曲がり角の先に1
吉平の葬儀が甲府の安東家で
行われた。
吉平の作った葡萄酒でお弔いを
していた。
花子たち兄妹と嫁になった
亜矢子。木場リン、朝市
だった。
そこへ徳丸武がやってきた。
吉平おじさんと父は喧嘩するの
も楽しかったと、
武の父からの伝言だった。
「だからせいぜいにぎやかに送って
くりょといっていた」という。
徳丸家からはお酒とお重箱を
いただいた。
あまり詳しくは知らない亜矢子は
地主の徳丸と吉平は仲が良かったんだ
と誤解した。
武は亜矢子を見て。「て~~~」
といった。
(この意味がよくわからない)
ふじは「おとうは徳丸さんにけんか
ばっかりふっかけていたのに、
ありがたいことだ」といった。
その夜、ひとりで縁側に座っている
ふじに、寒いからと花子はショールを
かけた。
「あのひ、おとうが倒れたのが
おらの前でよかったよ・・・」
とふじはいう。
花子は「明日になったらおとうが
ひょっこり今けーったぞって
帰ってくる気がする」といった。
ふじは「あのよで、いまごろ
おじいやんと歩と
なかよくやっているよ」と
いった。
ふじは、吉平に昔もらった
くしをもっていた。
ふじのさみしさを感じて
花子は東京に来て一緒に住まない
かという。
すきな観劇をしたり、歌を聴き
にいったり。
ふじは、「ありがとうね~~花。
だけどやりたいことはおらにはない。
おらのうちはここじゃ。
おじいやんや花たちが暮らしてきた
このうちだけじゃ。」という。
花はわかったといった。
そしてふじの髪に
櫛をさしてあげた。
「おかあきれいだよ。」
「ふふふ、きゅうになにを
いうずら。」
「本当だよ、きれいだよ・・」
その言葉に
ふじは吉平の思い出をたどって
いるかのようだった。
宮本家では
蓮子が縁側でじっと外を見ていた。
★愛する息子を戦争で亡くした
蓮子は涙も枯れ果て
何をする気力も失って
おりました。
そこに龍一が帰ってきた。
闇市で砂糖を買ってきたという。
富士子は喜んで蓮子に言うが
反応はない。
龍一は、「君に」といって
おみやげを渡した。
「こんなものをみつけたよ。
これは君に。」
短冊のセットだった。
「また、歌をよんでくれ・・」。
蓮子は答えない。
遠くで汽笛が聞こえた。
翌日のこと書斎の花子。
花子はアンの物語
の原稿をまえに、「おとうにも
読んでもらいたかったなぁ」とつぶやいた。
そこへ英治がやってきて、一冊の本を
きみにといって渡した。
「『ANNE OF AVONLEA』
アボンリーのアン?
モンゴメリーの作品ね」
英治はおなじ、「ANNE OF
GREEN GABLES」の続編だと
いった。「古本だけど梶原さんに
無理を言って探してもらった」という。
花子は喜んだ。
なかを見て読みたくなったが
とにかくスコット先生との約束を
果たせてないので、花子は
続編を読むことを取って
おくわといった。
英治は花子が命がけで守った
本だからきっと出版先が
見つかるよといった。
花子は、英治に続編の本を
あずけて、原稿をもって
出版社周りにいった。
その帰りにかよの店に寄った。
店と言っても闇市の
屋台である。
どこの出版社も売れる見込みのある
本を出したがっていて
知られていないアンの物語は
却下される。
かよは「みんな食べるために必死だから
ね」という。
花子は「こんな時だからこそ子供たちは
新しい物語を求めていると思う
のだけど。」と愚痴った。
「逃げろ」という子供の声が聞こえた。
子供たちがつぎつぎと
走って行く。
しかし、転んで警察に捕まる
ものがいた。
警察の浮浪児狩りである。
★当時、戦争で親を失った
子供たちが町にあふれて
おりました。
そこへかよの足もとに子供たち
がふたりやってきて
かよの足に抱き着いて
「助けてください、お願いします」
という。
かよと花子は驚いた。
警察が二人走ってきて
「ここに、子供二人来なかったか」と
聞く。
鋭い目つきだった。
かよと花子は言葉に詰まり
「あ、あの・・・あっちに走って
行きました」とかよはうそを言った。
警官はじっとかよと花子を見た。
そして近づいてきて
「本当だな」という。
調べられたら足元にいる子供
たちが見つかってしまう。
警官たちはうそと思ったのか
店に近づいてきた。
花子は、「あっ」といって
遠くを見て「あの子たち
じゃないですか?」
といった。
「今、走っていって角を曲がって
行きました。」
警官たちは我に返って
「追え~~~~~っ」と
