泥沼恋愛チョコレート2
シェフから人生計画表を
否定された希。しかも
恋愛して人肌の温度ぐらい
わかるようになれと言われた。
色恋沙汰におぼれろと
いうのだが。
それでまた、まれは
結婚への道という
計画表を作った。
去年の日本女性の平均的
結婚年齢は27歳。
27で結婚すると仮定して
逆算すると
20歳で恋愛しなくては
ならなくなった。
20歳で恋をして
二年後にかなうとしたら22歳やろ
結婚するかどうか見極めるには
二年かかったとして
一回間違えるとしてもう二年。
親に紹介したり結婚の準備に
1年・・・
ほんで27やぁ!!!

「うちは今年の8月で20になるから
あと半年しかないげん・・。」

美南と陶子はじっときてい
いるが、かなり呆れている
のではないか??


「ケーキの修業をして
コンパ、ナンパ お見合い
相談所にいって・・・」
美南は「そんな計算、普通はしない」
という。
陶子は「したわよ。」
と平然と言う。
「25歳を過ぎたら誰でもする
わよ。
もう過ぎているのよ。
私の中で結婚してなくては
いけない年!!!」

陶子は怒った。
たしか、彼女は29歳とか?

「すみません、」と希は謝る。
輪子が聞いていて
「完全に左脳の恋だね」という。
左脳とは
左の脳で理性をつかさどる脳である。
右の脳は右脳で感情をつかさどる脳。
理性の恋と感情の恋だねと
いうが、
だからなんなんだろう?

美南は希は以前からそうなのかと
聞く。
能登にいた彼氏はどうなったかと
いうのだ。
叶うかどうかわからない夢に人生を
かける男というのはどうなんだろうと
考えている間に
降られたのだった。

輪子はうれしそうに、「やっぱり
左脳だ・・・筋金入りの」と
いった。

希は激辛チャーハンをもってきた
珍に合コンの提案をした。

珍は「いいよ、若いいい男は
たくさんいるからね」という。

ってことで
美南と希は合コンに着ていく
服を探した。

あーだこーだといっていると
陶子もおなじくで
気合をいれている。

化粧をして・・・
準備はできたが
アクセサリーがないと希が
いうので、美南が貸してあげる
という。

希はきがついていたが
いつも美南がしている
ペンダントに目がいった。
それは美南が大切にしている
ものだから、貸せないという。

そこへ徹が帰ってきて
一緒に飯に行かないかという。
今から合コンだからと
希と美南は断って出かけた。
徹は、合コンは駄目だよと
いうが、二人には通じない。
横浜の川の上を走る船で
合コンが行われた。

珍さんは言う。

私の友達みんな日本の大学生だよ
3人のわかものは
それぞれ
平井です
佐竹です
池田です

とかるく名前を言った。
皆イケメンだった。
珍さんとなぜ、つながって
いるのかわからない。

「はい、陶子です。
19歳です。よろしく。」

「美南です。」

「三番!!!

津村希と申します。
よろしくお願いします!!」
と深々と頭を下げた。

希はテンパっている。

「希ちゃん?
珍しい名前だね。」

「はい、希とは希望の希と
かきますが・・父が人生には希望が
必要であるともうしまして。このよう
な名前に。」

そこそこ食事の時間となった。
陶子と希はパティシエだから
料理とかするの?と
大学生から聞かれる。

希は、「料理とかする時間は
ございませんのでもっぱら
夜中に中華料理のマカナイを」
・・・というと
陶子がやばいと思ったのか
「もちろんするよぉ~~
っていうか
毎晩・・。」

