運命のカカオ64%3
希が選んだ皿の写真を大吾が
みている。
「お椀が面白い」といった。
「乾燥も香りも閉じ込めることが
できる。」
その言葉に圭太は輪島塗の話を
しようとしたが希が
長くなるので「フォークも
輪島塗を使いましょう」と
提案をした。
「他の料理はどうするんだ?」と
大吾が聞くので圭太は
「他の料理は箸を使う」と
答えた。
イタリアンもフレンチも
輪島塗の箸である。
大吾は自分も箸で食べさせるケーキを
一つ出すといった。
(箸で食べるケーキ????
楽しみです)

大吾は陶子にアレンジをしろと
いった。
圭太はほかの漆職人と
合流するので
コンビを組みましょうと提案
をした。
陶子は希に聞いた。
「他にもいるの?イケメンの
漆職人が?」

「ハイ」と希は答えた。

浅井と亜美。
大吾と京子(ちょっとわからなかったけど
年配のスタッフさんです)
希は圭太の蒔地に会うケーキを。
陶子と井田は・・・
井田って年配の男性のスタッフさん
ですね・・・。
陶子かわいそう~~圭太と組みたかった
のでは?
腐る陶子ですが

箸で食べやすいケーキをアレンジする
ことになりました。

期限は10日間。


そのころ東京では
徹がスタッフを前に
サイトのこれからの戦略について
グルメサイトは外せないよと
話をしている。
そこに文がやってきた。
「お客さんですよ」と言われたが
「知らない人だから」と断るが
「徹!!」と言われてあわてて
文を連れて外に出た。
「え?迷子なの?」
といいながら。

徹は「観光客が塩田を見せてくれてと
言うわけにはいかない」と
仕事の見学を断った。
文は徹が本当に働いて
いるのかと思ったので
それを確認に来たらしい。
文は徹はいつも働いていたが
まじめで
目の付け所もいい・・・
だがいつも失敗ばかりだった」と
いった。
徹は何をいうのだと聞く。
「何が原因で成功できないのか」と
文が言う。
徹は「ひょっとしたら成功する
気がなかったのかもしれない。
事業は続けるのが大事。
アイディアを考えているときが
一番楽しくて
ちょっと形になると次のことを
したくなって
夢を消費して行った
みたいだ」と徹はいった。
一人になってそう考えた。
藍子には甘えていたのかもという。
文は「藍子のせいやということか」と
いう。
「そうではないよ」、と徹は
否定するが。
弥太郎の所へ行くと言って
去って行った。


そのころ、藍子は輪子に電話を
していた。
急に文と弥太郎が押しかけたらしい
ので、ご挨拶をしている。

輪子は「あの徹さんと希ちゃんのご家族
だったらぜひ会いたいから
今度藍子さんも来てねという。
おもしろいね、あの二人」と輪子は
笑った。

「期間限定の離婚なんか考え付く藍子さんは
なかなかのものだ」といった。

藍子は「普通の人間です」というが。
「確かなものがないと不安でしょうがない、
臆病な女です」といった。

電話を置いて輪子は
占った。

「え???
引き出し??」

引き出しが水晶に映ったらしい。

そのころ藍子は引き出しから
徹との離婚届を
だしていた。

まだ、離婚していなかった
らしい・・・。

希は蒔地に合うケーキを考えて
いるが
蒔地は輪島塗のなかでも
地味である。
この上に漆を塗って
重ねて、華やかな器になる
ので、そのイメージが抜けないらしい。

圭太はイライラした。
蒔絵とか純金とかを
イメージしている希だった。
圭太は塗でつるつるになって
華やかなイメージのものばかりでは
ないということを伝えたい
からこその展示会だと
いう。
圭太は蒔地という技法について話を
した。
下地に使う地の粉を
表面に近いところでもう一遍
使うと、かたくなって丈夫になる。
傷もつきにくくなる。職人の中には
下地をみせていると嫌うものもいるが
今回の展示会で蒔地をだすと
値段も安いし、輪島塗の間口を広げる
チャンスになる。

希はその話を聞いて考えを変えた。

「ま、どうせ物足りない器やけどな。」
圭太がいうので「ごめん」と希は謝った。

圭太は蒔地をもって
「これは俺やから・・・」という。
「実用的やけど地味で面白くない。
つまらん器や・・・。」

希は「それを一子に言われたのか」と聞いた。
どうやらそうらしい。

一子に「楽しくないといわれた」という。
希は納得した。
圭太は怒った。
「圭太はつまらん男ではない」と希は
いった。
「やめてくれ、そういう慰めは。」
圭太は怒った。
「丈夫で普段使いにいいて言うことは
堅実だっていこと。
世の中で一番のセールスポイント
だ!」

「ますますつまらん男にナットる
がいね」と圭太はむくれて言った。

希は、圭太は漆バカだという。
高校の時から漆漆だったからと。
・・・・
・・・・・
希は急にだまった。

そしてこれに合うケーキを
思いついたと立ち上がった。

二人は厨房にいった。

ケーキはフィエルテという。

希はロールケーキ甲子園で
ぼろくそに言われて落ち込んでいた
とき、圭太がいってくれたことが
あるという。
「漆は嘘をつく」って。
圭太は
上からきれいに塗ってしまえば
パッと見にはわからない。
だませる。

だからよけいだましたら
だめや、それが輪島塗だと聞いて
すごいな、かっこいいな

思ったという。

希は
フィオルテについて話をした。

「このケーキはキャラメルを使う。
でももし焦げたり
砂糖が解けなかったとしても
混ぜたら色は元に戻るけん
パッと見はわからん。
ほんでも、味は絶対に戻らんさけ
わかる人にはわかる。
輪島塗に似てるやろ?
フィエルテって
フランス語でプライドって
言う意味ねん。

ケーキも輪島塗もだませるさけ
騙したらだめねんね。
それが職人のプライドやもんね。

まぁ圭太は漆のことばっかしで
つまらないといったら
つまらないけど
そんな風に自分の仕事にプライドを
もっている男は
つまらん男じゃないわいね。」

(希はいいことを言う。けどこれは
どう、みても・・・圭太ラブではないのか
と誤解される・・・いや本心
圭太ラブなのかな?)
「圭太の輪島塗にはプライドが詰まって
いるさけ。
ほやさけ、このケーキが一番
似合う。」
圭太はじっと来ていた。

そしてケーキを見て希を見た。
「ん?いやかな?こういうのが。」
と希はお皿を目の前にかざして圭太を
みた。
圭太は
「なんも・・好きや。」といった。
希は・・・・(え?)
息をのんだ

そのとたん・・・

「お、いたいた・・・」

入って来たのは
大輔だった。
やっと帰ってきた。
「ただいま」

「あ・・・・」

希の心には
大輔と
圭太と
自分


三角形が

できていたのでは?
***************
ややこしいところに大輔
あり。

この圭太が好きやというのは
希が好きだということではなく
この考え方が
好きだということだと

理解しますが。
希にはそれがまたまたときめきと
結びつけてしまって
どきどきすることになるの
ですね。
その気持ちを隠すことができなくて
いつもわかりやすいので
大輔と圭太は
二人の間で希がどうしようと悩んで
いることを早速に理解するでしょう。

さて・・・
このイケメンの二人の男を
手玉に取る
魔性の女・・希!!!

この展開はむかつきます。