常子、ホットケーキを作る1
小麦粉を使った誰にでも作れる
料理というのが次号の
特集と決まった。
提案者は美子だった。
このところ花山とのことで
常子に批判的だったが
美子が仕事に打ち込んでいる
のをみて常子も水田もほっと
した。
水田と鞠子が会社の帰り道
でのこと。
常子が元気なのにホッとしたと
いう水田。
自分が大変なことを隠している
と鞠子が言う。
一番悩んでいるときまわりに
気を使って元気にふるまうのが
常子だと鞠子は言う。

常子は、花山がかいた
あの創刊号のまえがき
の原稿を読んでいた。

もともと花山と一緒に造ってきた
あなたの暮らしだった。

鞠子は常子と花山は夫婦みたいだと
いう。
だからこそ、これからが不安なのだ。
鞠子の悲しそうな顔を見て水田は
そんな顔はやめてほしいという。
僕が支えますからといった。

鞠子は、ありがとうございます。
頼りにしています。
でも無理なさらないでください。
お気持ちは嬉しいですといった。

水田はこの機会に僕とお付き合い
をしてくださいと鞠子に申し出た。

うれしい気持ちを伝えた鞠子は
会社がこんな状況なので
しばらく考えさせてくださいと
いった。

水田は降られたと思った。

広告を入れてテコ入れした5号
の売り上げは横ばいだった。
いよいよ、次号が売れないと
廃刊になる。

袴田料理学校の袴田から
電話があった。

常子が学校を訪問した。

話しとは、広告の評判が
よかったので、次号は裏と
裏の最終ページにも
乗せたいといった。
もちろん2ページ分の広告代金を
支払うという。

この話に美子は花山が言っていたことは
本当だといった。
一度広告を取るとやめれなくなるという
話しである。

宗吉夫婦はあることに悩んでいた。
宗吉は新しい店は
洋食にするという。
照代は今まで通り
森田屋という仕出し弁当で
というが・・・。

もうかるだけが大事なことではないと
照代は主張した。
つまり、商売に必要な精神の問題
なのである。

そこは綾たちカフェ浪漫のメンバーが
読者代表で常子に呼ばれてやって
きた。
一方、花山は就職活動をするが
なかなか決まらない。
そんな中茜のために小麦粉で
パンを焼いてもらったと
いってパンを茜に渡した。
茜はおいしそうに食べた。
新しい小麦粉の料理を花山は
考えていたが・・・・
*******************
事は展開していきます。
立ち止まることはできません。
広告を出してしまったことで花山と
わかれるにせよ、
新しい小麦粉の料理を特集にする
にせよ
宗吉たちの悩みにせよ・・

広告は一度だすとやめることができなく
なるそうです。
それは持ちつ持たれつの
いい意味でもあり
悪い意味でもある人間関係、
損得関係が生まれるらしいですね。
その恐ろしさを常子はまだ知りません。
小麦粉の料理は、題名からして
ホットケーキになるというはわかります。
でもどうやってホットケーキになるのか
これからの楽しみです。