潮時じゃがいもガレット1
元冶は塩田で塩水をまいている。
藍子は、元冶に塗師屋へ行ってくると
声をかけてでかけた。
こうして・・・
圭太は五代目紺谷弥太郎を
つぐことになった。
またまた、女将の責任が
のしかかってきた希。
弥太郎は初代からの顧客名簿を
圭太にわたした。
長く使える食器だけに
だれが何を買ってくれて
何を修理するのか
管理している。
「全部頭にいれとけ。
長い付き合いになるので
頭に入れていないと
話しにならない。」
希は女将として圭太のサポート
をする。
直美が希に講釈をする。
「女将というものはただ用事を
こなしていたらいいというものでは
ない。
親方と職人さんが漆に
せんねんしてもらえるように
内側から・・」
と話をしていると
圭太が
「希は、ちょっと手伝っているだけ
だから・・」
という。
直美は
「圭太ちゃんは気にしないでいいのよ。」
とあまく答える。
「ほら見なさい。
余計な気を遣わせているでしょ!」
希ははっとした。
「あの、お母さん」
「手がとまっとる」
「いつかパティシエに戻ります。」
希は作業をしながらいう。
「その気持ちは絶対変わりません。」
「まだそんなことを言うとるの?」
呆れた直美だった。
「それでも塗師屋が落ち着くまで
真剣に
本気でやらしてもらいます。
ご指導のほど
よろしくお願いいたします。」
希は直美は頭を下げていった。
圭太は亜美と井田のまえで
つぶやいた。
「あーあ
お願いしてしもた・・・・」
直美はうれしそうに
「だったら手加減せんさけね!」
といった。
その話を希とした
一子は
「そうして、なし崩し的に
女将としての一生を終える
希なのであった・・・」
と電話で茶化した。
「ちごうわいね。」
「女は結局結婚したら
自分の仕事は後回しという
ことかいね。」
希は糊をこねてこね
ながらの電話だった。
希は違うと言いながらも
一子はどうなんだと聞く。
一子は自分を必死に売り出して
いるらしく、小さな記事も
採用してもらっている。
希は自分のことのように
喜んだ。
電話を置いた後藍子が来た。
お茶の時間だからという。
糊を作っている希に、
かわりにするからとい
った、
女将の仕事はどうなのと聞くと
希は「大変だけど
スーシェフに似とるな」という。
どっちもサポート役という。
「輪島塗とケーキ作りも似ている
ところもあるから
楽しい」と
希はあっけらかんとしている。
「お父さんはどうしているの?」
「元気にはなっているけどね・・・」
その徹ははるさんちで
浩一、
真人
慎一郎
の前で話をする。
愚痴である。
「今回ばかりは本気だッたけど
夢のかけらも
つかめた気がしていたけど
でも・・
だめだった・・・」
「藍子さんに再プロポーズをして
良かったと思ったけど」と慎一郎。
「夢は諦めるのけ?」と浩一。
「所詮無理だったんだ、おれ
なんか・・・・」
いつもいつも
こういう感じなので
はるさんは
「いつまで続くのか、その
三文芝居は・・」と怒鳴った。
「敗残者には誰でもが冷たいのさ」
と、徹。
おっちゃんたちは
徹の味方であるが。
そんな徹の話を聞いているだけで
気分が悪くなるとはるが
怒っていたと
文は家で元冶に話をした。
ところが元冶はさっきから
塩をじっとみている。
文は気になったが
元冶はだまっていた。
希はしばらくこっちにいる
ことや
圭太が五代目を継ぐことになった
事も話した。
元冶は何かを考えていた。
元冶は立ち上がって去って行った。
いよいよ、親方業を引退する弥太郎は
静かにいままでの足跡をたどっていた。
その弥太郎を元冶が朝市で
おなじみの食堂に呼び出した。
「何か用か?」
弥太郎がやってきた。
「泣いているのではないかと
思って。
引退をきめたのやろ?」
「ああ、楽隠居や、たのしみだ
あはははは・・」
元冶は弥太郎のそばに座った。
そしてコップに酒をついだ。
弥太郎はそれを飲んだ。
「ちきねえもんやぞ。自分に引導を
渡すっていうことは・・・」
タメイキのように弥太郎が言う。
「知らない顔して親方を
続けようと思ったら
できないことはない。
でも輪島塗をダメにしては
いかんさけな。」
元冶は黙ってまた酒をついだ。
二人は一緒に飲んだ。
元冶も・・そろそろ・・と思っている
のか・・
翌日、塩田で藍子は元冶にジャガイモを
