希空ウエディングケーキ1
「希・・お父さんかあ連絡があった。」
希は驚いた。
その連絡とはHPのコメントだった。
貝殻おじさんという
そのひとは
「でっかい夢をかなえて
世界一を目指してください」
とあった。
徹はかつて貝殻ビジネスを
やろうとしていた。
大輔が来たことの目的も
圭太は希に話をした。
一徹が探しに行ったことも
話した・・
「お父さんはずっとこのHPを見ていたのでは
ないのかな
おまえが世界一を目指すことを
しってとうとう連絡をくれたのでは
ないかな?」
と、圭太が言う。
希は、徹が生きていたこと
連絡をくれたことに
喜びを感じながらも
また、複雑な思いをもって
いた。
夏の昼下がり
子供たちと一緒に遊ぶ
一徹。
希はみのりにも心配を
かけていたことを
謝った。
みのりはあっけらかんと
「よかったわいね、お父さんから
連絡があって」と
いった。
希は気持ちが晴れない。
怒っているとか
ではなく
なにか、もやっとするという。
一徹は「それは俺も思う」と
いった。
「コメントするぐらいなら
連絡しろよとか
貝殻おじさんというのなら
津村徹とかけよとか・・」
と、いった。
藍子が「古い荷物を整理していたら
こんなものが見つかった」という。
その中には
希の小学校時代のものが
あった。
希が書いた作文があった。
「私は夢が大綺羅です
あてのならない夢は
家族を不幸にするからです。
人生は地道にコツコツです・・」
「お母さん、夢嫌いなん?」
匠が聞く
「昔はね。」と藍子が言う。
「でも今は、夢を追って世界一を
目指しているのだから
すごいね」と
藍子は匠に言う。
すると希は「だんだん腹が立ってきた」
といいはじめた。
その様子をみて歩実は一徹に
「海に行こう」といった。
よく考えたら
いや、考えるまでもなく
昔から徹にどれほど振り回されて
来たことかと希はおもった。
無事でいたのは嬉しいが
そもそもいなくなるほうが悪いと
思った。
何が貝殻おじさんだ。
こんな応援素直に喜べるわけが
ない!!
というか
むしろ動揺する。
邪魔される
コンクールに支障をきたす
希は、その怒りのエネルギーで
ケーキを作り上げた。
「ハイ終了!!」
沙耶は、「5時間10分!
五分も早いですよ。
新記録」と
よろこんだ。
徹への怒りのパワーは
いつでも希の原動力になのでございます。
徹のコメントはおっさんたちにも
話題となった。
「貝殻おじさんというメッセージや」
「生きとってよかった」
「夢枕に立ったから
死んだと思った・・」
元冶は
「よし、祭りの準備や」という。
はるさんは
「別に毎年やっとるやろ?」
という。
圭太の仕事場で一徹は圭太と
話をする。
希が「徹のことを怒っていた」と
つぶやく
「でも、徹が応援していることは
知っていたほうがいい」と
圭太は言う。
ケーキのテーマは家族だから
である。
「たしかに
希がパティシエになろうと
おもったのは
徹のケーキがきっかけである
店だしたのもお父さんだし」
「でかいわいえ
希には
お父さんの存在は・・・」
「ほうやな・・・
これ、コンクールにもっていくの?」
「ほうや、希のケーキの台や。」
「お父さん見に来るかもしれない。
HPで実況中継をするから
みつけたら
捕まえる」と一徹は言うが
「状況が変わっていなかったら
お父さんは帰ることはできない」と
圭太は心配した。
あの、山口のことである。
つぶれた会社のせいで人生が狂って
しまった元社員の山口とその仲間は
徹に誘われて能登に来たが
きれいな奥さんと
パティシエを目指す希・・
そして仲のいい家族を見て
徹も倒産の犠牲者と思って
いたが、そうではないと
気が付いた。
山口たちはそれぞれに苦労して
いまもなお、仕事が不安定な
経済状況と離婚などを経験して
苦労していた。
それにひきかえ社長であった徹は
笑って暮らしているではないか。
山口は徹に、罪の報いを受けてもらいます。
といった。
徹は自分はどうなっても、家族は守って
ほしいと山口に言う。
しかし、聞き入れてもらえないので
徹は、全責任をとるために
能登を離れて、行方不明になった。
そのことを思うと圭太は
自分もコンクールに行くといった。
大会二日前。
希は自分が幼いころから書き溜めた
レシピを見ていた。
そして今
パティシエコンクールのために
書き加えた
アントルメなどがあった。
コンクール前日
希は、桶作家を出発した。
圭太と一徹がついていくことに
なった。
でかけるとき、「みんながいない」と
希は気が付いた。
するといきなり
クラッカーがなって
みのりや子供たちや
ふみたちが
「がんばってね」と
エールを送る。
「ありがとう!!」
希が言うと
匠と歩実が
「お守りやよ」といって
小さな魔女姫の人形をくれた。
そして歩実はあの、圭太が元カノに
上げるために造った
ハート形の赤いペンダントも
くれた。
圭太は笑った。
希は「ありがとう」といった。
「希、楽しんでこいや」
と元冶が言う。
希は、「子供たちをよろしく」と
いった。
子供たちは
「失敗、おっぱい
世界一」と
いって
エールを送った。
そして、
当日となり
場所は
東京だ。
そのコンクールの会場に現れた希だった。
「もしもし、神南法律事務所ですか」と
圭太はあるところへ電話をする。
「いま、東京に来ていますから
何時でも大丈夫です」と
いっている。
一徹はHPの更新で記事を書いていた。
「はい、紺谷圭太です。
はい、それでは11時にお伺いします。」
何の用なんでしょうか?
