出産クッサンベイビー2
妊娠したとわかって
一週間
希は仕事をセーブしながら
働いていました。
圭太は仕事中でもなにか
うれしそうで
にやけてしまっていた。
そんな圭太を井田たちは
笑った
「漫画っすねあの男」と亜美。
「いいな子供・・
亜美ちゃん、おらっちも」と井田。
「妄想はやめてください」
はるさんが桶作家にきた。
はるは、「まれちゃんとこは双子
か~~」と嬉しそうに言う。
一徹は「予想の斜め上をいくからな
ねえちゃんは、」といった。
予想の斜め上って、なんだろ?
久美は「それでも店も女将さんも
つづけるんだから、大丈夫かいね」と
心配する。
元冶はたちあがって
「希の所へじゃがいもを届けに行く」
というが
ふみはその魂胆をわかっていて
「あるやろ、ジャガイモくらい
あっちにも」という。
元冶は座った。
徹志がないたので一徹は
二階につれていった。
「一徹はいいお父さんだ」とはるさんと
久美は言う。
「どういう教育をしたのか」と
はるさんはみのりに聞くが
「最初が肝心だから」と
いうだけのみのりだった。
「圭太は気が利かないから
どうだろうね?」と
はるさんと久美は笑った。
元冶はまた立ち上がった。
ふみはその魂胆を見抜いて
「注意しに行かなくてもいいから
ね、圭太に」という。
「希も一徹も
自分たちの孫ではないから
余計な口は出さないほうがいい」という。
はるさんは、「それでも自分の孫と
間違う時があるよ」と
わらった。
「一子は、まだまだ
ふらふらしている。
いつになったら結婚するんだろう」と
はるさんは、愚痴った。
そんな時塗師屋に一子が来た。
金沢スイーツ第二弾の
取材らしい。
塗師屋に来て、懐かしいと
一子は言う。
「こどものこと、結婚のこと
おめでとう」といった。
前に一子は横浜でおめでとうと
言ったときは
まだまだ一子は人生の悩みの
なかだったので
素直に言えなかったと
いう。
「一度、きちんと言いたかった」と
一子は言う。
「いろいろあったけど
ほんとうに希と圭太のことは
おめでとうと
思っているよ」と
いった。
そして、母子健康手帳と
エコー写真を見せてくれと
一子は言った。
自分はまだだし、取材の一環でいちど
見て見たいという。
希は考えたが
その瞬間を見て、一子は
「元カノに見られるのはいやかな?」と
聞く。
希は、「そんなことはない」といって
取りに行った。
一人になった一子は
また、「懐かしいな」と
塗師屋のなかをみていって
「貧乏パティシエと
漆職人の間に子供か・・・」と
いって写真を撮った。
そこに圭太が帰ってきた。
「こんにちは赤ちゃん」と
言う歌を歌っている・・が
おんちである。
一子を見て
はっとした。
「お邪魔してます。」
圭太は、「希は?」と聞く。
「ちょっと」、と言って一子は
圭太に子供ができたことを
おめでとうといった。
「親方にもなるし、がんばらなね?」
といった。
圭太は、戸惑いながら
「コラムよかったね」という。
「おまえ都会に流されている」と
以前圭太に怒られたことを
一子が言うと
圭太は「あれは俺が小さかったさけ」と
いった。
一子は、「昔自分の野心は黒かった
から、どうしても心が軽くならなかった」
という。
「いまは野心はあるけど真っ白で形も
見えている、心は楽だ、白いから
ごめんね、黒かった時代にいろいろ
振り回してしまった。」
ふたりは笑った。
希はそっとその様子を聞いていた。
そして、母子手帳を
もって一子にみせにいった。
「試食如何ですか?」
太った女性が
食べたが
「おいしいけど又にするわ」と言って
さっていった。
妊娠六か月になると
希は荷物を持つことができなく
なり、材料は中にまで運んで
もらうようになった。
鍋に造ったクリームを
鍋ごと動かすことが
躊躇するようになった。
妊娠七か月
大きくなっていくおなかだった。
「大分大きくなったね」と
声をかける人はいても
「試食如何ですか」と
いう希の問いには答えずに
去っていく。
売り上げが
低空飛行の毎日が続いた。
そのまま
産休前の営業最終日と
なった。
お客さんが入って来た。
「いらっしゃいませ。」
「ああ、中で食べられるのね」と