もらってもいいかと
聞いた。希が来るという。
「いいぞ」、といった。
藍子は、塩釜のある部屋に行って
熱湯の中のネットの中にあるジャガイモを
ひっぱりあげた。
「できてる
できてる!」
藍子は、じゃがいもをお湯から
出した。
希と圭太は一緒に来ていた。
隣町の生地屋さんとこに挨拶に
行った帰りだという。
みのりも一徹も元気だった。
希は文に手土産を渡した。
希は徹に声をかけた。
徹は離れたところで
ふてくされて寝ていた。
「お父さんもこっちへ来て」
というと
「おれなんか」とふてくされている。
一徹は「ずっとこうだから」と
いった。
圭太は
徹に
「お父さん、俺もこれから日本一の親方を
目指すさけ・・
一緒に頑張らんけ!!」
と、あっけらかんとして
いった。
徹は、
「うるさいな・・・・」と、
不機嫌である。
「キミみたいにね
希望に満ちた若者に
キラキラした目で
あつく語られると
よけい嫌になるんだよ!!!」
「圭太にあたることないがいね」と
希が言う。
「とにかくね
俺は夢はいいの!!!!」
元冶は
「引退や」といった。
「そう・・・俺はもう引退・・」
ハッと一同が元冶を見た。
「塩づくりはもう引退するわ・・
今年で最後にして
塩田はやめる
希、おまえ
塩田の鎌瀧小屋で
ケーキ屋をするまし・・」
突如の引退宣言。
しかも
希にケーキ屋をと
いう・・・
驚く希だった。
************
人生どう転ぶか
わからないものである。
こんなところで
ケーキ屋の話が出るとは?
しかしその前にセンスの問題が
あって、それを磨くために
フランスへ行くことになって
いたのではないか?
草々に圭太は女将なしの
親方になるのだろうか?
おそらく直美が
女将役をするのではないかと
私は思いますが???
+++++++++++++++
暑い毎日です。
今朝、用事があって外に出かけて・・
それも20分ぐらい。
帽子もかぶっていたし・・
なんだか気持ちが悪い。
ふらふらする・・・
やばいと思って
インスタントのシジミの
スープを作りました。
それを飲んでいると
やっと正気に戻りました。
皆様
充分注意してくださいね。
元冶は塩田で塩水をまいている。
藍子は、元冶に塗師屋へ行ってくると
声をかけてでかけた。
こうして・・・
圭太は五代目紺谷弥太郎を
つぐことになった。
またまた、女将の責任が
のしかかってきた希。
弥太郎は初代からの顧客名簿を
圭太にわたした。
長く使える食器だけに
だれが何を買ってくれて
何を修理するのか
管理している。
「全部頭にいれとけ。
長い付き合いになるので
頭に入れていないと
話しにならない。」
希は女将として圭太のサポート
をする。
直美が希に講釈をする。
「女将というものはただ用事を
こなしていたらいいというものでは
ない。
親方と職人さんが漆に
せんねんしてもらえるように
内側から・・」
と話をしていると
圭太が
「希は、ちょっと手伝っているだけ
だから・・」
という。
直美は
「圭太ちゃんは気にしないでいいのよ。」
とあまく答える。
「ほら見なさい。
余計な気を遣わせているでしょ!」
希ははっとした。
「あの、お母さん」
「手がとまっとる」
「いつかパティシエに戻ります。」
希は作業をしながらいう。
「その気持ちは絶対変わりません。」
「まだそんなことを言うとるの?」
呆れた直美だった。
「それでも塗師屋が落ち着くまで
真剣に
本気でやらしてもらいます。
ご指導のほど
よろしくお願いいたします。」
希は直美は頭を下げていった。
圭太は亜美と井田のまえで
つぶやいた。
「あーあ
お願いしてしもた・・・・」
直美はうれしそうに
「だったら手加減せんさけね!」
といった。
その話を希とした
一子は
「そうして、なし崩し的に
女将としての一生を終える
希なのであった・・・」
と電話で茶化した。
「ちごうわいね。」
「女は結局結婚したら
自分の仕事は後回しという
ことかいね。」
希は糊をこねてこね
ながらの電話だった。
希は違うと言いながらも
一子はどうなんだと聞く。
一子は自分を必死に売り出して
いるらしく、小さな記事も
採用してもらっている。
希は自分のことのように
喜んだ。
電話を置いた後藍子が来た。
お茶の時間だからという。
糊を作っている希に、
かわりにするからとい