出場者控室では一子が家族のお守りを
「いいね」といってカメラに収める。
が、あの、一子へのペンダントを見て
「邪魔やなダサいし」と言ってどかした。
希は、あっけにとられた。
「いいね、家族って感じ。」
おまもりと、魔女姫の写真を一子は
ほめた。
そこへ「陶子さんが来た」と
沙耶がかけつける。
「陶子さんが・・・・」
陶子と浅井がやってきた。
「もしかして
応援に来て下さったのですか?」
「は?」
と陶子が言う。
大吾が入って来た。
「シェフまで応援に来てくれたのですか?」
しかし、大吾は
パティシエ服を着て
希に向かっていった。
「叩きのめしてやる」
あっけにとられる希。
状況が判断できない。
一徹が「もしかして
大吾さんはコンクールに出るのか」と
聞く。
希は顔色が変わった。
「うそや・・・・・」
******************
さぁ、大吾との対戦となった。
まさかと思うでしょうが
もともと、大吾がコンクールを
見繕ってくれて
かってに応募してくれたのです。
彼が出ないとだれも言っていないし
でたとしても、おかしくはないと
思います。
それだけ、希を世界に送り出そうと
しているということです。
師匠とは有り難いものです。
だから、いくつになっても
頭が上がらないのですね。
大吾と幸枝のように、です。
では
その大吾を相手に
どこまで戦えるのでしょうか。
大吾のアシスタントには
陶子と浅井がつくのでしょうね。
がんばれ
希!!!
「希・・お父さんかあ連絡があった。」
希は驚いた。
その連絡とはHPのコメントだった。
貝殻おじさんという
そのひとは
「でっかい夢をかなえて
世界一を目指してください」
とあった。
徹はかつて貝殻ビジネスを
やろうとしていた。
大輔が来たことの目的も
圭太は希に話をした。
一徹が探しに行ったことも
話した・・
「お父さんはずっとこのHPを見ていたのでは
ないのかな
おまえが世界一を目指すことを
しってとうとう連絡をくれたのでは
ないかな?」
と、圭太が言う。
希は、徹が生きていたこと
連絡をくれたことに
喜びを感じながらも
また、複雑な思いをもって
いた。
夏の昼下がり
子供たちと一緒に遊ぶ
一徹。
希はみのりにも心配を
かけていたことを
謝った。
みのりはあっけらかんと
「よかったわいね、お父さんから
連絡があって」と
いった。
希は気持ちが晴れない。
怒っているとか
ではなく
なにか、もやっとするという。
一徹は「それは俺も思う」と
いった。
「コメントするぐらいなら
連絡しろよとか
貝殻おじさんというのなら
津村徹とかけよとか・・」
と、いった。
藍子が「古い荷物を整理していたら
こんなものが見つかった」という。
その中には
希の小学校時代のものが
あった。
希が書いた作文があった。
「私は夢が大綺羅です
あてのならない夢は
家族を不幸にするからです。
人生は地道にコツコツです・・」
「お母さん、夢嫌いなん?」
匠が聞く
「昔はね。」と藍子が言う。
「でも今は、夢を追って世界一を
目指しているのだから
すごいね」と
藍子は匠に言う。
すると希は「だんだん腹が立ってきた」
といいはじめた。
その様子をみて歩実は一徹に
「海に行こう」といった。
よく考えたら
いや、考えるまでもなく
昔から徹にどれほど振り回されて
来たことかと希はおもった。
無事でいたのは嬉しいが
そもそもいなくなるほうが悪いと
思った。
何が貝殻おじさんだ。
こんな応援素直に喜べるわけが
ない!!
というか
むしろ動揺する。
邪魔される
コンクールに支障をきたす
希は、その怒りのエネルギーで
ケーキを作り上げた。
「ハイ終了!!」
沙耶は、「5時間10分!
