絵に描いた餅1
政春宅へ広島の実家から
政志が危篤。すぐ帰るようにとの
電報が届いた。
急に里帰りとなった政春たちは
キャサリンや梅子桃子
こひのぼりの春さんにそのことを
告げに行く。
そして、彼らからお餞別をもらって
ふたりは汽車に乗った。
これは当時の風習なのかな?
竹原についたふたりは、まっしぐらに
亀山家をめざして
走って行く。
道行く人たちを
ごぼう抜きにして・・・。
俊夫という亀山酒造につとめる
政春の先輩にあたる青年が
あわてて走る政春たちを見て
驚いた。
玄関をぬけて家に入った
政春は上り口で寝ている
島じいをおこして
「親父は???
親父は????」
と、大声で聞いた。
島じいは、寝ぼけた顔で
「仏間にいる」といった。
驚いた政春は仏間に走って行った。
そして、小さな位牌をみて
父が亡くなったことに号泣した。
ところが、仏間を仕切るふすまの向こうで
囲碁を打つ男がいた。
政春は「親父。。何で死んで
しもうたんや?
約束したやないか。
わしが作った世界一うまい
ウイスキーを飲んでくれるって・・」
と泣きながら言う。
そこへふすまがあいた。
エリーは、驚いた。
「マッサン?」
「親父・・・こんなに小さくなって・・
何でわしが帰ってくるまで
まっててくれなかったんじゃ!!」
「マッサン!!」
「なんじゃ?」
「みて??」
政春が振り向くと
政志がたっていた。
「親父??
何で生きとるんじゃ?
足も生えとる・・・
よかった・・・
親父生きとった!!」
政春は政志にだきついた。
離せ!!と政志はいう。
「はなさん!!
親父~~よかったぁ~~!」
その時大きな息子が抱き着いて
離さなかったので
政志は、腰をいためてしまった。
「いたたたた・・・・・。」
「どうしたらいいんじゃ?」と
政春が聞くが
「医者を・・・・」と政志はいった。
早苗が「何事か?」とやってきた。
布団に寝かされた政志は医者の
診察を受けた。
うごくのも大変だ。
しばらくは寝かしておくしかない。
しばらくとは・・・
いつまでか、わからないと医者は言う。
「親父大丈夫か?」
と政春が聞くが
早苗は「政春がまだ余計なことをした」
とせめた。
エリーは、「マッサン、悪くない」と
いった。
早苗は「マッサン?」と聞く。
エリーはカバンから危篤の
電報をだした。
すみれはそれをみて驚いた。
「チチキトク
スグカエレ
なにこれ???」
「なんだと?いててて」と政志。
「うちが出したんじゃ。」と早苗。
「なぜ?」とみんながきくと
政春を呼び戻すためだった。
早苗は毎年新米を田中家に
送っている。
新米の季節には政春は退職している。
佳代がお礼状に政春が三か月も前に
退職をしたことを書いていた。
早苗はだったら、家を告げと
いいたいために政春を呼び戻した
のだった。
一同、政春が退職したことをしり
驚いた。
今何をしているのかと聞くと
こひのぼりで皿洗いをしているという。
それでは生活はできないと一同は
心配する。
エリーは心配ないという。
エリーが、下駄の鼻緒をつける内職
英語の教師、歌の教室の
教師をしているからだ。
早い話が政春はエリーに食べさせて
もらっているのだ。
早苗は顔をしかめて、家に帰って
来いといった。
大阪の会社でウイスケを作るから
家を継がないといったことを早苗は
いう。
「ウイスケじゃない、ウイスキーじゃ。」
「会社辞めたら、ウイスキーもあきらめた
のだろう?」という。
政春はウイスキーづくりはあきらめてないと
改めて言った。
「そんな子供みたいな言い訳は通用しない。
家を継げ」という。
政春はエリーと一緒に帰ろうと
した。
「まだ話は終わってない」と早苗は言う。
そこへ俊夫が入ってきた。
「県の試験場のかたが試験醸造の件で
見えてます。」
新しい酒米を試してほしいとみえて
いるという。
だけど政志がこんな状態では
できないから
断ろうと早苗は言う。
政志は自分の代わりに政春に試験醸造
の仕事をするようにいった。
「大阪に帰ってもどうせ仕事はないじゃろ?」
という。
早苗は賛成した。
俊夫は自分一人でもというが
早苗は政春の面倒を見てくれと
俊夫に言う。
俊夫は了解した。
