九転び十起き5
亀助はふゆがよく手紙をくれる
ので喜んでいたが
よく見たら雁助さんの字だと
わかって
がっかりしていたら・・
大きな音がした。
岩盤がおちて
山が崩れた。
治郎作がいないので
なかにいるのではと
大騒ぎになった。
加野屋では
あさが縁側で千代をだいて
あやしていた。
新次郎は、寝床の中からそれをみて
「こうしていると
まるで
普通の夫婦みたいだ」と
喜んだ。
が・・・
「おはようさん」といって新次郎は
あさのそばに来た。
「旦那様、うち・・・
いつかでいいので
加野屋の銀行を作りたい
のです・・」
「やっぱり普通ではない」と
新次郎は言う。
「でもいつかは言いだすだろうと
思っていたので
やっぱりな、」という。
雁助や栄三郎は銀行は反対だが
どうするのだと聞くと
あさは、志のある人が
銀行からお金を借りて
商売をして成功したら
お国のためにもなるし・・
新次郎は、あさのくちを
とざして、「ややこを抱いて
話すことではない」と
いった。
大変だ~~~と店が
大騒ぎになった。
落盤事故のことが
早馬で加野屋に届けられた。
とにかく
詳しいことはわからないという。
山は崩れたと早馬に乗ってきた
男は言う。
夜中にドカンと大きな音がした。
すると黙々と煙が出た。
その中に親分がいたという。
偉いことになった・・・と
誰もが思った。
あさは、
旅支度をはじめた。
「千代はどうする」と新次郎が言う。
あさが連れて行くという。
「鉱山も千代も大事な家族だ」と
あさがいうと
新次郎は「こんな赤ん坊をつれて
長旅をさしたらダメだ」という。
千代のことは新次郎が育児をする
という。
そしてあさがでようとすると
早馬で来た男が一緒に行くという。
何日も寝ずに走ったので
休んでくれとあさはいたった。
「しかしおなごがひとりで
なにかあったらどうするのですか」と
雁助にいわれて
言葉が出なかった。
そんなとき、五代が聞きつけて
やってきた。
自分も一緒に行くという。
新次郎は、「お願いします」という。
「女一人では心配です。
妻をよろしゅうお願いします」と
新次郎は言う。
馬車が用意されてあさは九州に行く。
新次郎は千代をだいて
あさを送った。
栄三郎は「いいのですか」と聞く。
「炭鉱を経営する男と一緒に
旅をさせて自分は子守をしてと」
いった。
新次郎は「親が自分の子供の面倒を
見るのは当然だす」といった。
「それに炭鉱も千代と同じくらい大事だと
いうあさに自分は惚れている」と
いった。
栄三郎は
「わてには、理解できまへんな~」と
首をかしげた。
そこへ正吉が来た。
「もういってしもうたか」という。
新次郎が考え込んでいるのを見て
「何かあったのか」と聞く。
新次郎は、サトシのことを
聞こうとした。
「自分が小さいとき
優しい番頭さんがいてましたな。
あのひと
今頃どこでどないして
いますのやろか?
あの奥さんや
一人息子の松造も・・・」
九州では煙がたちのぼり
事故がいかに大きかったかと
思われる。
あさが炭鉱についた。
宮部は
「申し訳ありません。
火が燃えているのは
アナの奥の奥なので
なかなか消すことができない。
事故があった時間
誰も山に入っていなかった
ので大丈夫だが
治郎作が
いない」といった。
「カズさん・・・」
カズは、「しかたありません。
あのひとは山の男です。
覚悟していました・・・」
カズは
「でも」といって
「なして
なして
うちのひとが・・・」と
泣き崩れた。
そこへサトシがやってきた。
「あんた・・・これから
どげんする気か」と聞く。
「山はしばらく閉山だ。
石も掘られないし
おれたちは
仕事もなくなってしまった。
加野屋はどうするつもりだ?
どうせ俺たちを見捨てて
山から手を引くだろう?
だいたい、加野屋が
たくさんほったものが
宝生をもらえるという
規則を作ったから
皆が掘りすぎて山が
崩れたんだ」と
サトシは言った。
加野屋の責任だというのだ。
カズは
「自分たちは最初から
山で働くという事は
どういう言う事か承知していた
はずだ。
奥さんが来て山に活気が出たと
一番喜んでいたのは
あのひとだった。」といった。
あさは
サトシに言う。
「うちは
加野屋の責任やと
思っています。
申し訳ありませんでした。
自分の勝手で長いこと留守にしていたので
こうなってしまった。
この事故の責任は
加野屋が
全部・・・」
そこへ五代が入って来た。
「いや、これは事故ではない。
鉱山口で見つけました。
これは火薬です。
誰かが作為的に事故をよそっ
たものかもしれませんな」と
いう。
そのとき
外から声がした。
「おおおーーーいい
おったぞ。
だれか
誰か手を貸してくれ」と
紀作の声がした。
あさが部屋を出て
外へ行くと・・・
****************
今日のお話は
とにかく
事故がおこったこと
その責任はだれが取るという
こと
でした。
五代の話だと
誰かが
作為的に火薬を使って
爆発させたらしい。
それはだれか?
