夢見る人1
女子の大学校を作ろうと
あさは必死だったが
融資を断られた萬谷の刃に
かかって
倒れてしまう。
三途の川を渡りかけたあさは
新次郎の呼びかけに引き戻された。
あさの生還は
奇跡と言われた。
千代はそのことを聞いて
泣いた。
しかしあさはきがついた
もののまた眠ってしまった。
その時夢を見た。
「あさ・・・
あさ・・・」
自分を呼ぶ声がする。
また川が流れている。
あさは、夢の中で
ベッドの上に置き
あがる。
炭鉱で五代にあった。
五代が、ファーストペンギンの
話をした・・
「五代さま?」
グッドモーニング
ん?
モーニングやないな
もう日が暮れる
でもあささんの名前は
良い朝といってもいいかも
大阪で五代にあった。
「大阪に帰ってきてはったん
ですな?」
また別の場面であさは五代に
あった・・
「鉄道に目をつけられました
ね?」
「あの、五代さま?
友に厚いって
いいお名前ですね」
あなたに、そういってもらえて
うれしいです
あささんは
私にとって唯一のおなごの
友だちです・・・
あさちゃん!!
正吉だった。
この家に嫁に来てくれて
おおきに、これも縁や
この頃銭のことを円というて
ますな?
うまいことになってますな・・・
あさは、ベッドの横に
三角の布をあたまに
つけた
忠政にあった。
おじいちゃん!!!
「待ちわびたがなぁ~~」
あさは
うちは、新次郎さんと千代の所へ
かえります。
まだ死にとうおまへんという。
おまえ、難しそうな顔をして
いたし、昔のように
笑っていなかったから
そばに呼んで笑わしたろと
おもってな。
するとおまえは
ぶすっと
刺されたやろ??
あはははは・・・
「私もええ年だす
みんなの前にたって
旗振らなあきまへん。
笑っていることも
難しいだす。」
大人になったからと
いって
わろたらあかんて
おかしな話やな???
「そうだすな・・・」
そういって二人は
「うさぎ、うさぎ・・・」と
歌った。
それは、
あさにとって
楽しいひとときだった。
奇跡はおきたが
医者はゆっくりと
体を休めなくてはいけない
というが
あさは、もう退院したいと
医者と看護師を
なやませた。
あさは、実際、なにをする
にも
「いたたた・・・」という。
「おかあちゃん?」
千代があさの部屋に入ると
あさが手を伸ばして
いる。
「なにしているの?」
「はよ、家に帰らなあかんと
思う。」
「あほちゃう?
商いのせいで恨みを買って
死にかけたというのに
また、そんなことをいうて。
あほやわ!!!」
そういって千代は出て行った。
うめも、「おあさ様だって
刺されたら
死にます!!!
こんなこと堪忍してください。」
「かんにんな、うめ・・
つらいわ。これ以上
動かれへん・・
人間逸どないな目に合うか
わかりませんね。
後生だから
千代にもおおきにいうといて。
ホンマは自分で追いかけて
言いたいけど
ちょっと動いただけで
偉い痛いわ・・・
なんか
夢を見ていたような気がします。
なつかしいような
あったかいような。。。」
うめは
「しばらくゆっくり静養して
ください」というが。
「ゆっくりというのが苦手なことだ」
とあさはいう。
うめは
「ええきみだす」
といった。
千代は、廊下で泣きながら
新次郎に
「よかった。
あほのままでも
生きててくれて
よかった」という。
萬谷はまだ捕まっていない。
捕まるまではこのまま面会は
身内だけにしようと
新次郎は決めた。
すると、千代が
大声を上げた。
あさの病室の前で
見たことのない男がいるという。
新次郎はその男を捕まえて
「どこのどいつや」というと
亀助だった。
亀助も心配して
やってきた。
「奥さんはなにして
刺されたんだすか?」と
亀助がきく。
あさは、「いたたた」
といいながら
亀助がやってきたことを
喜んだ。
******************
とにかく
生還したあさ。
動くたびに
傷が痛む。
それは当然。
ゆっくりと傷をいやさないと
いけないのに
ゆっくりができない。
千代は
大変心配したので
あさの、あっけらかんとした
態度に
腹が立つのだろう。
おとなしくしてくれたら
いいのに、
早く帰って商売をしたいなどと
いうのだから
千代は
頭に来たようだ。
そんな千代と分かり合える日は
きっと
徐々にくるのだろうと
私は思った。
女子の大学校を作ろうと
あさは必死だったが
融資を断られた萬谷の刃に
かかって
倒れてしまう。
三途の川を渡りかけたあさは
新次郎の呼びかけに引き戻された。
あさの生還は
奇跡と言われた。
千代はそのことを聞いて
泣いた。
しかしあさはきがついた
もののまた眠ってしまった。
その時夢を見た。
「あさ・・・
あさ・・・」
自分を呼ぶ声がする。
また川が流れている。
あさは、夢の中で
ベッドの上に置き
あがる。
炭鉱で五代にあった。
五代が、ファーストペンギンの
話をした・・
「五代さま?」
グッドモーニング
ん?
