希空ウエディングケーキ5
2015年8月10日
今日は希と匠と歩実と
一応
徹の
誕生日だ。
そして
今日は希と
圭太の結婚式。
希は朝からたくさんの座布団を
干してたたいていた。
桶作家は御馳走が並んでいた。
広間では
まだ座布団が足りないと
希はつぶやく。
圭太がそれは自分が運ぶから
希に店に行くように言う。
今日のためのケーキはどうだと
聞くと
どんなものかは内緒だと
答えた。
ケーキを運ぶのは一徹なので
見てからのお楽しみという
ことになる。
座布団と並べて
希は思った。
「どうしたの?」とふみがきく。
「いろいろあったなと思って
ここで
転がり込んで
元冶さんとふみさんに
迷惑ばっかり掛けて
何べんも
何べんも
助けてくれた
ありがとえ」
「助けることなどできるかえ・・」
ふみはいう。
「なしてかね。
だんだん大事になったワイネ
どんどん光になった・・・
ほんだけや。」
希は笑った。
そして
縁側にいる元冶に
声をかけた
「元冶さん
ふみさん
大好きや・・・
大好き・・・・」
涙が出た。
ふみも泣いていた。
はるさんの店では
真人が
マッサージを受けていた。
小顔になるというが
なるのだろうか?
結婚式の話題となった。
「こんどは一子ちゃんの番だな」と
真人が言うが
浩一は「まだまだだ」という。
「早く身を固めてくれないと
洋一郎があきらめきれないから」と
真人がいった。
その洋一郎は
日焼けがひどくて店で
パック中だった。
一子は、洋一郎に話があるという。
はるさんと
浩一と
真人たちは
上に行こうと
いって気を聞かせて
二階に行った。
ふたりになった。
「気にせんと結婚したらいい」
と洋一郎が言う。
一子は、今までの人生で
洋一郎ほど
自分のことを考えてくれた人は
いなかったという。
一子は洋一郎のパックをとって
「これだけは言わないでおこうと
思っていたことを言います」と
いった。
しかし、緊張する洋一郎の顔を
みて
「あははは」と
笑った。
「どうしても、男として好きになれない」と
笑ったのだった。
ショックを受ける洋一郎
「ほんでもあんたは最高の仲間だ
さけ
しあわせになってや。」
「うん。」
店では希がケーキの
用意をしていた。
そこに戸が開いて
入って来たのは
徹だった
「あっ???」
希は驚いた。
徹は
遠慮がちに
「元気?」と
聞いた
「最初がそれかいね
しかも、元気だと
しってるでしょ!!!」
希は怒って言った。
コンクールの会場で徹は
希を見たはずなのである。
「はい。。。」
「なして
出てきてくれんかったの?」
「ごめん」
希は子供のころのレシピを
みせた。
その中の誕生日のケーキの絵を
みせた
大吾から聞いたと希は言った。
徹もあのとき大吾から
はじめてあの誕生日のケーキが
大吾のケーキだと知ったという。
「おまえがあいつの夢をつないできた
のだ
気になるなら最後まで責任をもって
みとどけろ」
と言われた。
徹は「あんなすごいケーキを
作れるようになったんだ」と
ほめた
「いい店だ
すごいよ、やっぱり
おまえはすごい・・・
おれさ、コンクール終わった後
また消えるつもりだった。
でもお前のケーキを見て
おまえの言葉を聞いて
『そのケーキが私の原点なのです』
おまえとか
一徹とか
藍子とか
歩みとか
匠とか
やっぱり
おまえの花嫁姿も
見たくてさ・・・・
かえって
来ちゃったよ」
「最初から
出て行かなくてもよかったのに。
迷惑かけて
よかったのよ
家族ってきっと
何もできんでも
おるだけでいいげんさけ!」
徹は希を抱きしめた
親子は一緒に泣いた。
そこへ一徹が来た。
「ねぇちゃん、ケーキで来たけ?」
そして
徹をみてびっくりした。
「一徹・・・」
一徹は
徹を殴り倒した。
「ごめん
あんときこうやって
止めんかってん・・・」
徹は
「おまえ
強くなったね」と
いった。
希は徹の手を引いて
立ち上がらせた。
そして
徹は一徹をだきしめた。
「ただいまぁ~~~~」
と桶作家に
帰った希たち。。
ケーキで来たけ?
