常子、花山伊佐次とあう3
常子はイラストを描くという花山を
内務省にたずねた。いい絵をかくが
変わり者だと五反田に言われて
どんな人だろうかとどきどき
しながら事務所に入った。
ひっしで戦争高揚のスローガンを考えている
らしく、進め一億火の玉だ==とか
ぶつぶついっている。
常子が声をかけると、「かえれ、邪魔するな」という。
それを三回いって
そのあと、「三回も言わせるな」と怒鳴った。
それでも常子は
「わたしは・・」というが
常子を甲東出版の社員だとわかっていた
花山は、「まだできていない。
書く気になれない」という。
「だから帰れ邪魔するな。」という。
「これ以上邪魔すると憲兵を呼ぶぞ」と
おどした。
常子は「失礼しました」と帰りかけると
「何故帰るのだ」と聞く。
「有能な編集はどんな手を使っても
書かせるものだ」という。
常子は帰りかけて
また花山の元に戻った。
そして、「勝負をしましょう」という。
常子が勝ったら書くという
約束である。
「一時間以内に
花山さんが書くか書かないかという
事にかけましょう。
わたしは、書かないほうにかけます」といった。
つまり、花山は常子が書かないほうにかけると
自分は書くほうにかけるしかなく
書かなければ常子の勝ちで
書かなければいけないし
書けば・・・・・書くで
常子の思い通りである。
花山は、ぐうの音もでずに
黙ってしまい
そして絵筆をもって
書き始めた。
小説に出てくる主人公が
すんでいそうな家である。
常子は、感動した。
そして喜んで帰ろうとしたが
はきこんでいた靴のかかとが
とれて転んでしまった。
それでもうれしさのあまり、
くつをぬいで裸足になって
部屋を出ていった。
花山は常子をにらみながら
笑っていた。
滝子の店では予算がそれほどないのに
いい材料を用意してくれたと
客が喜んでいた。
青柳の看板を汚すわけには
いかないと滝子はいう。
夕餉を囲み
滝子は元気になったかのようだった。
美子は滝子に
来夏は一緒にお祭りに行きましょうと
いった。
その時のために浴衣を縫っていると
いった。
滝子は嬉しそうに約束をした。
そこへ清が嬉しそうに帰って
きた。
会社に勤めていたことから
巣鴨に縫製工場ができる
ので、材木を青柳に注文したいと
いう話をもらってきた。
これで店が立て直せると
みんなが喜んだ。
甲東出版では
常子のアイディアで作った
雑誌ができあがった。
社員は喜んだが
その一方で
谷が警察に連行された。
*******************
戦争の気配が徐々に生活を
おかしていきます。
戦争は何一ついいものはありません。
勝ったらいいのではというけど
勝ってもいいことはありません。
勝てば官軍と言いますが
いまだに、広島長崎の被ばくされたかた
は、苦しんでいます。
なぜ自分たちがこのような目にあう
のかという疑問です。
あの原爆のためにどんな苦しみをうけて
亡くなって行ったかという恨みもあります。
それは長年の間につもりつもって
一種あきらめのような部分もあります。
戦争だったのだから仕方ない、とか。
いま戦地で人道的な意味合いから使って
はいけない爆弾というものがあります。
クラスター爆弾とか白りん弾です。
ほかにあるかもしれませんが、
そもそも、人道的ではないのが
戦争でありその武器の爆弾です。
戦争は、人の健康も運命も命も
財産もみんな壊してしまいますから
人道的な爆弾などあるわけが
ありません。
でもこうしなければ、戦争による被害を
食い止めることができない
のでしょう。
だから核爆弾も・・人道的には
あってはならない爆弾と
認めなくては…と思いますが。
常子はイラストを描くという花山を
内務省にたずねた。いい絵をかくが
変わり者だと五反田に言われて
どんな人だろうかとどきどき
しながら事務所に入った。
ひっしで戦争高揚のスローガンを考えている
らしく、進め一億火の玉だ==とか
ぶつぶついっている。
常子が声をかけると、「かえれ、邪魔するな」という。
それを三回いって
そのあと、「三回も言わせるな」と怒鳴った。
それでも常子は
「わたしは・・」というが
常子を甲東出版の社員だとわかっていた
花山は、「まだできていない。
書く気になれない」という。
「だから帰れ邪魔するな。」という。
「これ以上邪魔すると憲兵を呼ぶぞ」と
おどした。
常子は「失礼しました」と帰りかけると
「何故帰るのだ」と聞く。
「有能な編集はどんな手を使っても
書かせるものだ」という。
常子は帰りかけて
また花山の元に戻った。
そして、「勝負をしましょう」という。
常子が勝ったら書くという
約束である。
「一時間以内に
花山さんが書くか書かないかという
事にかけましょう。
わたしは、書かないほうにかけます」といった。
つまり、花山は常子が書かないほうにかけると
自分は書くほうにかけるしかなく
書かなければ常子の勝ちで
書かなければいけないし
書けば・・・・・書くで
常子の思い通りである。
花山は、ぐうの音もでずに
黙ってしまい
そして絵筆をもって
書き始めた。
小説に出てくる主人公が
すんでいそうな家である。
常子は、感動した。
そして喜んで帰ろうとしたが
はきこんでいた靴のかかとが
とれて転んでしまった。
それでもうれしさのあまり、
くつをぬいで裸足になって
部屋を出ていった。
花山は常子をにらみながら
笑っていた。
滝子の店では予算がそれほどないのに
いい材料を用意してくれたと
客が喜んでいた。
青柳の看板を汚すわけには
いかないと滝子はいう。
夕餉を囲み
滝子は元気になったかのようだった。
美子は滝子に
来夏は一緒にお祭りに行きましょうと
いった。
その時のために浴衣を縫っていると
いった。
滝子は嬉しそうに約束をした。
そこへ清が嬉しそうに帰って
きた。
会社に勤めていたことから
巣鴨に縫製工場ができる
ので、材木を青柳に注文したいと
いう話をもらってきた。
これで店が立て直せると
みんなが喜んだ。
甲東出版では
常子のアイディアで作った
雑誌ができあがった。
社員は喜んだが
その一方で
谷が警察に連行された。
*******************
戦争の気配が徐々に生活を
おかしていきます。
戦争は何一ついいものはありません。
勝ったらいいのではというけど
勝ってもいいことはありません。
勝てば官軍と言いますが
いまだに、広島長崎の被ばくされたかた
は、苦しんでいます。
なぜ自分たちがこのような目にあう
のかという疑問です。
あの原爆のためにどんな苦しみをうけて
亡くなって行ったかという恨みもあります。
それは長年の間につもりつもって
一種あきらめのような部分もあります。
戦争だったのだから仕方ない、とか。
いま戦地で人道的な意味合いから使って
はいけない爆弾というものがあります。
クラスター爆弾とか白りん弾です。
ほかにあるかもしれませんが、
そもそも、人道的ではないのが
戦争でありその武器の爆弾です。
戦争は、人の健康も運命も命も
財産もみんな壊してしまいますから
人道的な爆弾などあるわけが
ありません。
でもこうしなければ、戦争による被害を
食い止めることができない
のでしょう。
だから核爆弾も・・人道的には
あってはならない爆弾と
認めなくては…と思いますが。