「陶子ちゃんて同じ19歳?」と
おそらく19歳の男が聞く。
「なにか?」

陶子が聞き返した。

珍さんが「男子はもっと
アピールするね~」と
いう。
「趣味、特技など
何でもアリよ~~。」

「あの・・・
よろしければ・・・」
と希が手を挙げてきいた。

「趣味より
将来の夢をお聞かせいただけま
せんでしょうか?」

「夢?」

「小学生じゃないんだから」

すると、
男子から
「ね、希ちゃんてどういう男が
タイプ?」と聞く。

「それ、私も聞きたい」と
美南。


「それは、
結婚を前提にということで
よろしいでしょうか?」

男子たちは、その重たさに
はっとする。
「うん、いいけど?」

「それなら
やはりですね・・・
地道でまじめで
コツコツと
公務員など最高ですね~~~~~~

賭け事もしません
借金もしません
保証人にもなりません
共稼ぎで暮らしていけるほどの
収入があって」

「重いよ」と美南。

「家族を大事に
ご近所付き合いを大事に
毎年8月24日
祭りには帰ってきて
キリコを担ぎ
えっさほいさ
えっさほいさ」と

希が話をしている間
男子たちは陶子や
美南と話をしている。

珍さんは

「もういい、希ちゃん」といった。
完全に浮いた希だった。
左脳の恋とは
こういうことなのだろう・・・。

家に帰るとがっくりと
おちこむ希だった。

だれからも声がかからず
ひとり浮いた希だった。

「誰かいい人いたかな?」と
美南に言われてもぴんと
こない。

右脳ってどうすれば動くん
だろう???

美南は理屈で考えない。
直感を信じるというが。

美南に希は
いい人がいたかなと
聞くと
美南は
「自分には好きな人がいる」
とさらっといった。

希は驚いた。
「誰???
誰???」
と聞くが
「あのペンダントをだして
これをくれた人だよ」という。

そして今度のバレンタインに
告白するという。
だからチョコを作って欲しいと
希に頼んだ。
あの時のテレビで父と母の
思いやりを見て
いいなあと思ったらしい。
だから勇気を出すというのだ。

二人は「頑張ろうね」と盛り上がった。

そこに陶子が帰ってきた。
「何を盛り上がっているのよ」と
機嫌が悪い。
「ふたりで2次会にいったのでは?」
と聞くと
「急におなかが痛くなったから
帰るって・・ふん!!」
と、いって去って行った。
降られたんだ。

さて、能登ではバレンタインに
帰って来る
一子のために圭太がハート形の
箸置きを作っている。
箸置きなのかな?
それとも
チェーンをつけたら
ペンダント??
しかし、塗のペンダントは
ちょっとね。
藍子が声をかけて
いいなぁという。

藍子はその話を弥太郎にした。
「かわいいわぁ、圭太君。」

弥太郎は、「あの朴念仁が
変われば変わるものだ」と
いった。
「それより村はどうだ?」と
弥太郎が藍子に聞いた。
一子も希も徹も出て行って
若い者が減ると
1辺に元気がなくなるからと
いった。

確かにそうだ。

はるさんも、元気がない。
浩一もそれ以上に元気がない。
ため息ばかりだった。
そんな感じだ。

横浜・・・
厨房ではテンパリングを
必死でやる希だった。

「どうですか?」と
大吾に聞く。
「ダメだ」といわれる。
どこが悪いのか聞く。
大吾は物も言わずに希を見る。
「自分で考えます」という。

「温度上げ過ぎたんかな?」

夜中、練習に忙しい希。

-愛とか、恋とか
そういうことは
まだピンときませんが
美南ちゃんの恋を応援するため
にもテンパリングを
極めようと
そうおもって練習に励む
希でございます。

そして美南にチョコのデザインを
聞いた。
男子お好みナンバーワンはトリュフだ
という。
2位は生チョコ
3位はティラミス
希がそういうと美南は
「何のアンケートだったの」と聞いた。

すると

希が、中華街や山下公園で
実施した100人アンケートだという。

つまり

本物のアンケートである。

美南は感動した。
「そこまでしてくれた」というのだ。

そこへ大輔と高志が入って
きた。
「ラーメン作ってよ」と
大輔がいいながらである。
美南はチョコのアンケートを隠した。

希は高志にライブはどうだったと
いう。
そしてまた美南に
チョコのデザインを聞くと
あとでという。

そして、高志や大輔と一緒に
「私もラーメン食べたい」と
いって厨房に入った。

そして

うれしそうに

3人でラーメンを作って
いる。

希は

はっと
気が付いた。

美南が好きな人は

高志だ!!!

なんだか
そんな
雰囲気だった。
***************
はい・・・
あまりの忙しさに
たまってしまいました。

今日は木曜日で
あと2つ書かなくては
いけません。

希のタイプの男とは
徹がベースになっています。
その逆であることが
タイプです。
が、こっちにきて徹は
なかなかかっこよく
仕事をこなしています。

あの雑誌の取材といい
テレビ出演といい
お店を盛り上げたことは
まちがいありません。
そして、今は希の最大の
味方でもあります。
時に邪魔になりますが。

そんな親子となってよかった
と思います。