ようこそ銀行へ1
明治24年
加野銀行は堺や神戸に
支店を増やして成長していた。
あさは、いつも洋装で実業家として
の活躍をするあさだったが
悩みの種があった。
千代だった。
千代は大店の御嬢さんで
きれいな着物が大好きだった。
よのは、そんな孫娘と
楽しそうに着物を見ている。
新次郎が帰ってきた。
このところあさの活躍ぶりに
新聞も取り上げるほど
になって、取材の
記者がきていた。
実業家としてのあさ
を認める世間であるが
千代は
みとめない。
何も家のことはしないくせに
実業家気取りだという。
よのは、ご一新で一度はつぶれかけた
老舗の加野屋をあさが盛り立てて
ここまで来たといった。
あさに手を合わすことは
当然だという。
新次郎も
千代がかわいい着物を
きられるのも
あさのおかげだという。
いくらご一新が
どうのといっても
千代にはなにも
わからない。
いくら説明しても
徳川さまってどなた様?
というのが千代の
言い分だった。
よのは、あんな大事だったのに
と
笑った。
世代の違いだといって
みんなが笑った。
そこへあさがきて
「どういうことや」と
怒った。
「いくら、明治生まれだと言っても
平安の世も
江戸の世も
明治と
続いているので
歴史の勉強は
大事だ」と
千代に説教をした。
千代は「はぁ~~あ」
と
いって
「お母ちゃんの話はおもしろ
くないわ」と
いった。
あさは、そんな口のきき方
をいつまで
するんだと怒った。
千代は、あさの話を
学校の校長先生
と何も変わらないほど
面白くないと
いった。
新次郎は二人の間にあって
困った。
その後のことだった。
あさは、千代に嫌われて
いるとつぶやく。
「おみやげ・・・」と
新次郎はあさに、渡した。
新次郎は尼崎から
商談をまとめて
帰ってきた。
商談は
「うん」
「すん」
の、二語に合わせて
「へい、」とか
「へぇ」をいうと
なぜか
まとまると新次郎は言う。
新次郎のお土産は
使い終えた鉄道の
切符であった。
あさは、それを大事に
ノートにしまった。
このころ、大阪は新次郎の
紡績会社や
さまざまな会社が発展した。
東洋のマンチェスターと
言われていた。
あさは、綿花の商いを
はじめた。
インドなどから
輸入をするのは
税金がたかかった。
それをなんとか
と、悩んでいた。
そして、
一方、従業員の教育にも
力を入れた。
千代は、「商売の勉強は
したくない」と
いった。
ここで千代の今後の
進路が問題となった。
千代にも商売の勉強をして
欲しいと
あさが願っている。
千代はやる気はないという。
新次郎は将来どんなおなごはんに
成りたいのかと千代に聞く。
千代は、「ええお嫁さんになりたい」
といった。
「はつみたいに優しいお母ちゃんに
なりたい」という。
それもいいですねと
家族は思った。
が・・・
うめは
複雑だった。
あさは、毎日仕事で
どこまで仕事を
大きくしていくのかと
おもった。
うめは「いつまで大きくなり続ける
のか」と
あさにきいた。
「今は上手くいっていても
これからさき
どうなるかわからないから
力はつけておかないと」と
あさはいう。
そして、
「ここで止まったら
何に向かって進んで行ったら
いいのか、
わからない」という。
そのとき
新次郎が帰ってきた。
そして、
あるお客を連れてきた。
その客とは・・・・
あさは、びっくりした。
*******************
一週間・・・・忙しくて
書くことができませんでした。
テレビは見ていましたが
これがなかなか・・・
大海原に乗り出した
あさの人生の船は
目的の
銀行を作って
それをどんどん
大きくして
そして・・・・
どこへ行くのでしょうか?
千代の
進路は??
親子の仲は???