女性が一人で入って来た。
どうやら、観光できたらしい。
彼女もおなかが大きい。
希は「自分は七か月だけど
双子なんです」というと
女性は「楽しそうだけど大変だ」と
いって笑った。
注文したマルジョレーヌを
食べた女性、都さんは
「うん?これだけは本格的ね」と
いう。
希は本格的フランス菓子の店に
したくてそれで能登の食材
で作りたくてと語った。
能登の光や空気やにおいの中で
食べるともっとおいしいと
気が付いて今はここでお店をだせて
よかったと言った。
都はじっと聞いていた。
「子供産んだ後はお店はどうするの?」
「がんばります、今日から半年休む
つもりですけど。」
「そう、かさなるものね
女は。
仕事が充実する時期と
子供と・・・
私はまだ決めきれないのよ。
仕事をどうするのかってこと・・
うん、おいしい・・・」
都は「御馳走様でした」と言って
帰って行った。
そして、希は
店の外に
貼り紙をした。
半年間の休業の紙である。
やがて
妊娠10か月となった。
八月である。
希は
「お父さんの執念を感じる」と
いった。
なぜか苦しいのだ。
あしたは8月10日。
どうしても徹の思いが
同じ日に産ませたいと
願っているような気がすると
希はいう。
圭太は、「まさか
10日は明日なんだから」と
のんきである。
弥太郎は、「名前は決めたのか」と
圭太に言う。
漆に、ちなんだ、特殊な名前
にしたいと圭太は言うが・・
希は反対した。
「親の勝手な思いを子供にしょわせる
ことになるので、普通の名前でいい」と
いう。
希自身も自分の名前を好きになるのに
苦労をしたというのだ。
圭太は「名前は大事だ。親からの最初
のプレゼントだからな」と
平然としている。
「希」という名前を一発で読まれた
ことはないのである。
津村・・・・と
次が続かないので
「希です」と
希は、よく今までの場面で
答えていた。
希は「独りよがりのプレゼントは
迷惑なだけだよ」と
怒った。
「うちかて
自分の名前を好きになるのに
ど・・・・・・ん
だけ
紆余曲折が
あったことかっ!!!
もう・・・・」
と、言いかけて
あまりの興奮状態で
「いたっ!!!!」
と、顔をゆがめた。
陣痛が来たのか
みんな、さわいだ。
出産経験者の
藍子は、「あわてたらだめ」と
いった、「今すぐ生まれるわけでは
ない」と「落ち着け」という。
圭太は井田に「ゴルフボールをとって
来てほしい」という。
何のために?
希はやってくる
痛みに耐えていた。
*****************
お店が大きくならないうちに
希の産休になった。
あの最後の客の都は
どういう客だったのだろう?
もしかしたら、一子のような
ジャーナリストさんかな?
と思った。
双子で10か月も持つのかと
驚くが
9か月に
たとえば
一日でも
一週間でも足した日数だと
満期産となる。
8月10日は
9か月になんにち足した日なんだ
ろうか?
予定日なんか
当てにならないものです。
都会の妊婦さんと違って
こうして大勢の人の中で
見守られた生活をして
いる希は
しあわせです。
結婚して
見知らぬ土地にいったとして
そこでなじむ前に
妊娠してというと
ご近所の人とも
なかなかなじむ前に
・・・・
都会はそうですよね。
ところがこうして、自分の故郷
で妊娠出産をすると
口を出す年寄りが多い分、
やはり心丈夫です。
子育ては
田舎がいいのか
都会がいいのか
悩みますね。
希のドラマを見ていると
田舎がいいなと
思います。
おいしい、空気と
おいしい食材が
たっぷりで
家族のように気を付けて
くれる人たちが
いること。
これからの子育てにも
うれしいことです。
妊娠したとわかって
一週間
希は仕事をセーブしながら
働いていました。
圭太は仕事中でもなにか
うれしそうで
にやけてしまっていた。
そんな圭太を井田たちは
笑った
「漫画っすねあの男」と亜美。
「いいな子供・・
亜美ちゃん、おらっちも」と井田。
「妄想はやめてください」
はるさんが桶作家にきた。
はるは、「まれちゃんとこは双子
か~~」と嬉しそうに言う。
一徹は「予想の斜め上をいくからな
ねえちゃんは、」といった。
予想の斜め上って、なんだろ?