いって、走って行った。
花子は子供たちに
「もう大丈夫よ」といった。
「おまわりさんは行ってしまった
から安心していいのよ」と
かよもいった。
子供たちは、「ありがとうござ
いました」
といった。
★この孤児たちとの出会いが
かよの人生を大きく変えることに
なるのです。
花子もかよも
にっこりと笑った。
ごきげんよう
さようなら
***************
ついに吉平はこの世を去りました。
たくさんの思い出をみんなに残して。
ふじは、吉平との思い出を
たぐるように、遠くを見ます。
やはり・・・
年取ってから
配偶者との別れは
辛いですね。
たいていは女性のほうが長生きを
するので、おばあさんの
一人暮らしっていうのが
多いのですが。
吉太郎が帰ってきて
亜矢子が嫁に来て
安東家の安泰ぶりを
感じました。
どうにもならないのが
アンの物語の
出版先です。
どこの出版社が手を挙げる
ことだろうかと
思います。
この時代、学生は特に
若い人たちも
特に、
こうした本を求めていました。
あした、岩波書店で新しい
本が出版されると聞くと
当日は長い行列ができたといいます。
それほど、本に飢えていた
じだいですが、アンの出版先が
なぜか決まらないのですね。
で、かよと孤児との出会いとは??
今週、ついに最終週となりました。
蓮子との友情は???
++++++++++++++
あさいちでは、亜矢子と吉太郎の
結婚についてあれはあれで
すごくドラマチックなことなのに
じみな演出だったと話をして
いました。
家を捨てて好きな人のもとに
走って行った蓮子と同じくで
はないですかと有働アナ。
私は最後まで亜矢子さんのご両親が
出てこないのかと
落胆しました。
どのようなご両親だったのかと興味が
あります。吉太郎との結婚について
も聞きたいです。
宇田川光代・・・
あれからどうなったのだろうか??
屋台でコップ酒をひっかけて
いましたので・・・。
吉平の葬儀が甲府の安東家で
行われた。
吉平の作った葡萄酒でお弔いを
していた。
花子たち兄妹と嫁になった
亜矢子。木場リン、朝市
だった。
そこへ徳丸武がやってきた。
吉平おじさんと父は喧嘩するの
も楽しかったと、
武の父からの伝言だった。
「だからせいぜいにぎやかに送って
くりょといっていた」という。
徳丸家からはお酒とお重箱を
いただいた。
あまり詳しくは知らない亜矢子は
地主の徳丸と吉平は仲が良かったんだ
と誤解した。
武は亜矢子を見て。「て~~~」
といった。
(この意味がよくわからない)
ふじは「おとうは徳丸さんにけんか
ばっかりふっかけていたのに、
ありがたいことだ」といった。
その夜、ひとりで縁側に座っている
ふじに、寒いからと花子はショールを
かけた。
「あのひ、おとうが倒れたのが
おらの前でよかったよ・・・」
とふじはいう。
花子は「明日になったらおとうが
ひょっこり今けーったぞって
帰ってくる気がする」といった。
ふじは「あのよで、いまごろ
おじいやんと歩と
なかよくやっているよ」と
いった。
ふじは、吉平に昔もらった
くしをもっていた。
ふじのさみしさを感じて
花子は東京に来て一緒に住まない
かという。
すきな観劇をしたり、歌を聴き
にいったり。
ふじは、「ありがとうね~~花。
だけどやりたいことはおらにはない。
おらのうちはここじゃ。
おじいやんや花たちが暮らしてきた
このうちだけじゃ。」という。
花はわかったといった。
そしてふじの髪に
櫛をさしてあげた。
「おかあきれいだよ。」
「ふふふ、きゅうになにを
いうずら。」
「本当だよ、きれいだよ・・」
その言葉に
ふじは吉平の思い出をたどって
いるかのようだった。
宮本家では
蓮子が縁側でじっと外を見ていた。
★愛する息子を戦争で亡くした
蓮子は涙も枯れ果て
何をする気力も失って
おりました。
そこに龍一が帰ってきた。
闇市で砂糖を買ってきたという。
富士子は喜んで蓮子に言うが
反応はない。
龍一は、「君に」といって
おみやげを渡した。
「こんなものをみつけたよ。
これは君に。」
短冊のセットだった。
「また、歌をよんでくれ・・」。
蓮子は答えない。
遠くで汽笛が聞こえた。
翌日のこと書斎の花子。
花子はアンの物語
の原稿をまえに、「おとうにも
読んでもらいたかったなぁ」とつぶやいた。
そこへ英治がやってきて、一冊の本を
きみにといって渡した。
「『ANNE OF AVONLEA』
アボンリーのアン?