エリーも賛成した。
政春にはお父さんの仕事を手伝うこと
を提案してエリーはこの家のお手伝いを
することを希望した。
早苗はエリーを嫁として認めないと
いう。
この家から出て行ってくれという。
エリーは、お箸を使えるようになった
と報告した。
以前、別れるとき、渡してくれたお箸で
練習したという。
「お母さんの宿題ちゃんとやってきました。」
早苗はそんな話は知らないという。
「おねがいします、
私に手伝いをさせてください。」
「それはできん。」
すみれは、早苗にこの冬は女中が足りない
と言っていたからちょうどいいのではと
エリーがこの家の女中をすることに
賛成した。
政春は、エリーが女中とはどういうことだ
と抗議をしたが、エリーは大丈夫だと
いった。
すみれはエリーさんがいなかったら
政春は大阪に帰るから
エリーさんにいてもらって
女中をしてもらったらどうだと
いう。
早苗は不機嫌そうに
「嫁じゃない。女中じゃけん」といった。
エリーは「はい」と返事をした。
それからこの半年、田中家でならった
料理の腕を披露することになった。」
ご飯も炊ける、おかずも作れる。
それは見事だった。
みんな驚いた。
すみれは「アンビリーバブル。
たった半年でここまで・・
エリーさん、エクサレント!!!」
といったのでそれを聞いていた早苗は
「無駄に異国の言葉を使うな。
ここは日本じゃ。」
といった。
エリーは千加子に味噌汁の味を見て
もらった。
「まぁ、ええんじゃないの?」といった。
早苗にも見てもらった。
「この味噌汁は、いかん。
亀山の味ではない。」
すみれは大阪は薄味だから
広島とは違うと援護するが
早苗は亀山の味ではないとだけいって
「こんなものを食うとると思うと
政春がかわいそうじゃ」といった。
すみれはとにかく食べようといった。
しかし早苗はエリーには女中らしく
向うで食べるようにといった。
★嫁と姑の対決。
第二ラウンドの始まりです。
******************
早苗というキャラは怖いという
先入観があるけど
まわりのすみれや千加子、
島じい、政志は大変楽しいキャラ
なので、面白い。
そこに俊夫という新しい
キャラが登場した。
どうやら、政春の学校の先輩
でありながら亀山酒造に勤める
ということで
政春をおぼっちゃまと呼ぶことに
なるのでそれが嫌と思っているらしい。
にぎやかな亀山家である。
エリーさん田中家でならって
料理の腕は確かだと思うが
亀山家の味噌汁の味は
だれにも教わってない。
早苗は教えないと思うけど
どうするのだろうか???
政春宅へ広島の実家から
政志が危篤。すぐ帰るようにとの
電報が届いた。
急に里帰りとなった政春たちは
キャサリンや梅子桃子
こひのぼりの春さんにそのことを
告げに行く。
そして、彼らからお餞別をもらって
ふたりは汽車に乗った。
これは当時の風習なのかな?
竹原についたふたりは、まっしぐらに
亀山家をめざして
走って行く。
道行く人たちを
ごぼう抜きにして・・・。
俊夫という亀山酒造につとめる
政春の先輩にあたる青年が
あわてて走る政春たちを見て
驚いた。
玄関をぬけて家に入った
政春は上り口で寝ている
島じいをおこして
「親父は???
親父は????」
と、大声で聞いた。
島じいは、寝ぼけた顔で
「仏間にいる」といった。
驚いた政春は仏間に走って行った。
そして、小さな位牌をみて
父が亡くなったことに号泣した。
ところが、仏間を仕切るふすまの向こうで
囲碁を打つ男がいた。
政春は「親父。。何で死んで
しもうたんや?
約束したやないか。
わしが作った世界一うまい
ウイスキーを飲んでくれるって・・」
と泣きながら言う。
そこへふすまがあいた。
エリーは、驚いた。
「マッサン?」
「親父・・・こんなに小さくなって・・
何でわしが帰ってくるまで
まっててくれなかったんじゃ!!」
「マッサン!!」
「なんじゃ?」
「みて??」
政春が振り向くと
政志がたっていた。
「親父??
何で生きとるんじゃ?
足も生えとる・・・
よかった・・・
親父生きとった!!」
政春は政志にだきついた。
離せ!!と政志はいう。
「はなさん!!
