絶縁コンビニケーキ2
わんこからの提案
「お互いのケーキをお客さんは
どっちを買うか
試しましょうよ・・」

これに乗ってしまった希だった。

しかし希はわんこと会って話をしようと
した。
圭太の電話によると
対決をするらしいと村ではもっぱら
のうわさである。

「わんこをやっつけたらいいのだ」と
浩一は叫ぶ。
真人も
久美も・・はるさんも
みんな集まってわいわいという。
そして、どっちが勝つか
賭けをした。

そこへ慎一郎が来た。
「洋一郎がいない」という。
かきおきがあった。

「さがさんといてくだ」

洋一郎は一子の所へいっていた。
一子が店から出てくるところを
待ち伏せていた。
洋一郎は一子のことが
心配で心配で
魚を取ることもできない。

それで家出をしてきた。
一子の今の状況が
納得できれば
村へ帰るというが・・。

一子は
わけわからないと
つっぱねた。

洋一郎は一子が嘘をついて
いることが許せなかった。

そこへ中年の男が声を
かける。木下という。
どうやら
一子の客のようである。
送って行くという。
一子は断るがしつこく
送るという。

洋一郎は体当たりでその男を
倒して一子を連れて逃げた。

一子は洋一郎を外にだしたまま
部屋に入った。
「大事なお客さんになにするのよ。
あれくらいのこと
上手にあしらえないでどうするの。
で、これからどうするの?」
「しばらく置いてくれ」という。
「あんたうちのひもになるの?」

そうではないというが
洋一郎は魚を持ってきたと
いって生の魚を一子に
わたした。
一子はいやがって叫んだ。
「何をするのよ。」
そして、一子は
「自分のやりたいことを見つけることが
できた」とにこっと笑った。

やがて希たちが人気ブロガーの
わんこさんと会う日が来た。

希もスタッフもそわそわして
いた。

徹が来た。

驚いたが、ほっとした。
高志が来た。
また驚いた。
犬を連れた客が来た。

わんこさんかと思ったけど違った。

大輔が来た。

また、どきっとしたが、
わんこではない・・・。

そこに、一子が来た。

にこにこと笑っている。
「わんこのケーキとにゃんこさんの
ケーキ、どっちが売れるか」
という対決をしに来たという。

つまり一子がわんこである。

びっくりする希だった。

一子は以前この店のケーキを食べた
とき、すごくおいしいと思ったという。

大吾は「当たり前だ」といった。

「そう、高くてうまいのは当たり前
なんですよね。

高くてもうまいのは当たり前
安くて、うまいのがほんまもん。

それで安くてうまくて簡単スイーツ
に、興味がわいてブログを立ち上げた
のよ。
思ったよりはまってしまって、ふふふ。」

弥生は立ち上がった。
「だからといって、マシェリシュシュの名前をだ
さなくてもいいと思います。
あれでは営業妨害です。」

一子は、「ごめんなさい」と
悪びれることもなくいった。
「だから今日はお詫びも兼ねて
とってもいい話を持ってきました。」

そして、隣にいる広告代理店の
男を紹介した。
仙道という。

彼の話によるとこのわんことにゃんこの
対決を聞いてある企画を思いついた
という。
わんことにゃんこのケーキはどちらが
おいしいか・・・
それをあるコンビニが主催するので
その企画に乗って欲しいという。
そのコンビニは売れたほうを
店に置くという。
どっちが客に売れるのかという
対決である。
やはり対決になるのだ。

そして、徹にいった。
「まいもんねっとでネット配信できるように
しますよ・・・」

徹にとっては人気ブロガーのわんこ
の企画だけに注目度が高いことを
知っていた。

おいしい企画であった。
驚く希と違って一子は
もはや勝ち誇ったかのように
にこにこと笑って希を見ている。

希は「対決するつもりはない」という。
大吾も「帰れ」といった。
一子は「負けちゃうと困るからぁ??」と
嬉しそうに聞く。

大吾の性格と見抜いてのことだ。
挑発して乗せようとしている。

「いくら私でもシェフと対決なんか無理。
だから希にお願いしようと思って。」

とにこにこといった。

仙道は、「若い女性の対決は盛り上がり
ますからね。」という。
大輔はじっとみていた。

徹は「これはどういう企画なのか」と
聞くが、仙道は「対決の模様を
ネット配信するのでまいもんネットさんに
お願いしますけど」という。

疑惑の核心はこれでうやむやに
打ち消されたかっこう
となった。
この辺は希にとって頼りになる父親と
いうより、被害を広げる害虫のような父親である。

主催は大手コンビニCショップである。
全国展開のイベントだというので
徹の触手が動く。

「そのネット配信をうちが?」
徹は完全に丸め込まれた。

「まけるわけないだろ?相手は素人だ。
あ、ごめんね、一子ちゃん、ふふふ。」

「胸をお借りしまぁ~~す。」

一子はご機嫌である。思い通りの
展開である。

配信で契約が決まった。

連中は帰る格好となった。
「これで話し合い終わり?」
浅井は言う。
「大丈夫、希が勝つに決まっているから」と
徹は言う。

「一子まって」、と希が追いかけるが

一子はにこっとわらって
何も言わずに帰って行った。

大吾は聞く。
「おまえ、あの子に恨みでもかっているのか?」

大輔は顔をそむけた。
高志も同じだった。

「なにいってんのよ。小さい時からの友達
なんだから」と徹は能天気である。

「おまえへの挑戦状だろ?どうみても
これは・・・。」

大吾の言葉に、心当たりのある
希だった。
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ほんっとに嫌なお話です。
イライラします。
一子のやり方も・・・。
自分のやりたいことを見つけた
というけどこれだったら
別に東京でなくても
よかったのでは?と思います。

この間、希のことが大嫌いだったと
一子は希に言いました。
洋一郎も一子は希が嫌いだということを
知っています。

だから、一子は希を好きだという
圭太を誘ったわけです。
希は圭太が好きとは言っていない
うちに・・・。
さっさと手を打とうと
思ったのでしょう。

しかし、希は自分の気持ちがわからず
もたもたしました。

そして・・・
一子は圭太と気が合わず
別れました。

一子にとって大嫌いな希と
圭太は結婚しました。

自分はなにもできずに、キャバクラ嬢など
をやっています。
そして、希に仕返しをするあるチャンスを
つかんだのがこのことでした。

朝から嫌なお話です。

一子のわけのわからない微笑みが
気分悪いです。

はるさんも早く事の真相を
知るべきです。
浩一さんは何も知らずに
わんこをやっつけろなんて
いっていますが

わんこは、あなたの娘ですよ。