常子、花山の過去を知る2
常子は、花山に聞く。
なぜ二度とペンを取らないのですか?
花山は帰れ迷惑だという。
常子が帰らないので自分が帰ると言って
店から出ていった。
老人がコーヒーを入れてくれた。
常子はあっけにとられていたが
コーヒーをいただくことにした。
そして、お二人はどういうご関係
ですかと聞いた。
花山は彼の息子の友人だった。
陸軍でおなじ部隊になった。
仲が良かったという。
ふたりとも一銭五厘のハガキで集められて
ひどい目にあったと気が合った
そうだ。
花山は病気になって除隊となった。
戦地にいる友人のために内地からなに
か手助けできないものかと
おもって内務省の戦意高揚の
仕事についたという。
ことばの仕事である。
息子は満期除隊で帰ってきた。
そのとき花山に父親は自分
以外にみよりがないので、一緒に
コーヒー店をやって欲しいと
花山に話したらしい。
そして再び戦地へ行き
亡くなった。
そして8月15日
全てが分かったと花山はいったという。
それが何なのか、そのときは
何も聞く気にもなれずにいまにいたる。
常子は8月15日全てが分かったと
いったのは、何のことなんだろうかと
思った。
そのころ、鞠子と美子は闇市で
本を売っていた。
なかなか売れないがふたりで協力して
頑張ろうとしていた。
そこへガラの悪そうな男二人が
声をかけた。
この辺を仕切っているやくざである。
しょば代を払ってもらわないと
困るといった。
鞠子も美子もそんなことわからないし
第一売り上げがあまりない。
男たちにすごまれて怖い思いを
しているとき水田が助けた。
何も知らないもで今回だけは
よく言い聞かせますので許して
やってくださいという。
水田の知り合いをわかった男たち
は、今回だけは大目に見ると
いって去って行った。
助かった二人は闇市で店を出すには
それ相当の代金が必要だと
教えられた。
水田はやすい代金で店がだせれる
所を探すといった。
常子は五反田に花山のことを相談した。
五反田はあのひとにはこの業界に
残って欲しいと思っているという。
なぜ常子に紹介したかというと
常子がはだしで走るところを
覚えていたからだという。
人に対して心を開かない花山が
それを覚えていたということは
可能性があるかもしれないと
思ったという。
でも常子は今回ばかりは花山に
嫌われているという。
しかし、あきらめないといった。
花山は焼け出された人たちの生活を
みていた。
妻の三枝子は花山の書斎に
きちんとペンやインクがならべ
られているのをみて
ため息をついた。
花山はちらかっているとか
まがっているとか
そんなのが嫌いで
店のテーブルも
きちんとなおして、額もきちんと
まっすぐにしないと気が済まない。
老人は昨日の娘さんは面白い
人だったねと話しかけた。
花山君もそう思っているのだ
ろう?買い出しにいって来るよと
いって老人がさっていくと
常子が現れた。
そして花山に聞いた。
8月15日になにがあったのですか?
何がわかったのですか。
花山はうるさい帰れというが
常子の執念はよくわかっていて
だったら話をしたら帰ると
約束をするかと聞く。
常子は約束しますといった。
*******************
鞠子と美子の二人のピンチを
救ったのは水田。
よかったですね。
勝手に商売したらだめなんですよね。
あの時代は特に法律というものが
会ってもないような時代で
やくざさんたちが、仕切っていたので
まさしく地獄の沙汰も金しだい
ということでしょうか。
怖いですよね・・・。
花山が言葉の仕事をしないと
きめたのは8月15日にあるようです。
終戦の日です。
多くの日本人がほっとしたり
虚無感にさいなまれたり
何も信じられなくなったり
信じていたものが間違っていたという
驚きと
ショックは大きかったと思います。
常子は、花山に聞く。
なぜ二度とペンを取らないのですか?
花山は帰れ迷惑だという。
常子が帰らないので自分が帰ると言って
店から出ていった。
老人がコーヒーを入れてくれた。
常子はあっけにとられていたが
コーヒーをいただくことにした。
そして、お二人はどういうご関係
ですかと聞いた。
花山は彼の息子の友人だった。
陸軍でおなじ部隊になった。
仲が良かったという。
ふたりとも一銭五厘のハガキで集められて
ひどい目にあったと気が合った
そうだ。
花山は病気になって除隊となった。
戦地にいる友人のために内地からなに
か手助けできないものかと
おもって内務省の戦意高揚の
仕事についたという。
ことばの仕事である。
息子は満期除隊で帰ってきた。
そのとき花山に父親は自分
以外にみよりがないので、一緒に
コーヒー店をやって欲しいと
花山に話したらしい。
そして再び戦地へ行き
亡くなった。
そして8月15日
全てが分かったと花山はいったという。
それが何なのか、そのときは
何も聞く気にもなれずにいまにいたる。
常子は8月15日全てが分かったと
いったのは、何のことなんだろうかと
思った。
そのころ、鞠子と美子は闇市で
本を売っていた。
なかなか売れないがふたりで協力して
頑張ろうとしていた。
そこへガラの悪そうな男二人が
声をかけた。
この辺を仕切っているやくざである。
しょば代を払ってもらわないと
困るといった。
鞠子も美子もそんなことわからないし
第一売り上げがあまりない。
男たちにすごまれて怖い思いを
しているとき水田が助けた。
何も知らないもで今回だけは
よく言い聞かせますので許して
やってくださいという。
水田の知り合いをわかった男たち
は、今回だけは大目に見ると
いって去って行った。
助かった二人は闇市で店を出すには
それ相当の代金が必要だと
教えられた。
水田はやすい代金で店がだせれる
所を探すといった。
常子は五反田に花山のことを相談した。
五反田はあのひとにはこの業界に
残って欲しいと思っているという。
なぜ常子に紹介したかというと
常子がはだしで走るところを
覚えていたからだという。
人に対して心を開かない花山が
それを覚えていたということは
可能性があるかもしれないと
思ったという。
でも常子は今回ばかりは花山に
嫌われているという。
しかし、あきらめないといった。
花山は焼け出された人たちの生活を
みていた。
妻の三枝子は花山の書斎に
きちんとペンやインクがならべ
られているのをみて
ため息をついた。
花山はちらかっているとか
まがっているとか
そんなのが嫌いで
店のテーブルも
きちんとなおして、額もきちんと
まっすぐにしないと気が済まない。
老人は昨日の娘さんは面白い
人だったねと話しかけた。
花山君もそう思っているのだ
ろう?買い出しにいって来るよと
いって老人がさっていくと
常子が現れた。
そして花山に聞いた。
8月15日になにがあったのですか?
何がわかったのですか。
花山はうるさい帰れというが
常子の執念はよくわかっていて
だったら話をしたら帰ると
約束をするかと聞く。
常子は約束しますといった。
*******************
鞠子と美子の二人のピンチを
救ったのは水田。
よかったですね。
勝手に商売したらだめなんですよね。
あの時代は特に法律というものが
会ってもないような時代で
やくざさんたちが、仕切っていたので
まさしく地獄の沙汰も金しだい
ということでしょうか。
怖いですよね・・・。
花山が言葉の仕事をしないと
きめたのは8月15日にあるようです。
終戦の日です。
多くの日本人がほっとしたり
虚無感にさいなまれたり
何も信じられなくなったり
信じていたものが間違っていたという
驚きと
ショックは大きかったと思います。
