大いなる誤解から
大変な騒動になった
田中家と政春、エリー。
政春が優子と婚約を
していたとは。
政春は全く覚えがない。

二年前、優子は政春に聞いた。
コドモは何人ほしいですか?
政春は、わしは子供が好きだから
何人でも。野球チームが作れたら
いいな、という。
つまり、9人。

優子は、その覚悟で丈夫な体
になって9人のこどもをうんで
育てようと二年間丈夫になる
ように頑張った。

なのに・・・なに?

何勝手なこと言っているの
なに、勝手に嫁さんなどといって
外人を連れてくるの。

・・である。

エリーの説得で優子は
エリーたちの結婚を認めると
いった。

が、優子は、この二年間のうっぷんを
政春にむけた。

年頃なのに縁談も断った。
9人の子供を産むために
丈夫になろうとした。

なのに、会社のお金を使って
スコットランドへ留学して
帰ってきたら婿には入らない
既に外人の女性と結婚した。

どういうことなの???

優子さんはお父さんの決めた
男性と結婚するのが普通と
思っています。
エリーは二人は恋人でも
ないのに、なぜ結婚なのかと
不思議でした。


思い出してください・・・・。

花子とアンです。

花子は甲府で教員をしていた頃
お見合いをします。
地主の徳丸が持ってきた
ものです。
この人と結婚したら
お金持ちさんなので安東家の
経済的な問題はすべて解決
します。
花子は悩みました。

自分が何をしたいのかわからない
ころで、家のためだったら
結婚しようかと
思ったのです。

このようにこの時代は
親が子供の結婚を
決めました。

だから優子さんも
親が決めた相手と結婚
しようと思ったわけで
特別、おかしな娘では
ないわけです。

で、優子さんの言い分に戻ります。


「国産ウヰスキーを作りたい?

何勝手なこと言うてんの。」

優子はエリーさんとの結婚は認める
けど、会社は辞めてほしい。
ウイスキーづくりの夢は
取り消してほしいと
いう。
つまりふたりにとっての
二年間はなかったことに
しようというのだ。

合理的。

そりゃそうだ。

しかし、もともと、はっきりと
優子と結婚してほしいと
言わなかった田中も悪いと
思う。

さて・・・

これでどうなることやら??
政春は会社を辞めるのでしょうか。