久美は「それでも店も女将さんも
つづけるんだから、大丈夫かいね」と
心配する。
元冶はたちあがって
「希の所へじゃがいもを届けに行く」
というが
ふみはその魂胆をわかっていて
「あるやろ、ジャガイモくらい
あっちにも」という。
元冶は座った。
徹志がないたので一徹は
二階につれていった。
「一徹はいいお父さんだ」とはるさんと
久美は言う。
「どういう教育をしたのか」と
はるさんはみのりに聞くが
「最初が肝心だから」と
いうだけのみのりだった。
「圭太は気が利かないから
どうだろうね?」と
はるさんと久美は笑った。
元冶はまた立ち上がった。
ふみはその魂胆を見抜いて
「注意しに行かなくてもいいから
ね、圭太に」という。
「希も一徹も
自分たちの孫ではないから
余計な口は出さないほうがいい」という。
はるさんは、「それでも自分の孫と
間違う時があるよ」と
わらった。
「一子は、まだまだ
ふらふらしている。
いつになったら結婚するんだろう」と
はるさんは、愚痴った。
そんな時塗師屋に一子が来た。
金沢スイーツ第二弾の
取材らしい。
塗師屋に来て、懐かしいと
一子は言う。
「こどものこと、結婚のこと
おめでとう」といった。
前に一子は横浜でおめでとうと
言ったときは
まだまだ一子は人生の悩みの
なかだったので
素直に言えなかったと
いう。
「一度、きちんと言いたかった」と
一子は言う。
「いろいろあったけど
ほんとうに希と圭太のことは
おめでとうと
思っているよ」と
いった。
そして、母子健康手帳と
エコー写真を見せてくれと
一子は言った。
自分はまだだし、取材の一環でいちど
見て見たいという。
希は考えたが
その瞬間を見て、一子は
「元カノに見られるのはいやかな?」と
聞く。
希は、「そんなことはない」といって
取りに行った。
一人になった一子は
また、「懐かしいな」と
塗師屋のなかをみていって
「貧乏パティシエと
漆職人の間に子供か・・・」と
いって写真を撮った。
そこに圭太が帰ってきた。
「こんにちは赤ちゃん」と
言う歌を歌っている・・が
おんちである。
一子を見て
はっとした。
「お邪魔してます。」
圭太は、「希は?」と聞く。
「ちょっと」、と言って一子は
圭太に子供ができたことを
おめでとうといった。
「親方にもなるし、がんばらなね?」
といった。
圭太は、戸惑いながら
「コラムよかったね」という。
「おまえ都会に流されている」と
以前圭太に怒られたことを
一子が言うと
圭太は「あれは俺が小さかったさけ」と
いった。
一子は、「昔自分の野心は黒かった
から、どうしても心が軽くならなかった」
という。
「いまは野心はあるけど真っ白で形も
見えている、心は楽だ、白いから
ごめんね、黒かった時代にいろいろ
振り回してしまった。」
ふたりは笑った。
希はそっとその様子を聞いていた。
そして、母子手帳を
もって一子にみせにいった。
「試食如何ですか?」
太った女性が
食べたが
「おいしいけど又にするわ」と言って
さっていった。
妊娠六か月になると
希は荷物を持つことができなく
なり、材料は中にまで運んで
もらうようになった。
鍋に造ったクリームを
鍋ごと動かすことが
躊躇するようになった。
妊娠七か月
大きくなっていくおなかだった。
「大分大きくなったね」と
声をかける人はいても
「試食如何ですか」と
いう希の問いには答えずに
去っていく。
売り上げが
低空飛行の毎日が続いた。
そのまま
産休前の営業最終日と
なった。
お客さんが入って来た。
「いらっしゃいませ。」
「ああ、中で食べられるのね」と
女性が一人で入って来た。
