親心ロールケーキ5
キミの情報で
博之が塗師屋を継ぐと言うことは
将来的に市長になるということだ
という。
驚いた希は
「そのことは圭太にはいわないで」と言う
と、「そのへんであったので
もういった」という。
案の定圭太は父親の博之に
くってかかっていた。
市長になるために塗師屋になると言う
のが許せない。
その道は特別ではないが
圭太にとって博之が
市長になるために輪島塗を
利用していると言うことが
ゆるせない。
圭太は「五代目は俺が継ぐ、輪島塗を個人の
ことに利用しようとするやつに
預けられるか!!」といった。
「お前に何が出来る。
組合から総スカンを
食ったうえに大きな仕事も
できないくせに」と博之は圭太を
抑えた。
輪島塗のためにも自分が継ぐのが
適任だと博之は
いう。
希は「あれほど圭太が喜んでいた
のに・・・そんないいかた
ないわ」という。
「陶胎漆器をキャンセルしたのも
輪島塗に対して何の感情も
もっていないからだ」と
圭太は怒鳴った。
「五代目は俺や
俺が決める。」と博之。
「たのむから一生に一回ぐらい
尊敬させてくれや。」と圭太はいう。
直美ははっとした。
博之は去っていく。圭太が「待て」と
追いかけるが
井田たちに止められる。
「何とかしてください」と
希は弥太郎にいうが
弥太郎はどうにもできないと
いう。
もはや自分には何の力もない
というのだ。
直美は博之に「圭太が一生懸命
やっていることなのに
なぜ、そっけないのか」と
文句を言うが博之は動じない。
「あす、組合に挨拶に行くから
遅くなる」と言った。
「先に帰るぞ」といって博之はかえ
っていった。
藍子は「直美さん」と声をかける。
直美ははっとして
棚の上を見て
「ここも、めちゃくちゃね」と
芝居をする。
「直美さんが一番がっかりやね。
こんなことになって。」
といった。
「圭太君と博之さんが
仲直りが出来ると思ったでしょ?
期待していたのではないのかなと
思って」といった。
「あんた見かけの割りに
人を良く見てるね。」
直美はほっとして
椅子に座った。
「仲直りどころがますます
悪化するみたい」という。
「それよりもっとがっかり
したのは
圭太のだめ嫁や。」
藍子は「え?」と
驚いた。
「うちの娘け?」
「結婚したら嫁が間に入って
何とか取り持ってくれると
思ったけど
まさかの別居だものね。」
と直美はさらっといった。
藍子は「すみません」という。
「つらいわね。
男の子が父親を尊敬できない
ってことは・・・。」
直美はつぶやいた。
二人は部屋で話をした。
「尊敬したことないの?
お父さんのことは。
私は尊敬していたよ。市役所
のときは。
筋が通っていたから。」
圭太は「あの人は昔からそうだった。
規則とかすじとかばかりで
愛情などなかった・・
尊敬できない」と圭太は言って
去っていった。
仕事部屋で
じっと、陶胎漆器を見た。
「キャンセルや」
「五代目は俺や」
「お前に何が出来るのか」
父親の言葉がよみがえる。
翌日組合の会合に
博之は参加して挨拶をした。
職人としては素人だけど
漆器の発展のために
頑張ってもらう期待が大きいと
組合は言う。
そこへ圭太が陶胎漆器の
試作品を持ってくる。
圭太は「陶胎漆器・・
輪島のみんなで協力してもらえま
せんか?」
といった。
圭太は「これは輪島塗の可能性を
広げることが出来るから」と
訴えた。
「これはチャンスだ」と
必死だったが
みんな反対した。
葛西は
「もうこれ以上お前の煮え切らない
仕事に付き合う気はないぞ」という。
「力不足ですみません。
これ、新しいデザインを書いてきた
カラ見てください。」
遠藤は
「圭太の気持はわかるが
みんなが取り組んで失敗でも
したら取り返しが付かない」と言う。
圭太は、「今取り組まないと
取り返しがつかないことになる」と
訴える。
博之は「場所を変えて飲みましょう」と
いった。
みんながわいわいと
出かけていく。
「悪く思うなよ」と遠藤が
圭太に言う。
「諦めんさけな・・・・」
と、圭太はつぶやいた。
圭太はことあるごとに
組合のひとに「見てください」とか
「お願いします」と訴えた。
だれも相手にしてくれない。
それでも圭太は必死だった。
