泥沼恋愛チョコレート6
「右脳も左脳もどうでもいいがいね。
うちは本当は恋なんてしたくない。
ケーキが好きだ。」

希は叫んだ。
ケーキのことだけ考えたい。
ケーキの修業できるようになれたのに。

「ごめんね
なんか巻き込んで」と
輪子が謝った。

輪子と話をする。
輪子は無理に恋をすることなんかない
のよといった。
輪子は一晩で大吾に恋をした
という。
自分がなぜ大吾と結婚したかというと
むかし、大吾が奥さんを亡くして
ケーキが作れなくなったとき
徹夜で頑張っていた大吾が
輪子を見て「おはよう」といった。

輪子は、私はきっとこの男と
結婚する。
そして、毎朝この「おはよう」
を聞く

「無理に恋をして恋を嫌いになったら
もったいないよ・・・」

輪子の話は希になにをもたらしたか?

厨房にいった希に美南が塩チョコ
の作り方を教えてほしいと
いった。
ちゃんと気持ちを伝えるために。
希は笑った。
そして、バレンタインの日。
お店は大繁盛をした。
しかし、希はテンパリングをさせて
もらえない・・・。

能登では一子の歓迎パーティだったが
一子は帰ってこない。
みんながっかりして
歌も歌えない。
圭太は、はるに元気出してというが
はるは、力が出ないという。

「このままでは出て行ったものも心
ぼそくなる。故郷があるからこそ
外で頑張れるものだ」と
圭太は力説。
「出て行ったものも残ったものも
お互いを支えないと
だめだ」と
いうが
はるさんは力が出ないのだ。

文は「こんな時に正論で人が動く
わけがない」という。
「わるいけど、心に全然響かない。」
とはるさん。
「だんだん、つらくなってきた・・・」

と浩一が言う。

まだまだ、修行が足りない圭太。
自分で何とかせいと
いわれて
圭太は舞台に上がった。

「おおおーーーーっ」と
歓声が上がる。

圭太は
歌いだした。

♪一番大事な時こそ
ぼく、なにも何も言えない
一番伝えたい気持ちは
いつも
青い空のなか~~~

音程は外れるわ
メロディにはなってないわ。

完全な音痴である。

それを聞いたはるさんや文
藍子はあっけにとられた。

♪朝のにおい
♪ツバメ
♪酒屋のオッチャン・・

そしてみんな笑い出した。

「捨て身の攻撃やな」
「やるわいね、圭太君」

皆がたちあがった。


「よし、ほんなら

いち

さん
し・・
ん!」

♪一番大事な時こそ~~

皆が声をそろえて歌いだした。

♪またここで会おう
♪またここで会おう
ないたり
わらったりして
また、ここで会おう~~

皆が心をひとつにした。
♪ララララ
約束しよう
また会おう~~~

歓声が上がった。


希は
忙しい一日を終わった。

陶子は「来年の私、頑張れ」と
いう。

美南は希に「いってくる」と
いった。大輔に気持ちを伝えに
いくのだ。

輪子は天中殺で大吾に
激辛料理を食べさせていた。

そこへ希が
テンパリングを見てほしいと
大吾に言う。


「いつか私も
シェフと輪子さんみたいな恋をして
シェフのような愛のある御菓子を
つくります。」

そういったが・・・
たしかに、そうしろと言われたが

大吾の返事は
「何をいってんだ?
心の問題だ。
菓子は技術だ。
徹底した反復練習だ!!!」

「えええ!!!」


つまり

修業だというのだ。


厨房で反復練習をしている
希。

大輔が来た。
「また練習している・・」と
驚く。

美南と話をしたという。
「初めて美南にあったとき
小さくてすごくかわいかった。
泣き虫だった。
世の中にこんなかわいい生き物がいる
の課と思ったという。
もう守ってやれないと思ったけど
失わずに済んだ。
ありがとう
塩チョコ
うまかった。」

希は笑った。

テンパリングをする希。

それを見ている大輔。

その朝、

厨房で寝てしまった希は
起きると
隣に
大輔がいた。

そして、

「おはよう」と

いった。

驚く希・・・。

・・・・
「うち、」

大輔を見ると
あれ???
ことばもなく見つめあう二人。
徹が様子を見に来た。

「なにしているの???」

大輔はあわてて
「おはようございます」と
いった。

-とにかくも希は
パティシエとしての
第一歩を踏み出しました。

一子も大阪でがんばっている。

希たちの恋が修行がこれから
どんな風に花開いて
いくのか・・・

大輔のおはように
とうとう右脳を動かされた
希にどんな恋が待っているのか。

彼らの人生はまだまだ
はじまったばっかり

どうか

ゆっくりと

お楽しみいただければ
幸いです。

******************

さて希は恋をクリアしたので
しょうか?

年頃の女の子が
全くもてないのも
問題かもしれませんが

希には恋に溺れることは
難しいようです。

昔読んだ本で

男は
恋をすると
それがエネルギーになって
仕事や、学業に頑張ろうと思うけど
女は
仕事や学業をほってまで
男のために尽くそうとする
のですって。
つまり
恋に溺れると
ケーキを作れなくなるのではと
思います。

それが男女の大きな違いです。
大輔、ケーキの修業を
邪魔すんじゃないよと
いいたいです。