小さな許嫁6
新次郎からそろばんをもらったあさ。
新次郎はゆっくり大人になるまでに
考えてな、それでもわてのお嫁さんになる
というのやったらその時は
仲よう
しような・・。
あさは、はっとして押入れの外に出た。
誰もいなかった。
梨江は新次郎に挨拶した。
ちょっと、御顔を見に来ただけですからと
いって、さっていった。
あさは、じっと考え事をしてる。
そろばんを見ながら・・・・
そのころ、今井忠興は
今井家重役の弟たちに大変な話を
していた。
大阪にいってよくわかった。
大阪はぬるま湯のようだ。
会津様と長州様の取立てはいそがなあかん。
これ以上御用金の調達になったら
かなわない。
このままだと今井の蔵は空になる。
「これからどうします?
兄さん??」と弟。
忠興はいった。
「今井がご公儀を見限るときが来て
いるのかもしれない。」
ご公儀を見限る??
ご公儀とは江戸幕府のこと。
弟たちはびっくりした。
時代は変わり目を迎えていた。
あさは、そろばんから手を離さない。
梨江は「いいそろばんだ」という。
そして、あさのいったこと
親の決まりで者みたいにもらわれて
行くということについて話をした。
「あんたには一生言わないつもりでいた。
あんたはな、ホンマは山王寺屋のそうべえさん
に嫁ぐはずだった。
はつは加野屋に・・・と決まっていた」という。
しかし、
あの、7つの時
木に登った事件があったので
山王寺屋から姉のはつを嫁にしてほしいと
いわれたらしい。
つまり
木に登ってたこをしょって空を飛べるかもと
思って飛んだら
地面に落ちて
大けがをしたという話である。
そうべえは長男で跡取りなので
・・・どうかという。
忠興はあさもうちの大事な娘だ。
それは道理が立たないと断った。
山王寺屋は断られたので
直接加野屋に相談した。
「加野やさんとこは二男だから
分家。うちは長男だから跡取りだ。
跡取りの嫁さんは大事だから」
という。
正吉は、「そやけれども・・」と
反論したが
そこにいた新次郎が
「ええで」
と引き受けた。
新次郎は「ええ加減に決めたことではない
赤ん坊の時からあさをみているけど
あさちゃんが好きや」という。
あさのためには
それが一番いいのではないかと
忠興と梨江はなっとくした。
「はつには一生内緒やで」と
梨江は言う。
あさは「お姉ちゃんには言われへん・・・
ああ、白蛇さんが
いいお方でありますように・・・」
あさは、あの能面のようなそうべえを
思い出してつぶやく
「赤ん坊のころから見ててくれはったん?
なんやろこの気持ち・・・」
あさは、うれしくなった。
そして、新次郎からの贈り物なので
あさにそろばんの勉強が許された。
好きなことなのでどんどん上手になった。
丁稚や番頭を驚かせるものになった。
「琴も踊り派もダメなのに・・」と忠興。
「あのそろばんをはじく姿は誰かとよく似ている」と
梨江は言う。
「今になって考えたらあさはおんなでよかった」と祖父が
いう。
あさを男にしようと思ったけど
久太郎も賢くなったし・・・
囲碁も祖父を任すほどの腕になっていた。
「うちがおんなでよかったの?」
祖父は「おなごにはおなごのよさがある。
これからは行く先にどんなことがあるかもしれ
ないが、みんなで力を合わせて切り抜けるんやで」
と、教えた。
しかし時代の変化の速さは思いのほか
早かったようです。
1865年・・・
時は流れて
あさもはつも
大きく美しく成長した。
が・・・・・
あさは
相変わらず・・・
木の上に登って
遠くを見ている。
「みて、梅のつぼみが膨らんでますよ
春ですね。」
「全くあの子は」
と梨江
「あさ、今すぐ降りて来い」と
忠興
大きくなったけど
中身は
変わらずおてんば娘です。
*******************
さて、これで一週間が終わりました。
このお話はいかがでしょうか?
