潮時ジャガイモガレット5
一徹が元冶の塩田を継ぎたいと
いうが、まず彼に足りないのは
体力である。
塗師屋で雑巾がけ。
廊下を何度も往復する。
一徹は俺は俺のやり方でというが
希は頭を使っても元冶さんは
許してくれないからと
いって体育会系のトレーニングの
コーチとなっている。
荷物に上げさげから
荷物運び
一徹は自分の仕事をやらしている
だけだと希に文句を言う。
弥太郎は面白そうに見ている。
止める気などない。
圭太は忙しい。
止める時間などない。

それから野外のランニング。
「気合だ~~~」と希。
「腹筋運動・・
雑巾がけ、50往復!!」

直美がきた。

「希さん、あんたも楽しとらんと
やるまま。」

そして特訓の成果を
発表する日が来た。
塩水をまこうとしても
なかなか
かっこうにならない。

希は「自分が見本を見せから」と
いって自らがやるが
元冶も文も
徹も藍子も
呆れてしまう。

桶作家に高志が来た。

高志のバンドはメジャー
デビューの話があるという。

藍子は喜んだが、高志は
のんびり歌いたいからと
いって断ったらしい。
藍子は、「かっこいいがいね」と
いう。

「ジャガイモがあるぞ」、と文が
もってくる。

徹は高志のデビューを聞いて
二階へあがっていった。
藍子は、「どうしたの」と
聞くが「自分みたいなのが
いても目障りだ」といった。
高志は「すごい」と
徹はいった。
「俺の時代ももう終わったな・・・。」

「何をいじけているのか」と
藍子が言う。

「あんなに一徹に嫌われている
なんて」と
徹は落ち込んだ。

藍子は、「一徹は父が好きだから
あんなに厳しくいうんだ、
期待しているから
あれほど、いうんだ。
その前に徹が逃げ出して
どうするんだ」と
いった。
「離れて暮らした三年間は無駄ではなかった
し、これほど落ち込んでいるのは
頑張った証拠だし。
うっとうしいけど思いっきり落ち込んで
いいよ、愚痴ってもいいよ
リハビリだからね。
徹さんは夢でできているから
そのうちまた元気になるから」と
なぐさめた。
「さあ笑って」

徹は笑った。

「ごめんね」と徹。

「大丈夫」と藍子。

「ごめんね」

「大丈夫!!」

二人は笑った。

「大丈夫?」と藍子

「うん。」

「下に来てね
一緒にお茶を飲もう!!」

高志が歌っていた。

♪泣かないで
泣かないで
死ぬまで一緒に
いたいよ
強く優しく抱きしめて
ずっとずっと離さないよ・・

文もみのりも拍手をした。

藍子は「いい歌だね」という。
「メジャーデビューをしたら能登でも
聞くことができるのにね。
この間横浜で励まされて
元気出たわ。
おばちゃん、高志君のファンやから。」
といった。
高志は「いつでも呼んでくれたら」と
いう。

そのころ、希は明日元冶の所へ
いくからと、お菓子を作っていた。
ジャガイモと元冶の塩で
お菓子を考えて作っていた。

圭太は、嬉しそうに楽しそうに
ケーキを作る希を見た・・
「やっぱり一番生き生きしているな。
お菓子作っていると。」

「楽しいよ!!」

そしてお菓子ができた。

元冶の家で、希はお菓子をもって
現れて、一徹を励ました。

そして、一徹は「塩田をやらして
ほしい」というが
元冶は断った。
「おまえには継がせられん。」

「元冶さん、おやつ食べんか?」
と希。
徹は、前もっての打ち合わせ通り
「このお菓子は、なんだ?」と
聞く。
「これはガレットといって
元冶さんの釜でゆでたジャガイモと
塩で作ったんだ」と希は
答えた。

「塩田をやめるとこのジャガイモも
塩も作れなくなるのか?
だったら跡継ぎが必要だな~~」


臭い芝居をやる。

一徹は、「もう少し上手に応援できんけ?」
という。

文は「うめえな~~、作り方は
どうや?」と聞く。

「教えるよ~~
文さんもずっと食べたいと思っている
やろ~~~?」

希の芝居も臭い。

「ジャガイモゆでたいやろ?」と
希。

「ゆでたいね~~
一徹以外の跡継ぎがおったらね~~~」

「一徹も筋肉ついてきたんよ
ほれ~~?」と希は一徹のシャツを
あげる。

「そうだ、」と藍子は
「元冶さんクイズをしよう」と
いう~^
盛り上げようと希は
「そうだそうだ」というと

元冶は大声で

「断る!!!」


どなった。

空気がまずくなったとき
みのりが
「ただいま~~~」と
帰ってきた。

農協はどうしたのかと
希が聞くと
「今日は病院へ行ってきた
から」という。

「え???」

一同きょとんとしている
のでみのりは
「もう安定期だから
いってもいいでしょ」と
一徹に聞く。

つまり・

おめでただったのだった。

一徹は
「みのりにこどもができた」といった。
みのりは
「じゃん!!!」

と言って母子手帳を見せた。

だからジャガイモを食べたくて
食べたくて
よく食べていたのはそのせいだった。

「おめでとう~~~~~」
みんな大騒ぎとなった。
元冶は
「おとこか 

おんなか」

と聞く。

徹は真人に
電話をした。
「おれたちじいちゃんだよ~~!!」

「ほやさけ!!
ほやさけ!!!!

塩田を継がしてほしい、」
一徹はそう大声で言った。

子供ができたことと関係があると
いう。
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一徹のあたまでっかちには
ほとほと体育会系の希は
手を焼いたようだった。
いい姉弟ですよね。
希はそんなに威張らないし
一徹は地味にコツコツだし
姉を支える弟だったはずだし。

高志はなぜ能登に帰ってきたのかと
不思議に思う。
なにかあったのかな?
藍子さんの応援かな??

元冶さんはなぜ
一徹に塩田を継がせられない
のか・・・
人には向き不向きがあって
明らかに一徹ではだめだと
思ったからだろうと
思うが・・

子供ができたことと
塩田の後継は
なにか、つながりがあるらしいね。
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毎日暑いですが
お元気ですか?

毎日36度から
37度という
体温波の気温で
へたばりそうです。
無理しないで
甲子園大会を見ながら
ゆっくりしています。

しかし・・・

暑そうですが

高校生は元気でいいですね。
みんな、頑張れ~~~!!!