親父~~よかったぁ~~!」
その時大きな息子が抱き着いて
離さなかったので
政志は、腰をいためてしまった。
「いたたたた・・・・・。」
「どうしたらいいんじゃ?」と
政春が聞くが
「医者を・・・・」と政志はいった。
早苗が「何事か?」とやってきた。
布団に寝かされた政志は医者の
診察を受けた。
うごくのも大変だ。
しばらくは寝かしておくしかない。
しばらくとは・・・
いつまでか、わからないと医者は言う。
「親父大丈夫か?」
と政春が聞くが
早苗は「政春がまだ余計なことをした」
とせめた。
エリーは、「マッサン、悪くない」と
いった。
早苗は「マッサン?」と聞く。
エリーはカバンから危篤の
電報をだした。
すみれはそれをみて驚いた。
「チチキトク
スグカエレ
なにこれ???」
「なんだと?いててて」と政志。
「うちが出したんじゃ。」と早苗。
「なぜ?」とみんながきくと
政春を呼び戻すためだった。
早苗は毎年新米を田中家に
送っている。
新米の季節には政春は退職している。
佳代がお礼状に政春が三か月も前に
退職をしたことを書いていた。
早苗はだったら、家を告げと
いいたいために政春を呼び戻した
のだった。
一同、政春が退職したことをしり
驚いた。
今何をしているのかと聞くと
こひのぼりで皿洗いをしているという。
それでは生活はできないと一同は
心配する。
エリーは心配ないという。
エリーが、下駄の鼻緒をつける内職
英語の教師、歌の教室の
教師をしているからだ。
早い話が政春はエリーに食べさせて
もらっているのだ。
早苗は顔をしかめて、家に帰って
来いといった。
大阪の会社でウイスケを作るから
家を継がないといったことを早苗は
いう。
「ウイスケじゃない、ウイスキーじゃ。」
「会社辞めたら、ウイスキーもあきらめた
のだろう?」という。
政春はウイスキーづくりはあきらめてないと
改めて言った。
「そんな子供みたいな言い訳は通用しない。
家を継げ」という。
政春はエリーと一緒に帰ろうと
した。
「まだ話は終わってない」と早苗は言う。
そこへ俊夫が入ってきた。
「県の試験場のかたが試験醸造の件で
見えてます。」
新しい酒米を試してほしいとみえて
いるという。
だけど政志がこんな状態では
できないから
断ろうと早苗は言う。
政志は自分の代わりに政春に試験醸造
の仕事をするようにいった。
「大阪に帰ってもどうせ仕事はないじゃろ?」
という。
早苗は賛成した。
俊夫は自分一人でもというが
早苗は政春の面倒を見てくれと
俊夫に言う。
俊夫は了解した。
エリーも賛成した。
政春にはお父さんの仕事を手伝うこと
を提案してエリーはこの家のお手伝いを
することを希望した。
早苗はエリーを嫁として認めないと
いう。
この家から出て行ってくれという。
エリーは、お箸を使えるようになった
と報告した。
以前、別れるとき、渡してくれたお箸で
練習したという。
「お母さんの宿題ちゃんとやってきました。」
早苗はそんな話は知らないという。
「おねがいします、
私に手伝いをさせてください。」
「それはできん。」
すみれは、早苗にこの冬は女中が足りない
と言っていたからちょうどいいのではと
エリーがこの家の女中をすることに
賛成した。
政春は、エリーが女中とはどういうことだ
と抗議をしたが、エリーは大丈夫だと
いった。
すみれはエリーさんがいなかったら
政春は大阪に帰るから
エリーさんにいてもらって
女中をしてもらったらどうだと
いう。
早苗は不機嫌そうに
「嫁じゃない。女中じゃけん」といった。
エリーは「はい」と返事をした。
それからこの半年、田中家でならった
料理の腕を披露することになった。」
ご飯も炊ける、おかずも作れる。
それは見事だった。
みんな驚いた。
すみれは「アンビリーバブル。
たった半年でここまで・・
エリーさん、エクサレント!!!」
といったのでそれを聞いていた早苗は
「無駄に異国の言葉を使うな。
ここは日本じゃ。」
といった。
エリーは千加子に味噌汁の味を見て
もらった。
「まぁ、ええんじゃないの?」といった。
早苗にも見てもらった。
「この味噌汁は、いかん。
亀山の味ではない。」
すみれは大阪は薄味だから
広島とは違うと援護するが
早苗は亀山の味ではないとだけいって
「こんなものを食うとると思うと
政春がかわいそうじゃ」といった。
すみれはとにかく食べようといった。
しかし早苗はエリーには女中らしく
向うで食べるようにといった。
★嫁と姑の対決。
第二ラウンドの始まりです。
******************
早苗というキャラは怖いという
先入観があるけど
まわりのすみれや千加子、
島じい、政志は大変楽しいキャラ
なので、面白い。
そこに俊夫という新しい
キャラが登場した。
どうやら、政春の学校の先輩
でありながら亀山酒造に勤める
ということで
政春をおぼっちゃまと呼ぶことに
なるのでそれが嫌と思っているらしい。
にぎやかな亀山家である。
エリーさん田中家でならって
料理の腕は確かだと思うが
亀山家の味噌汁の味は
だれにも教わってない。
早苗は教えないと思うけど
どうするのだろうか???