藍子がでてきた。
そして
徹を見た。
さっきまでの笑顔が消えた。
「藍子」
藍子は徹をにらんだ。
つかつかと
寄って行き
平手打ちをした。
泣きながら
二つ
三つ
泣きながら
たたいた・・・・
******************
家族がやっとそろいました。
いろんなことがあったけど
そろってこその
家族でしょう。
あの小学生の時
何の因果か
能登にやってきて
桶作家で
ああだこうだと
いいながら
住まわせてもらって
能登の
文化風習に触れて
育てられた希たちに
とっては
大事な場所であり
大事なふるさとだった
といえますね。
やっと
そこへ徹が帰って
きました・・・
あの魔女姫は・・・
もともと
幸枝が持っていたらしい
のですが
どこでどうなって
おもちゃ屋で
徹に買われたのでしょうか。
そして、大吾の店で
ケーキの注文をして
この人形を載せてくれと
いったわけで。
その人形は・・・・
幸枝の弟子である大吾が
知らないと
は
思えないのですが・・・
さて
次回は
最終回です。
2015年8月10日
今日は希と匠と歩実と
一応
徹の
誕生日だ。
そして
今日は希と
圭太の結婚式。
希は朝からたくさんの座布団を
干してたたいていた。
桶作家は御馳走が並んでいた。
広間では
まだ座布団が足りないと
希はつぶやく。
圭太がそれは自分が運ぶから
希に店に行くように言う。
今日のためのケーキはどうだと
聞くと
どんなものかは内緒だと
答えた。
ケーキを運ぶのは一徹なので
見てからのお楽しみという
ことになる。
座布団と並べて
希は思った。
「どうしたの?」とふみがきく。
「いろいろあったなと思って
ここで
転がり込んで
元冶さんとふみさんに
迷惑ばっかり掛けて
何べんも
何べんも
助けてくれた
ありがとえ」
「助けることなどできるかえ・・」
ふみはいう。
「なしてかね。
だんだん大事になったワイネ
どんどん光になった・・・
ほんだけや。」
希は笑った。
そして
縁側にいる元冶に
声をかけた
「元冶さん
ふみさん
大好きや・・・
大好き・・・・」
涙が出た。
ふみも泣いていた。
はるさんの店では
真人が
マッサージを受けていた。
小顔になるというが
なるのだろうか?
結婚式の話題となった。
「こんどは一子ちゃんの番だな」と
真人が言うが
浩一は「まだまだだ」という。
「早く身を固めてくれないと
洋一郎があきらめきれないから」と
真人がいった。
その洋一郎は
日焼けがひどくて店で
パック中だった。
一子は、洋一郎に話があるという。
はるさんと
浩一と
真人たちは
上に行こうと
いって気を聞かせて
二階に行った。
ふたりになった。
「気にせんと結婚したらいい」
と洋一郎が言う。
一子は、今までの人生で
洋一郎ほど
自分のことを考えてくれた人は
いなかったという。
一子は洋一郎のパックをとって
「これだけは言わないでおこうと
思っていたことを言います」と
いった。
しかし、緊張する洋一郎の顔を
みて
「あははは」と
笑った。
「どうしても、男として好きになれない」と
笑ったのだった。
ショックを受ける洋一郎
「ほんでもあんたは最高の仲間だ
さけ
しあわせになってや。」
「うん。」
店では希がケーキの
用意をしていた。
そこに戸が開いて
入って来たのは
徹だった
「あっ???」
希は驚いた。
徹は
遠慮がちに
「元気?」と
聞いた
「最初がそれかいね
しかも、元気だと
しってるでしょ!!!」
希は怒って言った。
コンクールの会場で徹は
希を見たはずなのである。
「はい。。。」
「なして
出てきてくれんかったの?」
「ごめん」
希は子供のころのレシピを
みせた。
その中の誕生日のケーキの絵を
みせた
大吾から聞いたと希は言った。
徹もあのとき大吾から
はじめてあの誕生日のケーキが
大吾のケーキだと知ったという。
「おまえがあいつの夢をつないできた
のだ
気になるなら最後まで責任をもって
みとどけろ」
と言われた。
徹は「あんなすごいケーキを
作れるようになったんだ」と
ほめた
「いい店だ
すごいよ、やっぱり
おまえはすごい・・・
おれさ、コンクール終わった後
また消えるつもりだった。
でもお前のケーキを見て
おまえの言葉を聞いて
『そのケーキが私の原点なのです』
おまえとか
一徹とか
藍子とか
歩みとか
匠とか
やっぱり
おまえの花嫁姿も
見たくてさ・・・・
かえって
来ちゃったよ」
「最初から
出て行かなくてもよかったのに。
迷惑かけて
よかったのよ
家族ってきっと
何もできんでも
おるだけでいいげんさけ!」
徹は希を抱きしめた
親子は一緒に泣いた。
そこへ一徹が来た。
「ねぇちゃん、ケーキで来たけ?」
そして
徹をみてびっくりした。
「一徹・・・」
一徹は
徹を殴り倒した。
「ごめん
あんときこうやって
止めんかってん・・・」
徹は
「おまえ
強くなったね」と
いった。
希は徹の手を引いて
立ち上がらせた。
そして
徹は一徹をだきしめた。
「ただいまぁ~~~~」
と桶作家に
帰った希たち。。
ケーキで来たけ?
藍子がでてきた。
そして
徹を見た。
さっきまでの笑顔が消えた。
「藍子」
藍子は徹をにらんだ。
つかつかと
寄って行き
平手打ちをした。
泣きながら
二つ
三つ
泣きながら
たたいた・・・・
******************
家族がやっとそろいました。
いろんなことがあったけど
そろってこその
家族でしょう。
あの小学生の時
何の因果か
能登にやってきて
桶作家で
ああだこうだと
いいながら
住まわせてもらって
能登の
文化風習に触れて
育てられた希たちに
とっては
大事な場所であり
大事なふるさとだった
といえますね。
やっと
そこへ徹が帰って
きました・・・
あの魔女姫は・・・
もともと
幸枝が持っていたらしい
のですが
どこでどうなって
おもちゃ屋で
徹に買われたのでしょうか。
そして、大吾の店で
ケーキの注文をして
この人形を載せてくれと
いったわけで。
その人形は・・・・
幸枝の弟子である大吾が
知らないと
は
思えないのですが・・・
さて
次回は
最終回です。
