さわらぬ神に祟りなし3
教会で歌の教室をしているエリー。
そのとき鴨居商店の黒沢が
やってきた。
黒沢に連れられて鴨居商店社長室へいく
エリー。
鴨居はエリーに通訳を頼みたいという。
イギリスの貿易会社の香港支店長が
日本に来ている。その人はスコットランド
人だという。
ある人の紹介でその人に会えることになった。
スミスという。エジンバラ出身である。
大阪に明日来るという。
さてその日になった。
スミスと鴨居はnice to meet you
と互いに挨拶をした。
エリーにも自己紹介をしてというので
エリーは、「How do you do?
Nice to meet you
以下英語。
亀山エリーと申します。
グラスゴーの出身です。」といった。
「それは信頼できる通訳だ」とスミス氏は
喜んだ。
エリーも久しぶりに故郷の人に会えた
と喜びを伝えた。
鴨居は「感激は終わった?」と聞いて
「どうぞお座りください」と
さっそく仕事の話になった。
「今日のお話はわが社のウヰスキーを
輸入したいということですか?」と
スミス氏。
「そうではありません。
鴨居商店ではウイスキーを作りたい
と思います。」
エリーは驚いて鴨居の顔を見た。
「エリーちゃん、いうて。」
エリーは、スミスにそれを伝えた。
スミス氏は
「It’s so」といった。
「そういうことだったんですね?」
とエリーは鴨居にいった。
「今の日本では誰もなしえていないから
面白いのです。
私はこの手で国産のウヰスキーをつくって
日本にウイスキーを根付かせたい」と
いった。
「そのためにウイスキーの知識と技術を
持った人ぜひ紹介してもらいたい
のです。」
エリーは、目を見開いて話を聞いた。
大変驚いた。
その夜。その話を政春にした。
政春は驚いた。
鴨居商店がウイスキーを作ると
いう。
「おそくないから鴨居商店に就職
しよう」とエリーは言う。
しかも、その技術者の報酬は
大変高額である。年棒4000円である。
その英語の下書きを書類にするべく
エリーは読んでいた。
日本に来てウイスキーを作る方法を
教えてくれるスコットランド人
募集の書類の下書きである。
その下書きを読んだ政春は
「家賃何年分払えるんやろ」と
驚いた。「しかも大きな家が建つ。」
だが・・・
「大将に頭を下げてウイスキー造らせて
くらださいって頼んだら?」とエリーが
言っても鴨居商店に行きたいと
は言わない。
「スコットランドから人が来て
大将がウイスキーを作ってしまう。
そうなるともう遅い」とエリーは言う。
政春は、あせった。
だが、見通しはない。
お金もない。
なにもない・・・・
しかたないので
政春は逆立ちをして
歌を歌った。
♪カチューシャかわいいや
わかれのつらさぁ~~
エリーは呆れた。
「明日一緒に大将のところへ
いこう?」
体制を元に戻して政春は言った。
「いかん!!!」
「どうして???」
「わしはわしじゃ。わしはわしの
力でウイスキーを作る。」
「どうやって?」
「どうにかする。」
「この家の家賃も待ってもらって
いるのに?」
そこへキャサリンがこんばんは。
と言ってパンを持ってきた。
「また夫婦喧嘩?
原因は何?」
政春はバケットをひったくって
外へ行った。
そとで歌を歌いながら
ぼそっとパンをかじった。
そのとき、あるアイディアが
うかんだ。
翌日
書類を見た大将は「おおきに」といった。
エリーの仕事には大変満足をしていた。
そして、「なんかいうとったか?」と
聞いた。
「みせたんやろ?この書類を?」
エリーは「逆立ちをして歌を歌って
いました」といった。
「あほや~~」と鴨居は笑った。
「大将はなぜウイスキーを作り
たいのですか?」
エリーは聞いた。
「本当においしいと思うものを自分の
手で作りたいから?」
「もちろんそれもある。」
鴨居は、「日本をあっと言わせたい」といった。
「あっと言わせて
この国を日本人を元気づけたいんや。
人生は冒険旅行やとおもてんねん。」
「冒険旅行?」
「みんなをあっと言わせるためには
まずわて自身があっと驚くような
冒険せんとな?」
エリーはじっと聞いていた。
「冒険には危険がつきものや。
けど怖がっていたら
前には進めない。
どんな道でも、どんなにしんどくても
前に進まないと
あっと驚く景色が見られへん。
どうせ短い人生。
思いっきり冒険せな
おもろないやろ?」
エリーは笑った。
パパはいった。
人生は冒険旅行だと・・・。
「同じことを言った。
私のパパが。
人生は、adventure」
「わて、エリーちゃんのパパと気が合いそう
やな?」
「今はなくなりました。」
「ほなわてがエリーちゃんの
パパになったろか?
