世話になりました。といった。
私、かかのようになります。いつも
家族を守ってくれている憧れのかかの
ような存在になります。
鞠子・・・しあわせにね・・と君子がいう。
はい・・・
鞠子が答えた。
常子にも
ととねえ、
今まで本当にありがとうございました。
常子は、そんな、大げさよという。
落ち込んでいるとき
いつも励ましてくれた、悩んでいるときは
いつも背中を押してくれた。
どれだけ助けてもらったか・・・
ととねえのおかげで、晴れやかな気持ちでお嫁に
いけれます。
本当にありがとう。
鞠ちゃん・・・幸せにね・・
常子はいった。
はい、と鞠子は笑顔で答えた。
美子には、
鞠子は美子がうらやましかったといった。
いつの自分の考えを持っていた。
気持ちもはっきりともっていた。
いつも迷わずに進んでいっていた。
それが、うらやましかったという。
作家になる夢は諦めたけど
水田さんの妻として迷わず
よっちゃんみたいに、進んでいくわ
といって、あとは涙だった。。
そして仏壇に手を合わせた。
鞠子はトトに呼びかけた。
私は明日お嫁に行きます。
水田さんはとてもやさしくて
誠実な方です。
心配しないでくださいね。
水田さんとトトとカカの様な
家庭を築いていきます・・・
でも
ちょっと悩んでいます・・・・・
君子、常子、美子は
え?という顔をした。
この期に及んで何を悩むのか???と。
なぜ?
と聞くと鞠子は
だって、水田さんと結婚したら
わたし・・・・
水田鞠子・・・
つまり
みずたまりになってしまう~~~~~
と
水田夫婦に負けないくらい
ギャグを飛ばしたのだった。
翌朝
ご近所の方々がお祝いの言葉を
くれた。
君子はみなさんにご挨拶をした。
みんなが見守る中
文金高島田の鞠子が
現れた。
きれい~~~~
おめでとう~~~~
みんなの祝福をもらった。
こうしていよいよ結婚式と
なった。
宗吉は初めての媒酌人で
しどろもどろ。
照代はいらいらした。
そして照代は、宗吉に乾杯しましょ
と声をかけたので
宗吉は、式次第を前へ進める
ことができた。
こうして、鞠子と水田の
結婚式が始まった。
********************
そうです。
家のなかで花嫁衣装を着て
育ててもらったご家族にご挨拶を
します。
ほんとうならね。
鞠子は前の夜に挨拶したから
いいのでしょう。
そして、玄関をまたいで
振り返らずに出ていくものなのです。
いまは、結婚式場へいって
そこで花嫁さんになって
いつの間に結婚したのかしらなんて
ご近所もあまりしらないこと
なので、
さみしいかぎりですね。
このころはまだ、ご近所付き合いが
会った時代なのですね。
結婚式はそうであっても
葬式はどうでしょうか。
ご近所の方が
知らないうちに
亡くなってて。
病院とかで亡くなることがおおいでしょ。
自宅で亡くなっても、霊柩車がくるわけ
ではないので、葬式は葬式会場で
しますから、お知らせをいただいて
亡くなられたことを知りますよね。
え?いつ亡くなられたのですか?
なんて、ご近所でも知らないことが
多くなりました。