モンゴメリーの作品ね」
英治はおなじ、「ANNE OF
GREEN GABLES」の続編だと
いった。「古本だけど梶原さんに
無理を言って探してもらった」という。
花子は喜んだ。
なかを見て読みたくなったが
とにかくスコット先生との約束を
果たせてないので、花子は
続編を読むことを取って
おくわといった。
英治は花子が命がけで守った
本だからきっと出版先が
見つかるよといった。
花子は、英治に続編の本を
あずけて、原稿をもって
出版社周りにいった。
その帰りにかよの店に寄った。
店と言っても闇市の
屋台である。
どこの出版社も売れる見込みのある
本を出したがっていて
知られていないアンの物語は
却下される。
かよは「みんな食べるために必死だから
ね」という。
花子は「こんな時だからこそ子供たちは
新しい物語を求めていると思う
のだけど。」と愚痴った。
「逃げろ」という子供の声が聞こえた。
子供たちがつぎつぎと
走って行く。
しかし、転んで警察に捕まる
ものがいた。
警察の浮浪児狩りである。
★当時、戦争で親を失った
子供たちが町にあふれて
おりました。
そこへかよの足もとに子供たち
がふたりやってきて
かよの足に抱き着いて
「助けてください、お願いします」
という。
かよと花子は驚いた。
警察が二人走ってきて
「ここに、子供二人来なかったか」と
聞く。
鋭い目つきだった。
かよと花子は言葉に詰まり
「あ、あの・・・あっちに走って
行きました」とかよはうそを言った。
警官はじっとかよと花子を見た。
そして近づいてきて
「本当だな」という。
調べられたら足元にいる子供
たちが見つかってしまう。
警官たちはうそと思ったのか
店に近づいてきた。
花子は、「あっ」といって
遠くを見て「あの子たち
じゃないですか?」
といった。
「今、走っていって角を曲がって
行きました。」
警官たちは我に返って
「追え~~~~~っ」と
いって、走って行った。
花子は子供たちに
「もう大丈夫よ」といった。
「おまわりさんは行ってしまった
から安心していいのよ」と
かよもいった。
子供たちは、「ありがとうござ
いました」
といった。
★この孤児たちとの出会いが
かよの人生を大きく変えることに
なるのです。
花子もかよも
にっこりと笑った。
ごきげんよう
さようなら
***************
ついに吉平はこの世を去りました。
たくさんの思い出をみんなに残して。
ふじは、吉平との思い出を
たぐるように、遠くを見ます。
やはり・・・
年取ってから
配偶者との別れは
辛いですね。
たいていは女性のほうが長生きを
するので、おばあさんの
一人暮らしっていうのが
多いのですが。
吉太郎が帰ってきて
亜矢子が嫁に来て
安東家の安泰ぶりを
感じました。
どうにもならないのが
アンの物語の
出版先です。
どこの出版社が手を挙げる
ことだろうかと
思います。
この時代、学生は特に
若い人たちも
特に、
こうした本を求めていました。
あした、岩波書店で新しい
本が出版されると聞くと
当日は長い行列ができたといいます。
それほど、本に飢えていた
じだいですが、アンの出版先が
なぜか決まらないのですね。
で、かよと孤児との出会いとは??
今週、ついに最終週となりました。
蓮子との友情は???
++++++++++++++
あさいちでは、亜矢子と吉太郎の
結婚についてあれはあれで
すごくドラマチックなことなのに
じみな演出だったと話をして
いました。
家を捨てて好きな人のもとに
走って行った蓮子と同じくで
はないですかと有働アナ。
私は最後まで亜矢子さんのご両親が
出てこないのかと
落胆しました。
どのようなご両親だったのかと興味が
あります。吉太郎との結婚について
も聞きたいです。
宇田川光代・・・
あれからどうなったのだろうか??
屋台でコップ酒をひっかけて
いましたので・・・。