と、家族に問題を
抱えながらも
加野銀行と
あさの人生は
順調に見えた
のですが・・・・
子供のことはどこの親も
悩みであります。
育ててきた答えが
この状況だと
言われたら
そうかもしれませんが
なによりも、そうなるように
育てたのではないので
あさは、困り果てています。
でも・・・
あさの娘だからと言って
あさと同じように商売が好きとは
限りません。
母は偉大でも
娘は
違うと思います。
偉大な母のはずのあさを
世間はもてはやすけど
千代は、さみしいのですよね。
普通のお母ちゃんのように
かまってもらえなかったからです。
いつもばあさんと
話をしていたからです。
おばあさんもいいけど
やはり
お母さんがいいです。
あたりまえです。
しかし・・・
あさには
加野屋を守るという
大きな目的がありました。
それは、
先代の正吉の
遺言
だったからです。
そんな家に生まれて
何不自由なく
暮らしている千代に
なにがわかるのでしょう・・・
と思いました。
明治24年
加野銀行は堺や神戸に
支店を増やして成長していた。
あさは、いつも洋装で実業家として
の活躍をするあさだったが
悩みの種があった。
千代だった。
千代は大店の御嬢さんで
きれいな着物が大好きだった。
よのは、そんな孫娘と
楽しそうに着物を見ている。
新次郎が帰ってきた。
このところあさの活躍ぶりに
新聞も取り上げるほど
になって、取材の
記者がきていた。
実業家としてのあさ
を認める世間であるが
千代は
みとめない。
何も家のことはしないくせに
実業家気取りだという。
よのは、ご一新で一度はつぶれかけた
老舗の加野屋をあさが盛り立てて
ここまで来たといった。
あさに手を合わすことは
当然だという。
新次郎も
千代がかわいい着物を
きられるのも
あさのおかげだという。
いくらご一新が
どうのといっても
千代にはなにも
わからない。
いくら説明しても
徳川さまってどなた様?
というのが千代の
言い分だった。
よのは、あんな大事だったのに
と
笑った。
世代の違いだといって
みんなが笑った。
そこへあさがきて
「どういうことや」と
怒った。
「いくら、明治生まれだと言っても
平安の世も
江戸の世も
明治と
続いているので
歴史の勉強は
大事だ」と
千代に説教をした。
千代は「はぁ~~あ」
と
いって
「お母ちゃんの話はおもしろ
くないわ」と
いった。
あさは、そんな口のきき方
をいつまで
するんだと怒った。
千代は、あさの話を
学校の校長先生
と何も変わらないほど
面白くないと
いった。
新次郎は二人の間にあって
困った。
その後のことだった。
あさは、千代に嫌われて
いるとつぶやく。
「おみやげ・・・」と
新次郎はあさに、渡した。
新次郎は尼崎から
商談をまとめて
帰ってきた。
商談は
「うん」
「すん」
の、二語に合わせて
「へい、」とか
「へぇ」をいうと
なぜか
まとまると新次郎は言う。
新次郎のお土産は
使い終えた鉄道の
切符であった。
あさは、それを大事に
ノートにしまった。
このころ、大阪は新次郎の
紡績会社や
さまざまな会社が発展した。
東洋のマンチェスターと
言われていた。
あさは、綿花の商いを
はじめた。
インドなどから
輸入をするのは
税金がたかかった。
それをなんとか
と、悩んでいた。
そして、
一方、従業員の教育にも
力を入れた。
千代は、「商売の勉強は
したくない」と
いった。
ここで千代の今後の
進路が問題となった。
千代にも商売の勉強をして
欲しいと
あさが願っている。
千代はやる気はないという。
新次郎は将来どんなおなごはんに
成りたいのかと千代に聞く。
千代は、「ええお嫁さんになりたい」
といった。
「はつみたいに優しいお母ちゃんに
なりたい」という。
それもいいですねと
家族は思った。
が・・・
うめは
複雑だった。
あさは、毎日仕事で
どこまで仕事を
大きくしていくのかと
おもった。
うめは「いつまで大きくなり続ける
のか」と
あさにきいた。
「今は上手くいっていても
これからさき
どうなるかわからないから
力はつけておかないと」と
あさはいう。
そして、
「ここで止まったら
何に向かって進んで行ったら
いいのか、
わからない」という。
そのとき
新次郎が帰ってきた。
そして、
あるお客を連れてきた。
その客とは・・・・
あさは、びっくりした。
*******************
一週間・・・・忙しくて
書くことができませんでした。
テレビは見ていましたが
これがなかなか・・・
大海原に乗り出した
あさの人生の船は
目的の
銀行を作って
それをどんどん
大きくして
そして・・・・
どこへ行くのでしょうか?
千代の
進路は??
親子の仲は???
と、家族に問題を
抱えながらも
加野銀行と
あさの人生は
順調に見えた
のですが・・・・
子供のことはどこの親も
悩みであります。
育ててきた答えが
この状況だと
言われたら
そうかもしれませんが
なによりも、そうなるように
育てたのではないので
あさは、困り果てています。
でも・・・
あさの娘だからと言って
あさと同じように商売が好きとは
限りません。
母は偉大でも
娘は
違うと思います。
偉大な母のはずのあさを
世間はもてはやすけど
千代は、さみしいのですよね。
普通のお母ちゃんのように
かまってもらえなかったからです。
いつもばあさんと
話をしていたからです。
おばあさんもいいけど
やはり
お母さんがいいです。
あたりまえです。
しかし・・・
あさには
加野屋を守るという
大きな目的がありました。
それは、
先代の正吉の
遺言
だったからです。
そんな家に生まれて
何不自由なく
暮らしている千代に
なにがわかるのでしょう・・・
と思いました。