どうやら、観光できたらしい。
彼女もおなかが大きい。
希は「自分は七か月だけど
双子なんです」というと
女性は「楽しそうだけど大変だ」と
いって笑った。
注文したマルジョレーヌを
食べた女性、都さんは
「うん?これだけは本格的ね」と
いう。
希は本格的フランス菓子の店に
したくてそれで能登の食材
で作りたくてと語った。
能登の光や空気やにおいの中で
食べるともっとおいしいと
気が付いて今はここでお店をだせて
よかったと言った。
都はじっと聞いていた。
「子供産んだ後はお店はどうするの?」
「がんばります、今日から半年休む
つもりですけど。」
「そう、かさなるものね
女は。
仕事が充実する時期と
子供と・・・
私はまだ決めきれないのよ。
仕事をどうするのかってこと・・
うん、おいしい・・・」
都は「御馳走様でした」と言って
帰って行った。
そして、希は
店の外に
貼り紙をした。
半年間の休業の紙である。
やがて
妊娠10か月となった。
八月である。
希は
「お父さんの執念を感じる」と
いった。
なぜか苦しいのだ。
あしたは8月10日。
どうしても徹の思いが
同じ日に産ませたいと
願っているような気がすると
希はいう。
圭太は、「まさか
10日は明日なんだから」と
のんきである。
弥太郎は、「名前は決めたのか」と
圭太に言う。
漆に、ちなんだ、特殊な名前
にしたいと圭太は言うが・・
希は反対した。
「親の勝手な思いを子供にしょわせる
ことになるので、普通の名前でいい」と
いう。
希自身も自分の名前を好きになるのに
苦労をしたというのだ。
圭太は「名前は大事だ。親からの最初
のプレゼントだからな」と
平然としている。
「希」という名前を一発で読まれた
ことはないのである。
津村・・・・と
次が続かないので
「希です」と
希は、よく今までの場面で
答えていた。
希は「独りよがりのプレゼントは
迷惑なだけだよ」と
怒った。
「うちかて
自分の名前を好きになるのに
ど・・・・・・ん
だけ
紆余曲折が
あったことかっ!!!
もう・・・・」
と、言いかけて
あまりの興奮状態で
「いたっ!!!!」
と、顔をゆがめた。
陣痛が来たのか
みんな、さわいだ。
出産経験者の
藍子は、「あわてたらだめ」と
いった、「今すぐ生まれるわけでは
ない」と「落ち着け」という。
圭太は井田に「ゴルフボールをとって
来てほしい」という。
何のために?
希はやってくる
痛みに耐えていた。
*****************
お店が大きくならないうちに
希の産休になった。
あの最後の客の都は
どういう客だったのだろう?
もしかしたら、一子のような
ジャーナリストさんかな?
と思った。
双子で10か月も持つのかと
驚くが
9か月に
たとえば
一日でも
一週間でも足した日数だと
満期産となる。
8月10日は
9か月になんにち足した日なんだ
ろうか?
予定日なんか
当てにならないものです。
都会の妊婦さんと違って
こうして大勢の人の中で
見守られた生活をして
いる希は
しあわせです。
結婚して
見知らぬ土地にいったとして
そこでなじむ前に
妊娠してというと
ご近所の人とも
なかなかなじむ前に
・・・・
都会はそうですよね。
ところがこうして、自分の故郷
で妊娠出産をすると
口を出す年寄りが多い分、
やはり心丈夫です。
子育ては
田舎がいいのか
都会がいいのか
悩みますね。
希のドラマを見ていると
田舎がいいなと
思います。
おいしい、空気と
おいしい食材が
たっぷりで
家族のように気を付けて
くれる人たちが
いること。
これからの子育てにも
うれしいことです。