日本のお父ちゃんになったる。
困ったことがあったらなんでもいい」
「あははは・・・本当に?
感謝してます。」
「で、パパとマッサンどっち
が好きや?」
「もちろん
マッサン。」
「おもんないなぁ~~~~
もう~~」
「マッサン・・ふふふふ・・・」
こひのぼりで政春は秋にパン好きかと
聞く。
すきだという。
店にいた好子も、池田も、パン
が好きだといった。
政春は、こひのぼりを
早くあがって家に帰った。
そして庭にレンガを組んだ。
何をしているのかとエリーが聞くと
パンを焼く窯を作っているという。
これからの時代は日本人もパンを
食べる。
だから、パンを好きな日本人が増える
からおいしいパンを焼いてどんどん
うって、その資金でウイスキーを作ると
政春は言った。
「あははっははは
マッサン本気?」
「そうじゃ、本気じゃ。
わしはわしのやり方でいつかきっと
ウヰスキーを作ってみせる。
そのために始めるんじゃ。」
「ははは・・・」
エリーが笑った。
梅子がエリーを呼んだ。
「おもてで女の子が泣いている」という。
幸子だった。
一人で来たらしい。
「なにかあったの?」とエリー。
桃子まできた。
「おなかいたいんか?」
「マッサンどうした?」
警官が来た。
「まいごちゃんか?
さては人さらいやな。
マッサン金に困って人様
のお嬢様に何するんや?」
「なにいうとんじゃ。」
そこへ、ナツがきた。
「おねえちゃん。」
由紀子も。
「な?やっぱりここやろ?」
由紀子は頭を下げて挨拶をした。
エリーは、幸子の家出を感じて
何か嫌な予感がした。
****************
エリーはなにげに鴨居の人生は
冒険旅行だということばを
聞いて、お父さんを思い出した。
同じことを言う鴨居に何を感じた
のだろう?お父さんを感じたの
かもしれない。
政春は、資金を作るためにパン屋をやるという。
ほんきか?
しかし、パンを焼く修業はしてない
のでは?
カリッと焼いたパンに
バターを塗って
焼いたハムとブロッコリ
の食事でワインを飲むと
おいしいって・・・・
私は思いますけど。
鴨居と政春が力を合わせて
ウヰスキーを作ることを期待
しているけど、なかなか
そうならないですね。
どうしてかな?
マッサン、結構頑固者ですから。
教会で歌の教室をしているエリー。
そのとき鴨居商店の黒沢が
やってきた。
黒沢に連れられて鴨居商店社長室へいく
エリー。
鴨居はエリーに通訳を頼みたいという。
イギリスの貿易会社の香港支店長が
日本に来ている。その人はスコットランド
人だという。
ある人の紹介でその人に会えることになった。
スミスという。エジンバラ出身である。
大阪に明日来るという。
さてその日になった。
スミスと鴨居はnice to meet you
と互いに挨拶をした。
エリーにも自己紹介をしてというので
エリーは、「How do you do?
Nice to meet you
以下英語。
亀山エリーと申します。
グラスゴーの出身です。」といった。
「それは信頼できる通訳だ」とスミス氏は
喜んだ。
エリーも久しぶりに故郷の人に会えた
と喜びを伝えた。
鴨居は「感激は終わった?」と聞いて
「どうぞお座りください」と
さっそく仕事の話になった。
「今日のお話はわが社のウヰスキーを
輸入したいということですか?」と
スミス氏。
「そうではありません。
鴨居商店ではウイスキーを作りたい
と思います。」
エリーは驚いて鴨居の顔を見た。
「エリーちゃん、いうて。」
エリーは、スミスにそれを伝えた。
スミス氏は
「It’s so」といった。
「そういうことだったんですね?」
とエリーは鴨居にいった。
「今の日本では誰もなしえていないから
面白いのです。
私はこの手で国産のウヰスキーをつくって
日本にウイスキーを根付かせたい」と
いった。
「そのためにウイスキーの知識と技術を
持った人ぜひ紹介してもらいたい
のです。」
エリーは、目を見開いて話を聞いた。
大変驚いた。
その夜。その話を政春にした。
政春は驚いた。
鴨居商店がウイスキーを作ると
いう。
「おそくないから鴨居商店に就職
しよう」とエリーは言う。
しかも、その技術者の報酬は
大変高額である。年棒4000円である。
その英語の下書きを書類にするべく
エリーは読んでいた。
日本に来てウイスキーを作る方法を
教えてくれるスコットランド人
募集の書類の下書きである。
その下書きを読んだ政春は
「家賃何年分払えるんやろ」と
驚いた。「しかも大きな家が建つ。」
だが・・・
「大将に頭を下げてウイスキー造らせて
くらださいって頼んだら?」とエリーが
言っても鴨居商店に行きたいと
は言わない。
「スコットランドから人が来て
大将がウイスキーを作ってしまう。
そうなるともう遅い」とエリーは言う。
政春は、あせった。
だが、見通しはない。
お金もない。
なにもない・・・・
しかたないので
政春は逆立ちをして
歌を歌った。
♪カチューシャかわいいや
わかれのつらさぁ~~
エリーは呆れた。
「明日一緒に大将のところへ
いこう?」
体制を元に戻して政春は言った。
「いかん!!!」
「どうして???」
「わしはわしじゃ。わしはわしの
力でウイスキーを作る。」
「どうやって?」
「どうにかする。」
「この家の家賃も待ってもらって
いるのに?」
そこへキャサリンがこんばんは。
と言ってパンを持ってきた。
「また夫婦喧嘩?