ふてぶてしい
あのサトシではないかと
想像できる。
この危機にあさはどうとり組んで
いくのだろうか。
しかし
イケメンの
新次郎は育児姿が
よく似合っています。
五代をよく思っていなかった
新次郎ですが
千代が生まれて
あさの旦那として
自信がついたのでしょう。
妻をよろしくお願いしますと
いった場面。。。よかったですね。
潔いって感じです。
子供の力は
本当に大したものです。
亀助はふゆがよく手紙をくれる
ので喜んでいたが
よく見たら雁助さんの字だと
わかって
がっかりしていたら・・
大きな音がした。
岩盤がおちて
山が崩れた。
治郎作がいないので
なかにいるのではと
大騒ぎになった。
加野屋では
あさが縁側で千代をだいて
あやしていた。
新次郎は、寝床の中からそれをみて
「こうしていると
まるで
普通の夫婦みたいだ」と
喜んだ。
が・・・
「おはようさん」といって新次郎は
あさのそばに来た。
「旦那様、うち・・・
いつかでいいので
加野屋の銀行を作りたい
のです・・」
「やっぱり普通ではない」と
新次郎は言う。
「でもいつかは言いだすだろうと
思っていたので
やっぱりな、」という。
雁助や栄三郎は銀行は反対だが
どうするのだと聞くと
あさは、志のある人が
銀行からお金を借りて
商売をして成功したら
お国のためにもなるし・・
新次郎は、あさのくちを
とざして、「ややこを抱いて
話すことではない」と
いった。
大変だ~~~と店が
大騒ぎになった。
落盤事故のことが
早馬で加野屋に届けられた。
とにかく
詳しいことはわからないという。
山は崩れたと早馬に乗ってきた
男は言う。
夜中にドカンと大きな音がした。
すると黙々と煙が出た。
その中に親分がいたという。
偉いことになった・・・と
誰もが思った。
あさは、
旅支度をはじめた。
「千代はどうする」と新次郎が言う。
あさが連れて行くという。
「鉱山も千代も大事な家族だ」と
あさがいうと
新次郎は「こんな赤ん坊をつれて
長旅をさしたらダメだ」という。
千代のことは新次郎が育児をする
という。
そしてあさがでようとすると
早馬で来た男が一緒に行くという。
何日も寝ずに走ったので
休んでくれとあさはいたった。
「しかしおなごがひとりで
なにかあったらどうするのですか」と
雁助にいわれて
言葉が出なかった。
そんなとき、五代が聞きつけて
やってきた。
自分も一緒に行くという。
新次郎は、「お願いします」という。
「女一人では心配です。
妻をよろしゅうお願いします」と
新次郎は言う。
馬車が用意されてあさは九州に行く。
新次郎は千代をだいて
あさを送った。
栄三郎は「いいのですか」と聞く。
「炭鉱を経営する男と一緒に
旅をさせて自分は子守をしてと」
いった。
新次郎は「親が自分の子供の面倒を
見るのは当然だす」といった。
「それに炭鉱も千代と同じくらい大事だと
いうあさに自分は惚れている」と
いった。
栄三郎は
「わてには、理解できまへんな~」と
首をかしげた。
そこへ正吉が来た。
「もういってしもうたか」という。
新次郎が考え込んでいるのを見て
「何かあったのか」と聞く。
新次郎は、サトシのことを
聞こうとした。
「自分が小さいとき
優しい番頭さんがいてましたな。
あのひと
今頃どこでどないして
いますのやろか?
あの奥さんや
一人息子の松造も・・・」
九州では煙がたちのぼり
事故がいかに大きかったかと
思われる。
あさが炭鉱についた。
宮部は
「申し訳ありません。
火が燃えているのは
アナの奥の奥なので
なかなか消すことができない。
事故があった時間
誰も山に入っていなかった
ので大丈夫だが
治郎作が
いない」といった。
「カズさん・・・」
カズは、「しかたありません。
あのひとは山の男です。
覚悟していました・・・」
カズは
「でも」といって
「なして
なして
うちのひとが・・・」と
泣き崩れた。
そこへサトシがやってきた。
「あんた・・・これから
どげんする気か」と聞く。
「山はしばらく閉山だ。
石も掘られないし
おれたちは
仕事もなくなってしまった。
加野屋はどうするつもりだ?
どうせ俺たちを見捨てて
山から手を引くだろう?
だいたい、加野屋が
たくさんほったものが
宝生をもらえるという
規則を作ったから
皆が掘りすぎて山が
崩れたんだ」と
サトシは言った。
加野屋の責任だというのだ。
カズは
「自分たちは最初から
山で働くという事は
どういう言う事か承知していた
はずだ。
奥さんが来て山に活気が出たと
一番喜んでいたのは
あのひとだった。」といった。
あさは
サトシに言う。
「うちは
加野屋の責任やと
思っています。
申し訳ありませんでした。
自分の勝手で長いこと留守にしていたので
こうなってしまった。
この事故の責任は
加野屋が
全部・・・」
そこへ五代が入って来た。
「いや、これは事故ではない。
鉱山口で見つけました。
これは火薬です。
誰かが作為的に事故をよそっ
たものかもしれませんな」と
いう。
そのとき
外から声がした。
「おおおーーーいい
おったぞ。
だれか
誰か手を貸してくれ」と
紀作の声がした。
あさが部屋を出て
外へ行くと・・・
****************
今日のお話は
とにかく
事故がおこったこと
その責任はだれが取るという
こと
でした。
五代の話だと
誰かが
作為的に火薬を使って
爆発させたらしい。
それはだれか?
ふてぶてしい
あのサトシではないかと
想像できる。
この危機にあさはどうとり組んで
いくのだろうか。
しかし
イケメンの
新次郎は育児姿が
よく似合っています。
五代をよく思っていなかった
新次郎ですが
千代が生まれて
あさの旦那として
自信がついたのでしょう。
妻をよろしくお願いしますと
いった場面。。。よかったですね。
潔いって感じです。
子供の力は
本当に大したものです。