ちなみに
我が家で一番最近の朝ドラでよかった
作品はと聞くと
ごちそうさんだという結果になりました。
これは、文化の基礎、食文化が根底に
あるので、大変興味がありました。
今度のあさが来たは・・・
なんだか楽しそうなお話ですが
これから、ヒロインのよさがはっきされる
事件がたくさん起きるのでしょうね。
昔の京都の商家のお嬢様が
どうやって大きくなっていくのか
どうやって新しい日本を迎えるのか
興味津々です。
新次郎からそろばんをもらったあさ。
新次郎はゆっくり大人になるまでに
考えてな、それでもわてのお嫁さんになる
というのやったらその時は
仲よう
しような・・。
あさは、はっとして押入れの外に出た。
誰もいなかった。
梨江は新次郎に挨拶した。
ちょっと、御顔を見に来ただけですからと
いって、さっていった。
あさは、じっと考え事をしてる。
そろばんを見ながら・・・・
そのころ、今井忠興は
今井家重役の弟たちに大変な話を
していた。
大阪にいってよくわかった。
大阪はぬるま湯のようだ。
会津様と長州様の取立てはいそがなあかん。
これ以上御用金の調達になったら
かなわない。
このままだと今井の蔵は空になる。
「これからどうします?
兄さん??」と弟。
忠興はいった。
「今井がご公儀を見限るときが来て
いるのかもしれない。」
ご公儀を見限る??
ご公儀とは江戸幕府のこと。
弟たちはびっくりした。
時代は変わり目を迎えていた。
あさは、そろばんから手を離さない。
梨江は「いいそろばんだ」という。
そして、あさのいったこと
親の決まりで者みたいにもらわれて
行くということについて話をした。
「あんたには一生言わないつもりでいた。
あんたはな、ホンマは山王寺屋のそうべえさん
に嫁ぐはずだった。
はつは加野屋に・・・と決まっていた」という。
しかし、
あの、7つの時
木に登った事件があったので
山王寺屋から姉のはつを嫁にしてほしいと
いわれたらしい。
つまり
木に登ってたこをしょって空を飛べるかもと
思って飛んだら
地面に落ちて
大けがをしたという話である。
そうべえは長男で跡取りなので
・・・どうかという。
忠興はあさもうちの大事な娘だ。
それは道理が立たないと断った。
山王寺屋は断られたので
直接加野屋に相談した。
「加野やさんとこは二男だから
分家。うちは長男だから跡取りだ。
跡取りの嫁さんは大事だから」
という。
正吉は、「そやけれども・・」と
反論したが
そこにいた新次郎が
「ええで」
と引き受けた。
新次郎は「ええ加減に決めたことではない
赤ん坊の時からあさをみているけど
あさちゃんが好きや」という。
あさのためには
それが一番いいのではないかと
忠興と梨江はなっとくした。
「はつには一生内緒やで」と
梨江は言う。
あさは「お姉ちゃんには言われへん・・・
ああ、白蛇さんが
いいお方でありますように・・・」
あさは、あの能面のようなそうべえを
思い出してつぶやく
「赤ん坊のころから見ててくれはったん?
なんやろこの気持ち・・・」
あさは、うれしくなった。
そして、新次郎からの贈り物なので
あさにそろばんの勉強が許された。
好きなことなのでどんどん上手になった。
丁稚や番頭を驚かせるものになった。
「琴も踊り派もダメなのに・・」と忠興。
「あのそろばんをはじく姿は誰かとよく似ている」と
梨江は言う。
「今になって考えたらあさはおんなでよかった」と祖父が
いう。
あさを男にしようと思ったけど
久太郎も賢くなったし・・・
囲碁も祖父を任すほどの腕になっていた。
「うちがおんなでよかったの?」
祖父は「おなごにはおなごのよさがある。
これからは行く先にどんなことがあるかもしれ
ないが、みんなで力を合わせて切り抜けるんやで」
と、教えた。
しかし時代の変化の速さは思いのほか
早かったようです。
1865年・・・
時は流れて
あさもはつも
大きく美しく成長した。
が・・・・・
あさは
相変わらず・・・
木の上に登って
遠くを見ている。
「みて、梅のつぼみが膨らんでますよ
春ですね。」
「全くあの子は」
と梨江
「あさ、今すぐ降りて来い」と
忠興
大きくなったけど
中身は
変わらずおてんば娘です。
*******************
さて、これで一週間が終わりました。
このお話はいかがでしょうか?
ちなみに
我が家で一番最近の朝ドラでよかった
作品はと聞くと
ごちそうさんだという結果になりました。
これは、文化の基礎、食文化が根底に
あるので、大変興味がありました。
今度のあさが来たは・・・
なんだか楽しそうなお話ですが
これから、ヒロインのよさがはっきされる
事件がたくさん起きるのでしょうね。
昔の京都の商家のお嬢様が
どうやって大きくなっていくのか
どうやって新しい日本を迎えるのか
興味津々です。
