最後の御奉公4
中番頭の亀助が大阪に
帰ってきた。
銀行設立の準備に加わるためである。
にぎやかさが一段と増す
加野屋だった。
加野屋では連日銀行設立のために
細かい会議が行われていた。
従業員は
かよいか
住み込みか・・
かよいの人には家の用意。
給金のことも
決まっていない。
大概は
銀行は開くことはできるが
成功するカギは
商売を始める前に
銀行の神様のおはなしを聞くことが
できるかどうかにかかっている。
その神様とは渋沢栄一だった。
そこへ新次郎が謡の席で山屋さんから
新しい商売の話を聞いてきたと
いって帰ってきた。
綿糸工場の話である。
外国製よりも国産の
綿糸工場が売れている。
尼崎に紡績工場を建てるので
発起人になって欲しいと
言われたという。
あさは、新次郎の商いの才能が
あるのではないのかと疑い
紡績事業に目をつけるとはと
あさは感心した。
店では雁助が亀助と
仕事をしていた。
しかし、娘が生まれたという話が
でたとたん亀助は
調子に乗って娘の話をする。
でも、嫁さんに逃げられた雁助
に余計なことを言うたと
亀助はすんませんでしたと
いう。
「逆にはら立つな」と
雁助は言う。
渋沢からの返事はない。
「どうか、銀行の神様に見放される
ことがありませんように!」
と
あさは神棚に手を合わせた。
千代はそんな母を
疎ましく見ていた。
あさは、うめに言うことがあった。
「うちはうめが大好きや。」
というと
うめは
「はぁ?」と聞く。
鈍いあさだが
うめが雁助と出て行きたいと
思っているのではと
いった。
「もし、そうだったら、考えられない
けど、うめの幸せを思っているから
雁助と出て行っていいよ」と
いった。
「今まで堪忍やで、ずっと自分のこと
ばかりでうめを引っ張りまわして。
これからは自分の道を歩いてほしい」
というが。
するとうめは
「勘違いです」という。
「今井の旦那様奥様の御命令で
ここにいるわけではない」という。
「うめはあなた様といるのが幸せ
なのです。
あなた様がりっぱなおなごさんに
なるのをみさしてもらって
これ以上、たのしみは有りません。
お裁縫も
お料理もまだまだ。
お千代さまもわがままになって
きたことだから。
どうしたらうめがここを去って行く
ことになるのか?
けったいな心配しないで
どうか
どうか
おそばに置いておいて
おくれやす。」
「うめ・・・」
あさは、泣いた。
「ええ年してなくなんて」と
うめがいう。
あさは、「年取って泣くのは
恥ずかしいことではないと
うめがいったことだ」と
いってないた。
その様子を雁助はじっと
見ていた。
そして、翌日亀助は
九州へ帰って行った。
そこへ平十郎が
「おくさ~~~ん」と
いってやってきた。
渋沢からの手紙だった。
「銀行の神様からお返事いただけました
んやな・・・」
あさは喜んだ。
その手紙には五代から加野屋の
話を聞いていたので
大阪に行くときに商法会議所で
お逢いしましょうと
書いてあった。
あさは、五代に感謝した。
そして約束の日となった。
大阪商法会議所で
新次郎とあさは
渋沢を待った。
そこへ渋沢がやってきた。
「やあ加野屋さん
予定より会議が長引きましてな。
申し訳ありません。」
「おお・・・」と新次郎。
「きはった。
神様や・・・」
と
あさ・・・
******************
こうして、うめは加野屋にいる
ことになった。
しかし・・・
雁助はどうするのだろうか?
あの仙波つねとは
何者なのだろう??
内容はなんだろうと思う。
千代は銀行に夢中になって
いるあさを母として
認められなくなって
いるのではないだろうか
・・・・
どうなんでしょうね??
難しいお年頃だしね。
渋沢の話とはどんな
話しでしょうか。
中番頭の亀助が大阪に
帰ってきた。
銀行設立の準備に加わるためである。
にぎやかさが一段と増す
加野屋だった。
加野屋では連日銀行設立のために
細かい会議が行われていた。
従業員は
かよいか
住み込みか・・
かよいの人には家の用意。
給金のことも
決まっていない。
大概は
銀行は開くことはできるが
成功するカギは
商売を始める前に
銀行の神様のおはなしを聞くことが
できるかどうかにかかっている。
その神様とは渋沢栄一だった。
そこへ新次郎が謡の席で山屋さんから
新しい商売の話を聞いてきたと
いって帰ってきた。
綿糸工場の話である。
外国製よりも国産の
綿糸工場が売れている。
尼崎に紡績工場を建てるので
発起人になって欲しいと
言われたという。
あさは、新次郎の商いの才能が
あるのではないのかと疑い
紡績事業に目をつけるとはと
あさは感心した。
店では雁助が亀助と
仕事をしていた。
しかし、娘が生まれたという話が
でたとたん亀助は
調子に乗って娘の話をする。
でも、嫁さんに逃げられた雁助
に余計なことを言うたと
亀助はすんませんでしたと
いう。
「逆にはら立つな」と
雁助は言う。
渋沢からの返事はない。
「どうか、銀行の神様に見放される
ことがありませんように!」
と
あさは神棚に手を合わせた。
千代はそんな母を
疎ましく見ていた。
あさは、うめに言うことがあった。
「うちはうめが大好きや。」
というと
うめは
「はぁ?」と聞く。
鈍いあさだが
うめが雁助と出て行きたいと
思っているのではと
いった。
「もし、そうだったら、考えられない
けど、うめの幸せを思っているから
雁助と出て行っていいよ」と
いった。
「今まで堪忍やで、ずっと自分のこと
ばかりでうめを引っ張りまわして。
これからは自分の道を歩いてほしい」
というが。
するとうめは
「勘違いです」という。
「今井の旦那様奥様の御命令で
ここにいるわけではない」という。
「うめはあなた様といるのが幸せ
なのです。
あなた様がりっぱなおなごさんに
なるのをみさしてもらって
これ以上、たのしみは有りません。
お裁縫も
お料理もまだまだ。
お千代さまもわがままになって
きたことだから。
どうしたらうめがここを去って行く
ことになるのか?
けったいな心配しないで
どうか
どうか
おそばに置いておいて
おくれやす。」
「うめ・・・」
あさは、泣いた。
「ええ年してなくなんて」と
うめがいう。
あさは、「年取って泣くのは
恥ずかしいことではないと
うめがいったことだ」と
いってないた。
その様子を雁助はじっと
見ていた。
そして、翌日亀助は
九州へ帰って行った。
そこへ平十郎が
「おくさ~~~ん」と
いってやってきた。
渋沢からの手紙だった。
「銀行の神様からお返事いただけました
んやな・・・」
あさは喜んだ。
その手紙には五代から加野屋の
話を聞いていたので
大阪に行くときに商法会議所で
お逢いしましょうと
書いてあった。
あさは、五代に感謝した。
そして約束の日となった。
大阪商法会議所で
新次郎とあさは
渋沢を待った。
そこへ渋沢がやってきた。
「やあ加野屋さん
予定より会議が長引きましてな。
申し訳ありません。」
「おお・・・」と新次郎。
「きはった。
神様や・・・」
と
あさ・・・
******************
こうして、うめは加野屋にいる
ことになった。
しかし・・・
雁助はどうするのだろうか?
あの仙波つねとは
何者なのだろう??
内容はなんだろうと思う。
千代は銀行に夢中になって
いるあさを母として
認められなくなって
いるのではないだろうか
・・・・
どうなんでしょうね??
難しいお年頃だしね。
渋沢の話とはどんな
話しでしょうか。