誰も相手にしてくれなくても
・・・である。
井田は「組合にも乗り込んだらしいよ。」
藍子は、「なかなかの根性だね。」
亜美は、「あいつもやるっすね」という。
「だったら私も後方支援や!!!」
希は市役所に出かけた。
そこで、みたものは
博之があの、フランスの
アンドレとあっているところだった。
「え??」
キミが希にいう。
「実は・・・・」
あの市長になるために、と言う話は
うそで、圭太のやる気を
出させるためと
悪い役を自分が引き受けて
圭太を守ることだったと
聞く。
だいたい、あの男が市長になりたいなど
大事なことを
簡単に言うわけないやろという。
驚く希は
博之にその話の真偽を確かめるために
お芝居なんですねと聞く。
すると
キミの言葉だと聞くのかと
怒られた。
しかし、まちがっていないと
確信する希。
本当に、まちがっていたら
怒りでぐるぐると
そこらへんを回る癖がある
からだ。
ちっとも、回っていない。
「だから、本当なんですね。
キミさんを使って
こちらにその話を流して
圭太を怒らそうとしたのですね。
五代目を継ぐって
みんなから反対されて
自信をなくしていた圭太を
守るために自分が悪者になって
圭太を怒らせて
必死でやらせようとしたのでは。」
「憶測でものを言うな。」
「今日アンドレさんと会ってたでしょ。
陶胎漆器の契約が出来たら
輪島市がバックアップをするという
話ですね。
こっそり圭太を応援しているのですね。
キミさんが市長から聞いたというて
ました。」
そんな話を博之は否定もしないし
肯定もしない。
そうなんだ・・・
希はそう思った。
夕飯時、
圭太は博之と食事は出来ないと
いってでていった。
「あんたは父親と思わない。
親子の縁を切る。」
という。
「好きにしろ」と博之は言う。
希は困り果てた。
******************
この家も家族関係が
悪いのね・・・・・。
も??
希はいろんな家族の対立を
解いていった実績があります。
桶作家の息子さん夫婦と文さん
たち夫婦の間のこと・・
一子たち家族のこと。
みのりと久美のこと
大輔と大吾たち家族のこと。
藍子と徹のこと。
今度は圭太と父親のことだ。
しかし・・・
私は高志が気になります。
高志は・・・
彼の両親は???
藍子への感情は??
キミの情報で
博之が塗師屋を継ぐと言うことは
将来的に市長になるということだ
という。
驚いた希は
「そのことは圭太にはいわないで」と言う
と、「そのへんであったので
もういった」という。
案の定圭太は父親の博之に
くってかかっていた。
市長になるために塗師屋になると言う
のが許せない。
その道は特別ではないが
圭太にとって博之が
市長になるために輪島塗を
利用していると言うことが
ゆるせない。
圭太は「五代目は俺が継ぐ、輪島塗を個人の
ことに利用しようとするやつに
預けられるか!!」といった。
「お前に何が出来る。
組合から総スカンを
食ったうえに大きな仕事も
できないくせに」と博之は圭太を
抑えた。
輪島塗のためにも自分が継ぐのが
適任だと博之は
いう。
希は「あれほど圭太が喜んでいた
のに・・・そんないいかた
ないわ」という。
「陶胎漆器をキャンセルしたのも
輪島塗に対して何の感情も
もっていないからだ」と
圭太は怒鳴った。
「五代目は俺や
俺が決める。」と博之。
「たのむから一生に一回ぐらい
尊敬させてくれや。」と圭太はいう。
直美ははっとした。
博之は去っていく。圭太が「待て」と
追いかけるが
井田たちに止められる。
「何とかしてください」と
希は弥太郎にいうが
弥太郎はどうにもできないと
いう。
もはや自分には何の力もない
というのだ。
直美は博之に「圭太が一生懸命
やっていることなのに
なぜ、そっけないのか」と
文句を言うが博之は動じない。
「あす、組合に挨拶に行くから
遅くなる」と言った。
「先に帰るぞ」といって博之はかえ
っていった。
藍子は「直美さん」と声をかける。
直美ははっとして
棚の上を見て
「ここも、めちゃくちゃね」と
芝居をする。
「直美さんが一番がっかりやね。
こんなことになって。」
といった。
「圭太君と博之さんが
仲直りが出来ると思ったでしょ?
