あさがきた
小さな許嫁1


江戸時代、幕末。
京都の大きな両替商今井家には
二人の娘とひとりの息子がいた。

長女は今井はつという。
立居振る舞いは
お嬢様らしくしつけられた
よくできた娘である。
才色兼備で
琴や裁縫が得意である。


次女のあさは
相撲が得意で
木登りが大好きで
男の子ともけんかをする。
この子がこのお話の主人公。
大変元気で活発な娘である。
特に相撲が好きでよく
相撲を近所の悪がきと
取ることが好きである。

大人が女の子が相撲を取るなんてと
いうと
なんでどす?と聞く。
女の子が木登りをしたら
ダメだとというと
なんでどす?と聞く。

弟の久太郎は
家を継ぐ長男なので
商売のことや
文字、計算などを学んでいるが

女の子は、お嫁に行くから
必要ないと
大人が言うと

なんでどす?と聞く。

なんで女はお嫁に行くものなのか
お中元やお背簿のように
あげるとか
もらうとか

いうのかと

不思議に思い

なんでどす?と聞く。

きかれた大人は
そういうものと決まっているのですと
いい、
なんでどすが
多すぎるから
いい加減にしなさいと
怒る。

父は今井忠興
厳格な商家の几帳面で厳しい
父親である。

母の梨江は忠興を支え子供を
いつくしむ母であった。

祖父の忠政は隠居の身であるが
あさの理解者である。

よく一緒に木登りをする。

そのたびに息子の忠興から
苦言がでる。


あさは11歳のとき
許嫁の新次郎に会う。

大阪から加野屋の二男
新次郎が父、正吉と一緒に
今井家にやってくる。
許嫁のあいさつである。


あさはこの時も

久太郎のへやにはいって
本をみたり
ぱちぱちさんとよぶ
そろばんで遊んだりしていた。

特にそろばんがおもしろく
音を出したり
車のようにすべらしたり
頭において
踊ったりしているところを
新次郎に見られて
驚いた。

新次郎は面白そうにあさをみた。

新次郎はこの時いくつだったのか
もう成人している様子である。

あさにとってはどこかのおっちゃん
のように見えただろう。

父の忠興は
あさをみつけて
商人にとってだいじなそろばんで
遊んでいるので
だきあげて

お尻を思いっきりたたいた。


加野の
白岡正吉
白岡新次郎と
座敷で
挨拶の時である。

新次郎が

あさに

おいど
は大丈夫でしたかと
聞く。

さっき、忠興におもいっきり
たたかれたので痛いのではないかと
思ったらしい。

あさは、
見知らぬ男から
お尻がどうのといわれたので
びっくりして
怒って
部屋を出て行った。

そして、
新次郎への印象は最悪となった、

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はじまりました。

時代劇です・・・・

朝ドラでは珍しいとか。


NHK大阪が担当で
ひきこまれました。

どこに?

京都がでてきます。

京都のお嬢様とか
こういうものかと

興味を持ちました。

しかし

あさという少女は
なかなか

おてんばな

おもしろい

少女です。

この時代では
おちこぼれであったのではと
思いますが。

なにごとも
なんでどす?と
きくのが
特徴で

女に学問はいらないとか

女は親の決めた人と結婚する
ものだというと

なんでどす?

女のくせにといわれると
なんでどす?
と・・・・

私も見ていてこの時代の
女性観が理解できず

なんでやろね?と

あさといっしょに
思います。

ともあれ

幕末の京都や大阪が見れるので
楽しいと思いました。