原因は何?」
政春はバケットをひったくって
外へ行った。
そとで歌を歌いながら
ぼそっとパンをかじった。
そのとき、あるアイディアが
うかんだ。
翌日
書類を見た大将は「おおきに」といった。
エリーの仕事には大変満足をしていた。
そして、「なんかいうとったか?」と
聞いた。
「みせたんやろ?この書類を?」
エリーは「逆立ちをして歌を歌って
いました」といった。
「あほや~~」と鴨居は笑った。
「大将はなぜウイスキーを作り
たいのですか?」
エリーは聞いた。
「本当においしいと思うものを自分の
手で作りたいから?」
「もちろんそれもある。」
鴨居は、「日本をあっと言わせたい」といった。
「あっと言わせて
この国を日本人を元気づけたいんや。
人生は冒険旅行やとおもてんねん。」
「冒険旅行?」
「みんなをあっと言わせるためには
まずわて自身があっと驚くような
冒険せんとな?」
エリーはじっと聞いていた。
「冒険には危険がつきものや。
けど怖がっていたら
前には進めない。
どんな道でも、どんなにしんどくても
前に進まないと
あっと驚く景色が見られへん。
どうせ短い人生。
思いっきり冒険せな
おもろないやろ?」
エリーは笑った。
パパはいった。
人生は冒険旅行だと・・・。
「同じことを言った。
私のパパが。
人生は、adventure」
「わて、エリーちゃんのパパと気が合いそう
やな?」
「今はなくなりました。」
「ほなわてがエリーちゃんの
パパになったろか?
日本のお父ちゃんになったる。
困ったことがあったらなんでもいい」
「あははは・・・本当に?
感謝してます。」
「で、パパとマッサンどっち
が好きや?」
「もちろん
マッサン。」
「おもんないなぁ~~~~
もう~~」
「マッサン・・ふふふふ・・・」
こひのぼりで政春は秋にパン好きかと
聞く。
すきだという。
店にいた好子も、池田も、パン
が好きだといった。
政春は、こひのぼりを
早くあがって家に帰った。
そして庭にレンガを組んだ。
何をしているのかとエリーが聞くと
パンを焼く窯を作っているという。
これからの時代は日本人もパンを
食べる。
だから、パンを好きな日本人が増える
からおいしいパンを焼いてどんどん
うって、その資金でウイスキーを作ると
政春は言った。
「あははっははは
マッサン本気?」
「そうじゃ、本気じゃ。
わしはわしのやり方でいつかきっと
ウヰスキーを作ってみせる。
そのために始めるんじゃ。」
「ははは・・・」
エリーが笑った。
梅子がエリーを呼んだ。
「おもてで女の子が泣いている」という。
幸子だった。
一人で来たらしい。
「なにかあったの?」とエリー。
桃子まできた。
「おなかいたいんか?」
「マッサンどうした?」
警官が来た。
「まいごちゃんか?
さては人さらいやな。
マッサン金に困って人様
のお嬢様に何するんや?」
「なにいうとんじゃ。」
そこへ、ナツがきた。
「おねえちゃん。」
由紀子も。
「な?やっぱりここやろ?」
由紀子は頭を下げて挨拶をした。
エリーは、幸子の家出を感じて
何か嫌な予感がした。
****************
エリーはなにげに鴨居の人生は
冒険旅行だということばを
聞いて、お父さんを思い出した。
同じことを言う鴨居に何を感じた
のだろう?お父さんを感じたの
かもしれない。
政春は、資金を作るためにパン屋をやるという。
ほんきか?
しかし、パンを焼く修業はしてない
のでは?
カリッと焼いたパンに
バターを塗って
焼いたハムとブロッコリ
の食事でワインを飲むと
おいしいって・・・・
私は思いますけど。
鴨居と政春が力を合わせて
ウヰスキーを作ることを期待
しているけど、なかなか
そうならないですね。
どうしてかな?
マッサン、結構頑固者ですから。