期待していたのではないのかなと
思って」といった。
「あんた見かけの割りに
人を良く見てるね。」
直美はほっとして
椅子に座った。
「仲直りどころがますます
悪化するみたい」という。
「それよりもっとがっかり
したのは
圭太のだめ嫁や。」
藍子は「え?」と
驚いた。
「うちの娘け?」
「結婚したら嫁が間に入って
何とか取り持ってくれると
思ったけど
まさかの別居だものね。」
と直美はさらっといった。
藍子は「すみません」という。
「つらいわね。
男の子が父親を尊敬できない
ってことは・・・。」
直美はつぶやいた。
二人は部屋で話をした。
「尊敬したことないの?
お父さんのことは。
私は尊敬していたよ。市役所
のときは。
筋が通っていたから。」
圭太は「あの人は昔からそうだった。
規則とかすじとかばかりで
愛情などなかった・・
尊敬できない」と圭太は言って
去っていった。
仕事部屋で
じっと、陶胎漆器を見た。
「キャンセルや」
「五代目は俺や」
「お前に何が出来るのか」
父親の言葉がよみがえる。
翌日組合の会合に
博之は参加して挨拶をした。
職人としては素人だけど
漆器の発展のために
頑張ってもらう期待が大きいと
組合は言う。
そこへ圭太が陶胎漆器の
試作品を持ってくる。
圭太は「陶胎漆器・・
輪島のみんなで協力してもらえま
せんか?」
といった。
圭太は「これは輪島塗の可能性を
広げることが出来るから」と
訴えた。
「これはチャンスだ」と
必死だったが
みんな反対した。
葛西は
「もうこれ以上お前の煮え切らない
仕事に付き合う気はないぞ」という。
「力不足ですみません。
これ、新しいデザインを書いてきた
カラ見てください。」
遠藤は
「圭太の気持はわかるが
みんなが取り組んで失敗でも
したら取り返しが付かない」と言う。
圭太は、「今取り組まないと
取り返しがつかないことになる」と
訴える。
博之は「場所を変えて飲みましょう」と
いった。
みんながわいわいと
出かけていく。
「悪く思うなよ」と遠藤が
圭太に言う。
「諦めんさけな・・・・」
と、圭太はつぶやいた。
圭太はことあるごとに
組合のひとに「見てください」とか
「お願いします」と訴えた。
だれも相手にしてくれない。
それでも圭太は必死だった。
誰も相手にしてくれなくても
・・・である。
井田は「組合にも乗り込んだらしいよ。」
藍子は、「なかなかの根性だね。」
亜美は、「あいつもやるっすね」という。
「だったら私も後方支援や!!!」
希は市役所に出かけた。
そこで、みたものは
博之があの、フランスの
アンドレとあっているところだった。
「え??」
キミが希にいう。
「実は・・・・」
あの市長になるために、と言う話は
うそで、圭太のやる気を
出させるためと
悪い役を自分が引き受けて
圭太を守ることだったと
聞く。
だいたい、あの男が市長になりたいなど
大事なことを
簡単に言うわけないやろという。
驚く希は
博之にその話の真偽を確かめるために
お芝居なんですねと聞く。
すると
キミの言葉だと聞くのかと
怒られた。
しかし、まちがっていないと
確信する希。
本当に、まちがっていたら
怒りでぐるぐると
そこらへんを回る癖がある
からだ。
ちっとも、回っていない。
「だから、本当なんですね。
キミさんを使って
こちらにその話を流して
圭太を怒らそうとしたのですね。
五代目を継ぐって
みんなから反対されて
自信をなくしていた圭太を
守るために自分が悪者になって
圭太を怒らせて
必死でやらせようとしたのでは。」
「憶測でものを言うな。」
「今日アンドレさんと会ってたでしょ。
陶胎漆器の契約が出来たら
輪島市がバックアップをするという
話ですね。
こっそり圭太を応援しているのですね。
キミさんが市長から聞いたというて
ました。」
そんな話を博之は否定もしないし
肯定もしない。
そうなんだ・・・
希はそう思った。
夕飯時、
圭太は博之と食事は出来ないと
いってでていった。
「あんたは父親と思わない。
親子の縁を切る。」
という。
「好きにしろ」と博之は言う。
希は困り果てた。
******************
この家も家族関係が
悪いのね・・・・・。
も??
希はいろんな家族の対立を
解いていった実績があります。
桶作家の息子さん夫婦と文さん
たち夫婦の間のこと・・
一子たち家族のこと。
みのりと久美のこと
大輔と大吾たち家族のこと。
藍子と徹のこと。
今度は圭太と父親のことだ。
しかし・・・
私は高志が気になります。
高志は・・・
彼の両親は???
藍子への感情は??
