常子、編入試に挑む1
弁当屋のあさは早い。
そして戦場のような忙しさだった。
また、森田屋は夫婦仲が悪い。
いつも夫婦は喧嘩になるので
店のなかはピりピりしている。
常子たちは
みんな怒っているようにみえると
おもった。
「なんでだろう??」
「べらんめえだからかな?」
と話し合う。
美子は「こわい」というが
君子は「怖くないのよ」といった。
そこへふすまがあいて
君子たちの荷物が届いた
とまつが怒鳴った。
何という手回しの良さだろうと
君子は滝子にあきれた。
とにかく編入試のための勉強をしないと
いけない。
君子はふと滝子の言葉を
おもいだした。
『女がいくら働いても
食わしていくことなんかできっこない
・・・』と。
夜になって君子は不安に思って神社にお祈りに
いった。
常子は君子がどこに行くのかと心配に
なってつけていった。
気が付いた君子は「夜、女の子が出歩いては
いけません」と怒った。
「何か心配ごとでもあるの」と
常子は聞いた。
君子は「なにも」という。
「私たちの学費のことでしょ」と
常子はいった。
「足りなかったら、もっと働くから」と
君子はいうが
それでは君子の体が
壊れてしまう。
そこに隈井がやってきた。
君子の姿を見かけたのでと
いった。
学費白米がだすという。
おどろく二人だが
隈井は出させてほしいという。
君子は丁寧に断ったが
隈井の意志は固かった。
それで君子はお借りするという事
にした。
*********************
なれない仕事に
慣れない環境。
まだまだ常子たちは安住とは
ほどとおい状況にあった。
それでも親子は肩を寄せ合い
励まし合い
頼りになるトト姉ちゃんと
しっかりしているのか
していないのかわからない
君子を
中心にまとまって
世の中の荒波と戦って
いる。
本当におんなが子供を育てる
とは何たいていのことでは
なかったということです。
教育ローンなんてありませんし
あっても、女性に融資をするなど
まだまだ歴史的には
あとの話になります。
弁当屋のあさは早い。
そして戦場のような忙しさだった。
また、森田屋は夫婦仲が悪い。
いつも夫婦は喧嘩になるので
店のなかはピりピりしている。
常子たちは
みんな怒っているようにみえると
おもった。
「なんでだろう??」
「べらんめえだからかな?」
と話し合う。
美子は「こわい」というが
君子は「怖くないのよ」といった。
そこへふすまがあいて
君子たちの荷物が届いた
とまつが怒鳴った。
何という手回しの良さだろうと
君子は滝子にあきれた。
とにかく編入試のための勉強をしないと
いけない。
君子はふと滝子の言葉を
おもいだした。
『女がいくら働いても
食わしていくことなんかできっこない
・・・』と。
夜になって君子は不安に思って神社にお祈りに
いった。
常子は君子がどこに行くのかと心配に
なってつけていった。
気が付いた君子は「夜、女の子が出歩いては
いけません」と怒った。
「何か心配ごとでもあるの」と
常子は聞いた。
君子は「なにも」という。
「私たちの学費のことでしょ」と
常子はいった。
「足りなかったら、もっと働くから」と
君子はいうが
それでは君子の体が
壊れてしまう。
そこに隈井がやってきた。
君子の姿を見かけたのでと
いった。
学費白米がだすという。
おどろく二人だが
隈井は出させてほしいという。
君子は丁寧に断ったが
隈井の意志は固かった。
それで君子はお借りするという事
にした。
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なれない仕事に
慣れない環境。
まだまだ常子たちは安住とは
ほどとおい状況にあった。
それでも親子は肩を寄せ合い
励まし合い
頼りになるトト姉ちゃんと
しっかりしているのか
していないのかわからない
君子を
中心にまとまって
世の中の荒波と戦って
いる。
本当におんなが子供を育てる
とは何たいていのことでは
なかったということです。
教育ローンなんてありませんし
あっても、女性に融資をするなど
まだまだ歴史的には
あとの話になります。