モーニングやないな
もう日が暮れる
でもあささんの名前は
良い朝といってもいいかも
大阪で五代にあった。
「大阪に帰ってきてはったん
ですな?」
また別の場面であさは五代に
あった・・
「鉄道に目をつけられました
ね?」
「あの、五代さま?
友に厚いって
いいお名前ですね」
あなたに、そういってもらえて
うれしいです
あささんは
私にとって唯一のおなごの
友だちです・・・
あさちゃん!!
正吉だった。
この家に嫁に来てくれて
おおきに、これも縁や
この頃銭のことを円というて
ますな?
うまいことになってますな・・・
あさは、ベッドの横に
三角の布をあたまに
つけた
忠政にあった。
おじいちゃん!!!
「待ちわびたがなぁ~~」
あさは
うちは、新次郎さんと千代の所へ
かえります。
まだ死にとうおまへんという。
おまえ、難しそうな顔をして
いたし、昔のように
笑っていなかったから
そばに呼んで笑わしたろと
おもってな。
するとおまえは
ぶすっと
刺されたやろ??
あはははは・・・
「私もええ年だす
みんなの前にたって
旗振らなあきまへん。
笑っていることも
難しいだす。」
大人になったからと
いって
わろたらあかんて
おかしな話やな???
「そうだすな・・・」
そういって二人は
「うさぎ、うさぎ・・・」と
歌った。
それは、
あさにとって
楽しいひとときだった。
奇跡はおきたが
医者はゆっくりと
体を休めなくてはいけない
というが
あさは、もう退院したいと
医者と看護師を
なやませた。
あさは、実際、なにをする
にも
「いたたた・・・」という。
「おかあちゃん?」
千代があさの部屋に入ると
あさが手を伸ばして
いる。
「なにしているの?」
「はよ、家に帰らなあかんと
思う。」
「あほちゃう?
商いのせいで恨みを買って
死にかけたというのに
また、そんなことをいうて。
あほやわ!!!」
そういって千代は出て行った。
うめも、「おあさ様だって
刺されたら
死にます!!!
こんなこと堪忍してください。」
「かんにんな、うめ・・
つらいわ。これ以上
動かれへん・・
人間逸どないな目に合うか
わかりませんね。
後生だから
千代にもおおきにいうといて。
ホンマは自分で追いかけて
言いたいけど
ちょっと動いただけで
偉い痛いわ・・・
なんか
夢を見ていたような気がします。
なつかしいような
あったかいような。。。」
うめは
「しばらくゆっくり静養して
ください」というが。
「ゆっくりというのが苦手なことだ」
とあさはいう。
うめは
「ええきみだす」
といった。
千代は、廊下で泣きながら
新次郎に
「よかった。
あほのままでも
生きててくれて
よかった」という。
萬谷はまだ捕まっていない。
捕まるまではこのまま面会は
身内だけにしようと
新次郎は決めた。
すると、千代が
大声を上げた。
あさの病室の前で
見たことのない男がいるという。
新次郎はその男を捕まえて
「どこのどいつや」というと
亀助だった。
亀助も心配して
やってきた。
「奥さんはなにして
刺されたんだすか?」と
亀助がきく。
あさは、「いたたた」
といいながら
亀助がやってきたことを
喜んだ。
******************
とにかく
生還したあさ。
動くたびに
傷が痛む。
それは当然。
ゆっくりと傷をいやさないと
いけないのに
ゆっくりができない。
千代は
大変心配したので
あさの、あっけらかんとした
態度に
腹が立つのだろう。
おとなしくしてくれたら
いいのに、
早く帰って商売をしたいなどと
いうのだから
千代は
頭に来たようだ。
そんな千代と分かり合える日は
きっと
徐々にくるのだろうと
私は思った。