五分も早いですよ。
新記録」と
よろこんだ。
徹への怒りのパワーは
いつでも希の原動力になのでございます。
徹のコメントはおっさんたちにも
話題となった。
「貝殻おじさんというメッセージや」
「生きとってよかった」
「夢枕に立ったから
死んだと思った・・」
元冶は
「よし、祭りの準備や」という。
はるさんは
「別に毎年やっとるやろ?」
という。
圭太の仕事場で一徹は圭太と
話をする。
希が「徹のことを怒っていた」と
つぶやく
「でも、徹が応援していることは
知っていたほうがいい」と
圭太は言う。
ケーキのテーマは家族だから
である。
「たしかに
希がパティシエになろうと
おもったのは
徹のケーキがきっかけである
店だしたのもお父さんだし」
「でかいわいえ
希には
お父さんの存在は・・・」
「ほうやな・・・
これ、コンクールにもっていくの?」
「ほうや、希のケーキの台や。」
「お父さん見に来るかもしれない。
HPで実況中継をするから
みつけたら
捕まえる」と一徹は言うが
「状況が変わっていなかったら
お父さんは帰ることはできない」と
圭太は心配した。
あの、山口のことである。
つぶれた会社のせいで人生が狂って
しまった元社員の山口とその仲間は
徹に誘われて能登に来たが
きれいな奥さんと
パティシエを目指す希・・
そして仲のいい家族を見て
徹も倒産の犠牲者と思って
いたが、そうではないと
気が付いた。
山口たちはそれぞれに苦労して
いまもなお、仕事が不安定な
経済状況と離婚などを経験して
苦労していた。
それにひきかえ社長であった徹は
笑って暮らしているではないか。
山口は徹に、罪の報いを受けてもらいます。
といった。
徹は自分はどうなっても、家族は守って
ほしいと山口に言う。
しかし、聞き入れてもらえないので
徹は、全責任をとるために
能登を離れて、行方不明になった。
そのことを思うと圭太は
自分もコンクールに行くといった。
大会二日前。
希は自分が幼いころから書き溜めた
レシピを見ていた。
そして今
パティシエコンクールのために
書き加えた
アントルメなどがあった。
コンクール前日
希は、桶作家を出発した。
圭太と一徹がついていくことに
なった。
でかけるとき、「みんながいない」と
希は気が付いた。
するといきなり
クラッカーがなって
みのりや子供たちや
ふみたちが
「がんばってね」と
エールを送る。
「ありがとう!!」
希が言うと
匠と歩実が
「お守りやよ」といって
小さな魔女姫の人形をくれた。
そして歩実はあの、圭太が元カノに
上げるために造った
ハート形の赤いペンダントも
くれた。
圭太は笑った。
希は「ありがとう」といった。
「希、楽しんでこいや」
と元冶が言う。
希は、「子供たちをよろしく」と
いった。
子供たちは
「失敗、おっぱい
世界一」と
いって
エールを送った。
そして、
当日となり
場所は
東京だ。
そのコンクールの会場に現れた希だった。
「もしもし、神南法律事務所ですか」と
圭太はあるところへ電話をする。
「いま、東京に来ていますから
何時でも大丈夫です」と
いっている。
一徹はHPの更新で記事を書いていた。
「はい、紺谷圭太です。
はい、それでは11時にお伺いします。」
何の用なんでしょうか?
出場者控室では一子が家族のお守りを
「いいね」といってカメラに収める。
が、あの、一子へのペンダントを見て
「邪魔やなダサいし」と言ってどかした。
希は、あっけにとられた。
「いいね、家族って感じ。」
おまもりと、魔女姫の写真を一子は
ほめた。
そこへ「陶子さんが来た」と
沙耶がかけつける。
「陶子さんが・・・・」
陶子と浅井がやってきた。
「もしかして
応援に来て下さったのですか?」
「は?」
と陶子が言う。
大吾が入って来た。
「シェフまで応援に来てくれたのですか?」
しかし、大吾は
パティシエ服を着て
希に向かっていった。
「叩きのめしてやる」
あっけにとられる希。
状況が判断できない。
一徹が「もしかして
大吾さんはコンクールに出るのか」と
聞く。
希は顔色が変わった。
「うそや・・・・・」
******************
さぁ、大吾との対戦となった。
まさかと思うでしょうが
もともと、大吾がコンクールを
見繕ってくれて
かってに応募してくれたのです。
彼が出ないとだれも言っていないし
でたとしても、おかしくはないと
思います。
それだけ、希を世界に送り出そうと
しているということです。
師匠とは有り難いものです。
だから、いくつになっても
頭が上がらないのですね。
大吾と幸枝のように、です。
では
その大吾を相手に
どこまで戦えるのでしょうか。
大吾のアシスタントには
陶子と浅井がつくのでしょうね。
がんばれ
希!!!