った、
女将の仕事はどうなのと聞くと
希は「大変だけど
スーシェフに似とるな」という。
どっちもサポート役という。
「輪島塗とケーキ作りも似ている
ところもあるから
楽しい」と
希はあっけらかんとしている。
「お父さんはどうしているの?」
「元気にはなっているけどね・・・」
その徹ははるさんちで
浩一、
真人
慎一郎
の前で話をする。
愚痴である。
「今回ばかりは本気だッたけど
夢のかけらも
つかめた気がしていたけど
でも・・
だめだった・・・」
「藍子さんに再プロポーズをして
良かったと思ったけど」と慎一郎。
「夢は諦めるのけ?」と浩一。
「所詮無理だったんだ、おれ
なんか・・・・」
いつもいつも
こういう感じなので
はるさんは
「いつまで続くのか、その
三文芝居は・・」と怒鳴った。
「敗残者には誰でもが冷たいのさ」
と、徹。
おっちゃんたちは
徹の味方であるが。
そんな徹の話を聞いているだけで
気分が悪くなるとはるが
怒っていたと
文は家で元冶に話をした。
ところが元冶はさっきから
塩をじっとみている。
文は気になったが
元冶はだまっていた。
希はしばらくこっちにいる
ことや
圭太が五代目を継ぐことになった
事も話した。
元冶は何かを考えていた。
元冶は立ち上がって去って行った。
いよいよ、親方業を引退する弥太郎は
静かにいままでの足跡をたどっていた。
その弥太郎を元冶が朝市で
おなじみの食堂に呼び出した。
「何か用か?」
弥太郎がやってきた。
「泣いているのではないかと
思って。
引退をきめたのやろ?」
「ああ、楽隠居や、たのしみだ
あはははは・・」
元冶は弥太郎のそばに座った。
そしてコップに酒をついだ。
弥太郎はそれを飲んだ。
「ちきねえもんやぞ。自分に引導を
渡すっていうことは・・・」
タメイキのように弥太郎が言う。
「知らない顔して親方を
続けようと思ったら
できないことはない。
でも輪島塗をダメにしては
いかんさけな。」
元冶は黙ってまた酒をついだ。
二人は一緒に飲んだ。
元冶も・・そろそろ・・と思っている
のか・・
翌日、塩田で藍子は元冶にジャガイモを
もらってもいいかと
聞いた。希が来るという。
「いいぞ」、といった。
藍子は、塩釜のある部屋に行って
熱湯の中のネットの中にあるジャガイモを
ひっぱりあげた。
「できてる
できてる!」
藍子は、じゃがいもをお湯から
出した。
希と圭太は一緒に来ていた。
隣町の生地屋さんとこに挨拶に
行った帰りだという。
みのりも一徹も元気だった。
希は文に手土産を渡した。
希は徹に声をかけた。
徹は離れたところで
ふてくされて寝ていた。
「お父さんもこっちへ来て」
というと
「おれなんか」とふてくされている。
一徹は「ずっとこうだから」と
いった。
圭太は
徹に
「お父さん、俺もこれから日本一の親方を
目指すさけ・・
一緒に頑張らんけ!!」
と、あっけらかんとして
いった。
徹は、
「うるさいな・・・・」と、
不機嫌である。
「キミみたいにね
希望に満ちた若者に
キラキラした目で
あつく語られると
よけい嫌になるんだよ!!!」
「圭太にあたることないがいね」と
希が言う。
「とにかくね
俺は夢はいいの!!!!」
元冶は
「引退や」といった。
「そう・・・俺はもう引退・・」
ハッと一同が元冶を見た。
「塩づくりはもう引退するわ・・
今年で最後にして
塩田はやめる
希、おまえ
塩田の鎌瀧小屋で
ケーキ屋をするまし・・」
突如の引退宣言。
しかも
希にケーキ屋をと
いう・・・
驚く希だった。
************
人生どう転ぶか
わからないものである。
こんなところで
ケーキ屋の話が出るとは?
しかしその前にセンスの問題が
あって、それを磨くために
フランスへ行くことになって
いたのではないか?
草々に圭太は女将なしの
親方になるのだろうか?
おそらく直美が
女将役をするのではないかと
私は思いますが???
+++++++++++++++
暑い毎日です。
今朝、用事があって外に出かけて・・
それも20分ぐらい。
帽子もかぶっていたし・・
なんだか気持ちが悪い。
ふらふらする・・・
やばいと思って
インスタントのシジミの
スープを作りました。
それを飲んでいると
やっと正気に戻りました。
皆様
充分注意してくださいね。
